この「キャベツ栽培完全ガイド」は栽培開始前の準備から、収穫前のトラブルまで全部見ることができます。
- 春キャベツは種まきの11月から、収穫の5月まで使えます。
- 秋冬キャベツは、種まきの7月から、収穫の3月まで使えます。
具体的な方法はこの記事に全て書いてありますので、順番にやってみてくださいね
この記事は、けっこう細かいことまで書いているので、かなりながいです。
追肥を与える日数まで書いてあります。
追肥が遅れると、小玉になって成長が遅れるからです。成長を順調に進めると甘くて柔らかく、みずみずしい美味しいキャベツを作れます。
目次を上手に使って、キャベツ栽培のノウハウを掴んでください。
キャベツの収穫時期は、キャベツを植える日にちによって決まります。
具体的には、
キャベツの収穫時期と植え付け時期のルール
- 8/10に植えたキャベツは10月末に収穫
- 8/20に植えたキャベツは11月末に収穫
- 8/30に植えたキャベツは12月末に収穫
- 9/10に植えたキャベツは1月末に収穫
- 9/20に植えたキャベツは2月末に収穫
といった具合です。
ここから種まきを30日前にして、苗を育てたり、
収穫時期に間に合うように、育てて収穫します。
収穫時期に間に合わないと、小玉になったり、
品種が違うとうまく育ちません。
目次に詳しく項目別になっていますので、ブックマークして6月、7月のキャベツの作付け前の必要な時期に読んでみてください。
この記事を読んで、動画のような畑の景色を作ってみましょう
■キャベツの栽培期間カレンダーと品種・育て方のコツ
- キャベツ栽培を家庭菜園で成功させるためのロードマップ、マニュアルを書いたブログです。
- このロードマップをキャベツ栽培のスケジュール表として活用してください。
- 注意点は箇条書きではわかりにくいので、タイミングごとに書いていきます。
ココに注意
このロードマップは無農薬、無化学肥料ではありません。
ここから肥料を変えたり、農薬を使わない工夫をすることで、自分の好きな栽培方法を実現していただければと思います。
■キャベツ栽培の費用は
4000株/10万円/300坪です。
家庭菜園で作る場合は
40株/1000円/3坪といった感じです。
実際は半分の20玉失敗すると、20株で1000円かかっていることになっちゃうので、
- トラブルを未然に防ぐ
- 病気を早期に発見する
- 追肥を早めに行い、こだまを防ぐ
という対処を行うことで、
40株/1000円/3坪という原価を達成することができます。
ぜひこのサイトをお役立てくださると、ここまで公開している甲斐があるというものです。
キャベツ1玉あたりの原価
つまりはキャベツ栽培1株あたり25円程度です。
これは種から栽培したときの価格で、苗からだともう15円かかって、40円くらいです。
ざっくり、種の3倍とイメージするとわかりやすいです。
■キャベツ栽培の地域(関東、中部、九州まで同じ感じでできます)
私は愛知県の知多半島で栽培しています。
ココがポイント
関東、中部、九州までこのブログと同じ栽培時期、品種、栽培方法で上手に収穫できます。
なぜなら、九州まで現地へ見に行き、同じ栽培農家同士で話をし、栽培方法まで確認したところ、これなら行けると確信し、知多半島で試したところ問題なくできたからです。
ただ、やはりポイントはあるので、そこのところはこのブログでロードマップに書いていきます。
つまり、北陸より以北、沖縄より以南でない日本の大部分の地域で、この栽培方法が問題なく使えます。
■キャベツ栽培の特徴
ココがおすすめ
その理由は、適切な品種を選べば、ほぼ結球するからです。
大きい、小さいの差はあっても、「キャベツ」にはなります。安心してください。
□キャベツ栽培は種まきの日にちと品種で収穫期間が決まる。
必須キャベツ栽培のコツは、いつ種を蒔くか。で決まります。
具体的には、
- 7月25日
- 8月1日
- 8月5日
- 8月10日
- 8月15日
です。
この日にちで種をまくことで、収穫の日にちが決定します。
必須そして、品種もそれぞれ別です。
先程の日にちの順に、
- YRしぶき
- 冬まどか
- そらと
- りくと
- 冬のぼり
です。
細かいテクニックを抜きにして、この日にち、品種で種を蒔き、3日で発芽させ、25日で本葉3.5枚まで生育させます。
さらに詳しく
25日で本葉3.5枚が重要で、これより遅くならないように液肥を使って生育の様子を見守ります。
ただ水をやるだけでは、正直言うと無理だと思います。
□四季どりキャベツより、ちゃんと品種を選ぶと11月から4月まで収穫できる
ホームセンターでよく見かける四季どりキャベツですが、農家の私としては使わないです。
その理由は、
- まわりが使っていないから
- 収穫時期が明確でないから
- 結球するか不明だから
ちゃんとキャベツをとりたい私は、ちゃんとキャベツを収穫できる品種を選びます。
□キャベツ栽培は種まき、植え付け、生育の過程が大事
キャベツ栽培で1番大事なのは
- いい苗を使うこと
- すぐにうえつけ、活着させること
- 台風、大雨、日照りがあっても、日に日に成長していくように土をつくること
- トラブルがあっても、巻き返しできるように、農薬、液肥を準備しておくこと
です。
□キャベツ栽培はポイントさえ抑えれば簡単です。
ポイントは
- 苗を選ぶポイント
- 植え付けするためのポイント
- 成長を止めないポイント
です。
□苗を選ぶポイントは
- 根がしっかり巻いていること。です。
- そして、葉が小さめであることです。
その理由は、根がなければ、生育が1ヶ月から2ヶ月遅れる。または育たないからです。
葉が大きいと、活着するのに時間がかかるからです。
□植え付けするためのポイント
- 農家の私は、植える1日前に畝をたてます。
- 植えるときには、苗に液肥、農薬、水を混合したものを散布します。
- これが、活着を促進し、初期の病気を防ぎます。
ココに注意
苗を買ってから、畑を準備していては、苗が老化してしまいます。
植える時期に合わせて、植える場所を準備しておくことが大切です。
ココがポイント
この初期の病気予防がかなり重要で、ネコブ病を防ぎ、収穫が⅓になってしまう。全滅する。ということを防ぎます。
□成長を止めないポイント
キャベツの外葉はマジで重要です。
外葉が小さめだと玉が小さい。
ココに注意
植え付けしたら、追肥の時期まで大丈夫。ではありません。
一枚も黄色くしません。
収穫まで外葉がしっかりと残っています。
□キャベツ栽培の課題は、「準備不足」
私は、準備不足を防ぐために、栽培スケジュール通りに、最初に7月に全て揃えておくことをしています。
- 畑の土づくり
- タネの準備
- 殺虫の農薬
- 殺菌の農薬
- 除草の農薬
- トラブル時の液肥
これは、必ず起こる予定とのズレをなおすために必須なんです。
病気や害虫による、キャベツの健康を損なったズレを見落とすと、収穫できません。
予定のズレは、病気や害虫によって、健康に育っていない
病気や害虫によって健康を損なっていない、健康に育ったキャベツは美味しい。
病気や害虫に対する準備さえしておけば失敗しないので、安心です。
種まきは、育つ土、水、液肥、がある上ですくすく成長します。
ココがポイント
生育が悪い!となったら翌日には液肥で元気になってもらい、遅れないようにします。
元気がないとなってから液肥を探していては、予定通りになりません。
そして、常に予定通りになりませんので、必ず起こるズレをなおすために準備しておく。という感じです。
□キャベツ栽培の消毒
キャベツ栽培の消毒とは、
- 殺虫のための農薬
- 病気を防ぐための農薬
- 生育促進のための液肥
この3つのことです。
■キャベツの栽培時期
キャベツの栽培時期は11月から6月まで栽培できます。
このブログでは作りやすく、農薬の回数も少なく済む
11月から4月までの栽培方法を説明しています。
□キャベツ栽培で冬越しさせるために。
キャベツ栽培で冬越しさせるためには、適切な品種と、種まきの時期が大切です。
- 種まきの日にちはそれぞれ8/10と、8/15です。
- 植え付けの日にちはそれぞれ25日後から30日後に行なっています。
あとは順調に生育すれば、冬越しのキャベツが収穫できます。
□キャベツ栽培で春越しさせる品種
一般的に春越しキャベツは、4月に食べられるキャベツのことです。
ココに注意
柔らかな春キャベツとは違います。
春キャベツの栽培方法は、また別の機会に書きたいと思います。
- 4月に収穫できるキャベツの品種は、冬のぼりです。
- 種まきの日にちは8/15です。
家庭菜園でキャベツを栽培すると、4月にはもう取れません。
とう立ち(花芽が付いた茎が伸びた状態)してしまうからです。
ココがおすすめ
4月に収穫したいなら、品種は「冬のぼり」なら大丈夫です。
そのかわり、3月末から4月中旬が収穫になっています。
■キャベツの栽培方法
キャベツの栽培方法は、栽培工程が分かっていれば、できるようになります。
□キャベツで巻かない、丸まらない理由は、よくわからない品種だから。
キャベツが巻かないというトラブルがあります。
キャベツが巻かない、丸まらない原因は、よくわからない品種を使うからです。
ここで紹介する品種か、種屋さんで大丈夫と言われる品種を選ぶことが重要です。
□キャベツ栽培 品種「おきな」は作りやすくていい品種です。
キャベツの品種で、ホームセンターでも「おきな」をよく見かけるようになりました。
■キャベツ栽培で重要な種まき・育苗
苗が大切な理由は、「苗半生(はんせい)」といわれ、野菜の栽培期間の中で、苗が一生の半生(はんせい)を決めるという意味があります。
苗を上手に育てるのに、種まきは重要です。
キャベツ栽培の種まきのポイント
キャベツの種まきの「土入れ」
土の密度を一定にすることが大切です。
土の水分をしっかりと入れることが大切です
セルトレイへの種まきの深さ
種まきの深さが大切です。全て一定の深さに
まくことで、発芽を揃えることができます。
キャベツは種の鮮度が大切
種の鮮度が大切です。前年の種を使うと、発芽率が極端に悪くなります。
その年に購入したものにしましょう。
キャベツの発芽までの保湿
発芽までの温度を安定させるため、発芽するまでは基本は水をやりません。
そのために、保湿をします。
ココがダメ
発芽までにたくさんの回数の水をかけると、温度が下がり、発芽が揃いません。
発芽までは約2日です。
ココがポイント
4割発芽したら、保湿のシートをとります。
発芽6割を超えてからシートを剥がすと、徒長してしまいます。
4割で大丈夫です。
の3つです。
■キャベツ栽培の土作り
まずは、植え付けの1日前までに、肥料を入れます。
キャベツ栽培の土作りは苗植えてからの半生(はんせい)を決める大切な土台です。
キャベツ栽培の肥料設計(元肥)
わかりやすく、化学肥料で説明します。
化学肥料の利点は、
- 数値が明確で、計算できる
- 効果が現れやすく、野菜に害が出にくい
- 次の日から効果が見とれる
- 効果が切れた時がわかりやすい
と言うポイントです。
これらのポイントがわかることから、失敗しにくいです。
さらに詳しく
300坪に、14・14・14の化学肥料を20kg x 3袋を元肥として均一に入れます。
30坪なら、1/10なので6kgですね。
この前段階にやれることは
牛ふん堆肥を入れたり、緑肥を入れたりとすることが可能なのですが、
今回はわかりやすく、肥料のみで説明しました。
□キャベツ栽培は肥料だけでうまくいくのか?(品質面)
堆肥を入れたり、緑肥を入れたりしないとうまく行かないんじゃないか?
と思うと思いますが、
- 牛フン堆肥+緑肥+肥料=キャベツの品質★★★★★
- 牛フン堆肥+肥料 =キャベツの品質★★★★☆
- 肥料 =キャベツの品質★★★☆☆
このようなイメージです。
この品質は、大きさだったり、味だったり、畑での貯蔵性だったり、病気に強かったりなど様々な要素があります。
もちろん、
ココがおすすめ
牛フン堆肥+緑肥+肥料=キャベツの品質★★★★★
ここを目指したいものですが、たくさんの労力と費用がかかります。
最初は肥料だけでも十分できます。
徐々にやってみるといいと思います。
■キャベツ栽培の種まき〜キャベツ苗までの水管理
ハウス内の温度と、水管理の方法を説明していきます。
□キャベツ栽培の気温や温度は40度でも大丈夫です。
ハウスで苗を育てる時の温度は、最高気温が42度程度なら大丈夫です。
これは実体験です。
キャベツ栽培】朝8時のキャベツ苗の水やり
たっぷりとセルトレイの中まで水をやります。
ココがポイント
目安はセルトレイから苗を抜いてみて、ベタベタです。
重要!キャベツ栽培】昼2〜3時のキャベツ苗の水やり
葉水(葉に水をかけること)をやります。ここは感覚の問題になってくることが多く、注意してみる必要があります。
ココがポイント
目安は、2割から4割水が残っている程度です。
チェック!キャベツ栽培】夕方4〜5時のキャベツ苗の水やり
4時過ぎると涼しくなってきます。ここからは蒸散しないのでセルトレイの中にたっぷりと水が残っていると徒長してしまい、病気の原因になります。
ココがポイント
4時には8割から9割乾いているようにします。
目安は少ししっとりしているくらいです。
このくらいの水分量で、朝を迎えます。
水やりの時間がずれてしまった場合は、先ほどの状態になるように水を調節します。
これが難しいなと思う場合は、苗から手に入れるのもありです。
□キャベツ栽培で硬い原因はもと肥不足
元肥不足
ココがダメ
「収穫の適性時期」をすぎたキャベツが硬くなってしまいます。
元肥が少ないと、外葉が大きくならず、玉が小さくなります。
玉が小さいのに、
「もう少し大きくなってから」と思って待っていますよね。
気持ちはとてもわかります(笑
無理に待って「収穫の適性時期」をすぎたキャベツが硬くなってしまいます。
■キャベツ栽培の畝立て、畝幅
この畝に、2条植えています。
□キャベツ栽培の株間、間隔は30cm
キャベツ栽培の株間は、30cmで植えています。
もちろん多少の誤差はあります。
ココがポイント
株間が27cmならば9玉サイズ、30cmならば8玉サイズができます。
8玉サイズ=スーパーで売っているサイズです。
つまり、30cmで植え付けると、イメージ通りのキャベツができます。
キャベツ栽培の除草剤
キャベツ栽培に使う除草剤は「ゴーゴーサン乳剤」と言う除草剤を使用します。
この除草剤は畝立て後、すぐに散布します。
散布して1日後、植え付けをします。
濃度は、ラベルに書いてある濃度で稀釈して、散布します。
■キャベツの苗の植え付け
キャベツ苗の植え付けは、セルトレイにたっぷりと水を染み込ませてから植え付けます。
植え付ける根っこの部分(根鉢(ねばち))に水が滴るぐらいです。
さらに詳しく
畝立てが前日であれば、植える時に植え穴に水をやらなくても活着します。
活着とは、根が張り、水やりをしなくてもいい状態のことです。
■キャベツ栽培の水やりタイミング
キャベツ栽培の適温は35度でも大丈夫です。
37度は日中を避けると安全です。
基本的に、キャベツは活着後水は必要ありません。(活着:苗から白い新しい根が出た状態)
2週間日照りが続き、生育が止まったと思う時は散水しても効果があります。
キャベツ栽培の肥料(追肥)
キャベツの追肥のタイミングは、植え付けて20日程度です。
できるだけ20日と決めて追肥するのがポイント。肥料が切れてからでは、あまりよくないです。
キャベツ栽培の元肥については先ほど説明しましたので、追肥について書いていきます。
キャベツ栽培の追肥の量
ココがポイント
300坪で、化成肥料の14・14・14を2袋 x 20kgです。
30坪では、化成肥料の14・14・14を4kgです。
追肥の場所は
畝の間の株間です。1直線にザーッとまいていけば大丈夫です。
一握りともいいますが、私はザーッとまいていきます。多少の誤差は気にしません。
■キャベツ栽培で追肥・土寄せ
キャベツ栽培で追肥と同時に、土寄せを行います。
□キャベツ栽培での土寄せ=肥料の効きを100%にする。
実体験で効果を確認しましたが、
ココがポイント
土寄せをすることで肥料の効きを100%にすることができます。
(ここで言う100%は、土寄せをしない場合に比べての相対的な物)
- 土寄せ+追肥=キャベツの出来★★★★★
- 追肥のみ =キャベツの出来★★☆☆☆
土寄せは、くわや三角ホーで行います。
削って空気を入れることが目的で、土を盛る必要はありません。
(盛った方がきれいなので、そこは美的感覚でやっても面白いですね)
□キャベツ栽培の根切り
基本的に、根切りということは必要ありません。
土寄せの結果、根が切れるので根切りには当たります。
□キャベツ栽培で起きやすい肥料切れを防ぐために。
元肥と追肥はしっかりと不足のないように入れるのがポイントです。
肥料切れの原因は
- 元肥が少ない
- 追肥が少ない
- 台風で根が傷んだ
と言う場合が多いです。
元肥と追肥はしっかりと不足のないように入れるのがポイントです。
□キャベツ栽培の割れを防ぐ。
外葉が十分大きくなるように十分な肥料を入れれば大丈夫です。
キャベツ栽培で割れが起こる原因は、肥料不足です。
割れが起こるメカニズムは
- 肥料不足で外葉が不足する
- 大きくしたいので待つ
- 割れる
これを防ぐには
- 外葉が十分大きくなるように十分な肥料を入れる
- 不足しないので、十分外葉が大きくなる
- 割れずに大きく育つ
と言う流れです。
□キャベツ栽培での日当たりは、半日日陰では1ヶ月遅れ。
半日日陰の場所では、同じ日に植え付けても、1ヶ月から2ヶ月遅れて収穫になります。
キャベツ栽培で日当たりは重要です。
栽培できないわけではありません。
栽培している圃場(ほじょうと読みます。畑のことです)では半日日陰の畑もあります。
半日日陰の場所では、同じ日に植え付けても、1ヶ月から2ヶ月遅れて収穫になります。
肥料、消毒などは同じ方法、同じ時期です。
■キャベツ栽培の虫除けに、防虫ネットを掛ける
防虫ネットをかけることで、外からくるちょうちょや蛾を防ぎ、産卵を減らすことができます。
実際のところ、100%防ぐことは難しいです。
キャベツ栽培で、防虫ネットで防げないもの
- 土の中にいる幼虫
- 土の中にいるナメクジ
- すでに産卵された卵
- 病気
を防ぐことは、防虫ネットでは無理です。
農薬の使用回数を減らすことはできます。
有機JAS栽培でも、化学農薬を使わないと言う制限はありますが、
さらに詳しく
化学農薬ではない有機JAS対応農薬がないと現状は不可能と言えます。
■キャベツ栽培で結球し始める時にやるべきポイント
キャベツが結球を始める時は、収穫ができるサイズがすでに決まり、あとはたまになるという段階です。
□立派なキャベツを栽培するために【結球前に外葉を大きく作るのが最重要です。】
キャベツの外葉の大きさが、キャベツの栄養の供給量を決めて、玉のサイズを決定します。
30cmを超える大きな外葉であれば、スーパーで購入できるような立派なキャベツができます。
30cm未満の小さな外葉であれば、小さいキャベツしかできません。
□立派なキャベツを栽培するために【病気を防いでたくさん収穫する】
結球開始のときに、病気になりやすい時期となります。
ココに注意
結球開始の時に予防をしないと、キャベツができた時に、黒腐り(クログサリ)、菌核病(キンカク病)の2つがキャベツを腐らせてしまいます。
また、菌核病(キンカク病)は、菌がコロニーを作り、菌の核が集団になり、ネズミの糞のようになります。
菌核病(キンカク病)は土に残り、翌年もどんどん増えていきます。
畑の全てが菌核病(キンカク病)でキャベツが全滅した事例もあります。
予防で防げるので、しっかり対処しましょう。
□キャベツ栽培で起こる腐り、カビ
キャベツ栽培の腐りは「黒腐り(クログサリ)、菌核病(キンカク病)、ねこぶ病、軟腐病(なんぷ病)」がキャベツ栽培で起こる問題です。
■キャベツ栽培で発生しやすい病気
キャベツ栽培で収穫数が激減する病気
- 菌核病(キンカク病)
- ねこぶ病
- 軟腐病(なんぷ病)
収穫数が半分から、ひどいと9割取れないこともあります。
私は1割〜2割取れなかった経験があります。
キャベツ栽培で秀品率が激減する病気
- 黒腐り(クログサリ)
- 軟腐病(なんぷ病)
収穫する時に、一部がとろけていたり、一部が腐っていたりします。
私は3割そのようになっていた経験があります。
キャベツ栽培で起こる腐りとカビについて、予防することが必要になります。
ココに注意
基本的に、予防で行います。
対処療法では、いい野菜は出来ません。
□キャベツ栽培でのナメクジ対処のタイミングはここ。
キャベツ栽培でのナメクジ対処のタイミングは、結球初期です。
土寄せを終えて、外葉も隣とくっついてきたら、結球が始まります。
キャベツのナメクジ対処の方法
キャベツ栽培でのナメクジ対処の基本は、「除草」です。
草ボーボーの畑ではナメクジが発生してしまいます。
結球する時まで草が無いようにすることがポイントです。
ナメクジが玉の中に入るととても食べられるキャベツではなくなります。
キャベツのナメクジ対処の除草のポイント
キャベツのナメクジ対策の除草のポイントは2つあります。
- 畑の周りの畔草(あぜ草)をなくすこと
- キャベツの隣の草をなくすこと
この2つをなくすと、ナメクジが沸きにくくなりますので、
大量のナメクジで、キャベツがどうしようもない!ということがなくなります。
■キャベツの収穫期間
□キャベツの収穫期間は、種まきの日にちで決まる。
- 7月25日に種まきしたら11月1日から12月31日
- 8月1日に種まきしたら1月1日から2月1日
- 8月5日に種まきしたら2月1日から3月1日
- 8月10日に種まきしたら3月1日から4月1日
- 8月15日に種まきしたら4月1日から4月15日
となります。
多少前後します。
暖冬だと、1ヶ月はやくなったりもありますね。
秋が短いと1ヶ月遅れることもあります。
基本的には、上記の日にちに収穫出来るように育てる管理をすることが大切です。
■キャベツ栽培の難しいトラブル・生育不良
次に、台風の対処です。
台風は防虫ネットをベタ掛けすることで回避できます。
□キャベツ栽培で台風で失敗しやすいポイント
次は台風後の病気です。
台風後に、予防に殺虫の農薬と一緒に、殺菌の農薬を散布します。
台風の影響は見た目だけでなく、キャベツが土まみれで傷つき、病気になります。
ココに注意
予防に殺虫の農薬と一緒に、殺菌の農薬を散布しないと、収穫が激減します。
□キャベツ栽培で苦いと感じる原因と、対処
原因キャベツ栽培で苦いと感じる原因は、肥料の過剰な吸収です。
窒素の過剰摂取です。
ココに注意
基本的に説明した通りの量の倍をやったりすると、このようなことが起こります。
予防的な対処は、過剰にやらないことです。
ちゃんと食べられます。
ちゃんと食べられます。
苦くなってしまった場合は、収穫を1ヶ月ほど待つのがいいです。
そうすれば窒素も成長に使い、苦味も消えていきます。
葉が赤くなるころが目安ですね。
■【害虫】キャベツ栽培で発生しやすい病害虫
□キャベツ栽培でシンクイムシの農薬のオススメ
植え付け直後の8/20から9/10あたりまでとても多く発生します。
このシンクイムシは一度やられると、キャベツは出来ません。絶対防がないといけません。
確実に防ぐ方法は、接触性の殺虫農薬を散布することです。
□キャベツ栽培でヨトウムシの農薬のオススメ
ヨトウガの幼虫です。蛾の幼虫ですね。
土に潜り、夜に凄い勢いで食べます。一匹で10株なくなったりします。
食毒性の殺虫農薬か、接触性の殺虫農薬で対処します。
ヨトウムシはネット防虫が効かない代表です。
□キャベツ栽培でネキリムシの農薬のオススメ
コガネムシの幼虫です。
作付け前に草が多かった畑にめちゃくちゃいます。カブトムシの幼虫の小さいやつです。
ネキリムシは、根を食べたり、苗の首を切ります。翌日には首切りされた苗が萎れていて再起不能です。
ネキリムシの対処は、草がおい茂らないように3ヶ月前くらいからよく耕しておくことです。
農薬で対処しようという場合は、ダイアジノンを土にまぜると激減します。
□キャベツ栽培でアブラムシの農薬のオススメ
キャベツの葉脈から液を吸い、キャベツが育たなくなります。
草が多いと大発生します。
草がおい茂らないようにします。
農薬で対処する場合は、アルバリンを2000倍に水で溶いて使いましょう。
□キャベツ栽培でナメクジの農薬のオススメ
キャベツ栽培でナメクジの農薬のオススメは、ランネートDFです。
ナメクジはキャベツの葉を意外とたくさん食害することと、
あっという間に増えていくことが特徴です。
隙間に入って、ナメクジが死んで腐ってキャベツが痛む原因になります。
キャベツ栽培でナメクジの農薬のオススメは、ランネートDFです。
ランネートはインターネットで検索すると、調子が悪くなったりとかなりの悪影響のことが書いてあります。
キャベツで使うナメクジの農薬の使い方。
キャベツ栽培でナメクジに困るタイミングは、キャベツが結球してきて、
もう直ぐ取れそうだという時に、ナメクジに食べられることです。
ナメクジの被害はとっても深刻です。
- ナメクジのフンがとても汚く見える
- キャベツを剥いた時に、ナメクジがいる
- 中までキャベツの葉が食べられてしまう。
このような被害をなくすために、ナメクジを見つけた時にランネートDFを使うタイミングを書いていきます。
キャベツにナメクジの農薬を使うタイミングを2つのポイントで解説
キャベツ畑を見回っている時に、ナメクジを見つけたら使います。
ランネートDFをかけるタイミングは、2つのポイントがあります。
キャベツにつくナメクジに農薬をかける2つのポイント
- 夕方〜暗くなってからかけるということ
- キャベツの葉がベタベタになるくらいの量をかけるということ
- 夕方〜暗くなってからかけるということ
ナメクジが活動するのが夕方から暗くなってからです。
ナメクジがいない間に農薬を散布しても、乾いてしまって効果がいまいち現れません。
- キャベツの葉がベタベタになるくらいの量をかけるということ
もう1つの方法が、キャベツの葉がベタベタになるくらいの量をかけることです。
表面に少しかかる程度では、残念ながらナメクジを一掃することはできません。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
農産物栽培は
- 予算をちゃんとかけて
- 手間を惜しまずかけて
- 管理をちゃんとして健康に育てる
ことで、健康に育った野菜を豊作に作ることができる世界です。
家庭菜園、農家ともに、育てている立場を経験してみるとちゃんと予算や、自分の時間がかかっていることがわかると思います。
スーパーで野菜が高い!と思うのは、農家としても買う側になれば分かりますが、
少しでも「知っている農家から買おうかな」と思っていただければ嬉しいなと思います。