畑の三相分布を整える

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家庭菜園の費用

【1分で読める】粘土質の畑の三相分布(固相、液相、気相)の知識

さいこうやさい
家庭菜園用なので、ざっくりと知って、うまく作れるようになりたいわぁ!という方向けの土の知識の記事です

(11行目に、答えを1行で書いておきます。)

 

通常、土壌分析というと、肥料成分を調べてもらえるものです。

 

それは、農協でやってもらえる、土壌診断のことです。

価格は1000円かからないくらいでやってもらえます。

 

 

 

それはさておき・・・

 

 

 

 

肥料成分を調べるより、

 

畑の三相分布(さんそうぶんぷ)がまず初めだったりします。

農業屋の土壌診断を1万円で2年ほどやってもらいました。

 

 

畑の三相分布は(固相、液相、気相)の3つに分かれるのですが

 

 

粘土質の畑で一番大事なのは「気相(きそう)」を増やすことです。

 

冒頭の答えはここ。

ぶっちゃけ、畝を立てて野菜を作ることが、三相分布を使って野菜をうまく作る答えだったりします。

 

 

 

これだけわかればいいや、という方は、ここで閉じてもらってもいいですけど、

最後に粘土質の土づくりのページへのリンクを貼っておくので、

 

具体的にどうするか知りたい方は最後まで流し読みしてください

最後まで読んでくれると、嬉しいなぁ・・・

 

 

 

 

話を戻すと、

水没している畑は、「固相(こそう)」と「液相(えきそう)」でできています。

水没する液相ばかりの畑

水没する液相ばかりの畑。畝立てているのに、どうしてこうなるの?それは、水の逃げ道がないから。「排水路」がないんですね。

土壌は三つの層から構成されている。それが「固層」「液層」「気層」です。

 

三相分布とは

  • 固層は、固体から成る部分
  • 液層は、液体から成る部分
  • 気層は、気体から成る部分

 

 

これらの容積の割合によって、水はけの良い土や保水力ある土、
通気性良い土などを、ある程度判断するための指標になります。

 

 

 

粘土質で水没している場合の三相分布はどうなっているか

 

気相(きそう)がほとんどなくて

 

固相(こそう:土)と、液相(えきそう:水)になっています。

つまり、粘土質で水没している場合、三相分布でも「水没している」ということです。

 

 

固相:液相:気相=70%:25%:5%

 

みたいな数字になっています。

 

 

 

 

細かい数字はともかく、

畑で野菜を作れるようにするために、具体的にどうするか

水を減らして、空気の層を増やす

ということについて、次の項目で解説していきます。

 

粘土質の水没から、三相分布の気相(きそう:空気の層)を増やす方法

水を減らして、空気の層を増やすには

次の順番にやっていくことで、水没を回避し、気相(きそう)を増やせます。

  1. 畑の排水溝を確保する
  2. 畑に排水路を掘る
  3. 排水溝へ、畑の排水路をつなげる

 

この1から3をすることにより、水没している水は排水路へ逃げて、

結果的に気相が増やせます。

 

 

 

これって、実際に現場の畑でやってみるとわかるのですが

 

畑を大きな畝にしてしまっている作業なんですよね。

水没してしまっているから、畑自体を大きな畝に見立てて

 

水没しなくなった畑にさらに畝を立てて野菜を作る。

 

 

さいこうやさい
畝の2段活用術です。

粘土質の水没を解決したら、次は粘土質の土づくりです。

粘土質の硬い土を野菜ができるふかふかの土にした方法
参考2023実証】硬い粘土質の土をふかふかの柔らかい土にした方法

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さいこうやさい

愛知県知多半島でニンジン、キャベツ、白菜などを生産している認定農業者です。高級店20店舗に有機JASニンジンを出荷していました。現在は収穫祭などを開催し、直接、美味しい野菜を自分で収穫して食べたい家族と共に野菜を収穫しています。
◇コメンテーターをしています。家庭菜園と農家のお助けコメンテーター
テレビ出演しました。
◇好評のラジオ番組を放送中「家庭菜園の聞きながらラジオ 月刊さいこうやさい」

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