肥料焼けから回復させるホストップの使い方

根がやられると、致命的。全集中の間は、根だけを回復させます。

農機具

【ヒール効果】肥料焼け回復に「根に効く」ホストップの使い方

植えてからまずいなと感じたら、基本的にはアウトなんですがセーフにする手段もあります。あとは試してみてコストをかけて経験を積むか、あきらめるかかなと思います。私は専門家に聞きまくって試しまくった結果、この記事ができました。

 

 

\6日間で回復を目指せる、失敗を時間で取り戻せる液肥/

アマゾンで買えるホストップ。次の苗が手に入らない、時期が間に合わない時の緊急用に。


1苗あたり、10円程度の経費で済むので、私はシーズン前に常備しています。

*サカタのたねから出ているホストップです。類似品は使ったことがないので、効果はわかりません。ちゃんとしたものを使って、確実に技を身につけてほしいです。

準備するのは、シーズン前。もしミスっても、取り返せるのがホストップ。

この記事を書いている人

さいこうやさい
さいこうやさいです。(Twitter)
さいこうやさい
「ゼロイチ農大 / さいこうやさい」野菜作り初心者向けの家庭菜園&農家向け栽培レッスン。
・農大レベルでしっかり育てられる現役農家の解説動画
・栽培の流れが月単位でわかります。
・コメントで質問ができるので、今より上手になる(youtube)
  • 農業経験0から14年以上やっている農家(愛知県の知多半島)
  • 耕作する畑の土は9割が硬い粘土の土地で、雑草地からのスタート(農業初心者から、野菜を解説する側になりました)
  • 年間100トンほど野菜を生産、出荷しています。
  • このサイトの内容を実践し、反収50万を超える畑も出ています

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あれ?!?!?!!??
野菜の苗の調子がおかしい!!!
ヤバくない?????? どうしよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー やばいやばい

 

こんなやばい焦りに効くのがホストップです。

と言っても、あっという間にミルミル回復していく

「ゲーム感覚のヒール」とはいきません。

 

しかし、3日単位でホストップを与えることで

「確実に回復」していく感じがあります。

 

ホストップは「瀕死の経験をした農家」の間では知られている液肥ですが、

一般的には無名です。

  • 見えない部分である「根」を助ける液肥で
  • 根が痛むから、状態が悪い野菜を回復させる「原因に対処するための液肥」
  • 使い方があり、正しく使わないと効果が見られない(基本的に根なので、とてもわかりづらい)
  • しかしちゃんと回復させてくれる、正直言って素晴らしい道具

今まであきらめてきたけど、

「何か対処できる方法があるはず・・・」と探してきた方には、ぜひ使い方をマスターしていただきたい。

 

私はこのホストップで、10000株以上の苗が助けられてきたのです。

  1. 苗にも使えます。
  2. 植えた野菜にも使えます。

 

 

【回復効果】肥料焼けで弱った野菜の根にホストップの使い方

 

ホストップの使い道は3種類

  1. 肥料を与えてもなんだか効かない場合(肥料焼け)
  2. 水没してしまった場合
  3. 苗が徒長してしまった場合

 

この3つに、しっかりとした効果があります。

 

「6日見る」肥料焼けをしてしまった野菜に、ホストップを与える

肥料焼けをした場合、野菜は

  1. 肥料が多すぎて苦しんでいるというより
  2. 肥料の濃度が高すぎて、植物の毛細根(もうさいこん:根の先に生えている、もっと細かい根。そこで肥料を吸う)部分が、溶けてしまっている状態。もう肥料は吸えません。
  3. そんな時に、ホストップを与えて、新しく発根させます。(発根に全エネルギーを使うので、見た目大きく育つ余裕はありません)

こんな流れになっています。

 

発根できるのが植物の凄いところで、

発根さえできれば、また成長し、結球したり、実をつけたりすることができます。

枯れてしまう場合は、発根できないからです。

 

6日間で肥料焼け対処に与えるホストップの倍率、量、かけ方、回数を解説。

 

\6日間で回復を目指せる、失敗を時間で取り戻せる液肥/

アマゾンで買えるホストップ。次の苗が手に入らない、時期が間に合わない時の緊急用に。


1苗あたり、10円程度の経費で済むので、私はシーズン前に常備しています。

*サカタのたねから出ているホストップです。類似品は使ったことがないので、効果はわかりません。ちゃんとしたものを使って、確実に技を身につけてほしいです。

  1. 6日間でホストップを使うのは、1日目、3日目です。
  2. かけ方は、葉面散布(ようめん散布:葉、茎、実と地上に出ている野菜全てに満遍なくかける。)+余った物を根に灌注(かんちゅう:野菜の根に液肥を流し込むこと。)します。
  3. 葉面散布&灌注は野菜1株(生育中期以降〜収穫までの期間)だと、300坪あたり、100リットル、苗の初期〜植える前だと1トレイ(128穴)あたり、2リットルです。
  4. ホストップの使い方は1000倍稀釈と書いてありますが、最初の1日目は2000倍で、薄めにかけてリスク回避します。(リスクとは、ホストップの濃度が高いと、焼けが起こることがあるからです。とはいえ、今まで起こったことないですけど。)
  5. 2日目、3日目に根が張っていることを確かめます。(掘ってみる。白い根が新しく出ていればOK!)(苗の場合はセルトレイから抜いて、新しい発根があるか確かめる)
  6. うまく伸びていたら、次は1500倍にして、すこし濃くしてみる。全然変わらなかったら、1000倍で、かけてみる。
  7. 4日目、5日目に根が張っていることを確かめます。

正直、これくらいやれば大抵復活してきます。

 

ここまで事細かに肥料焼け対処方法に答える理由

正直、ここまで公開する農家もいないと思うのですが、

それは2つの理由で公開できないからです。

  1. 公開するほど、実験していない。(自分の畑ではうまくいったけど、他の畑では同じように効果が現れるとは限らないから。)
  2. あまり、教えたくない。(生産技術が農家の生きていく術なので、トラブルがあっても野菜を作り切る人を増やしたくない)

農家としては、やっぱり難しいところがあるので、公開しないのですが、

私としては、コロナ渦になり、社会のいろんな流れが変わって

家庭菜園で必死に答えを探している方に、1つの解決手段を届けたい。

 

家庭菜園が生活の1部になれば、とても人生が豊かになりますし、食糧のコントロールも少しできるようになるので、生活に余裕と楽しさが生まれますし、そんな楽しみを共有したいなと思います。

youtubeでももっと詳しいピンポイントな動画を載せて、

もっとわかりやすく、これが見たかった!という動画を撮影しています、

ピンポイントしか撮影していないので、

無駄なものは見たくないです。という方は一度youtubeを見てみてくださいね。

ダラダラみたい方は、きっと楽しめないのでみないでください。

 

\ここの作業を動画で見たかったんだよね。/

ピンポイントの動画しかないyoutubeです。すみません。


「ああ、こういうことだったのね!」というのが楽しい動画。わかった!と思った時点で即消してOKです。

動画に楽しみを求める方はみないでください。がっかりしますから。

 

水没してしまった場合に、ホストップを与えると根が回復する。

実は、水没してしまった時、肥料焼けと同じで、

野菜の根が溶けている状態になっています。

つまり、肥料が吸えないのです。

 

この時も、先ほどと同じように

  1. 葉面散布&灌注は野菜1株(生育中期以降〜収穫までの期間)だと、300坪あたり、100リットル、
  2. ホストップの使い方は1000倍稀釈と書いてありますが、最初の1日目は2000倍で、薄めにかけてリスク回避します。(リスクとは、ホストップの濃度が高いと、焼けが起こることがあるからです。とはいえ、今まで起こったことないですけど。)
  3. 2日目、3日目に根が張っていることを確かめます。(掘ってみる。白い根が新しく出ていればOK!)(苗の場合はセルトレイから抜いて、新しい発根があるか確かめる)
  4. うまく伸びていたら、次は1500倍にして、すこし濃くしてみる。全然変わらなかったら、1000倍で、かけてみる。
  5. 4日目、5日目に根が張っていることを確かめます。

という感じで行えば、大丈夫。

なれてきたら、最初から1000倍で散布しても大丈夫です。

水没している場合、大抵露地栽培なので、

2回も散布するために入るのはとても大変。

 

だから少し葉が焼けてしまっても、

1回で1000倍でホストップを散布する方が、効果が早く、コストも減ります。

 

  • ホストップは、葉面散布が効果あるのですが、
  • 葉面散布だけでは効果が足りません。

つまり、できるだけ根に浸透するようにかける必要があります。

 

稀釈量を守り、灌注できる水分量をしっかりと染み込ませることで、効果が出ます。

苗が徒長してしまった。これはやばい。となる前に、ホストップを与えると、止まる。

ホストップは、苗が徒長してしまった場合によく聞きます。

窒素による徒長を、窒素ストップして、徒長を止めることができるからです。

  1. かけ方は、葉面散布(ようめん散布:葉、茎、実と地上に出ている野菜全てに満遍なくかける。)+余った物を根に灌注(かんちゅう:野菜の根に液肥を流し込むこと。)します。
  2. 葉面散布&灌注は苗の初期〜植える前だと1トレイ(128穴)あたり、2リットルです。
  3. ホストップの使い方は1000倍稀釈と書いてありますが、最初の1日目は2000倍で、薄めにかけてリスク回避します。(リスクとは、ホストップの濃度が高いと、焼けが起こることがあるからです。苗はかけすぎると、成長がとまります。かけ過ぎの頻度は、毎日です。でも、枯れることはありません。)

 

 

ホストップといえど、苗の水分過剰は徒長します。

セルトレイの根鉢が乾かない時は、とにかく乾かせるのが先、

その次に、散水がわりにホストップを散布することが効果を出せます。

 

 

\6日間で回復を目指せる、失敗を時間で取り戻せる液肥/

アマゾンで買えるホストップ。次の苗が手に入らない、時期が間に合わない時の緊急用に。


1苗あたり、10円程度の経費で済むので、私はシーズン前に常備しています。

*サカタのたねから出ているホストップです。類似品は使ったことがないので、効果はわかりません。ちゃんとしたものを使って、確実に技を身につけてほしいです。

 

 

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さいこうやさい

愛知県知多半島でニンジン、キャベツ、白菜などを生産している認定農業者です。高級店20店舗に有機JASニンジンを出荷していました。現在は収穫祭などを開催し、直接、美味しい野菜を自分で収穫して食べたい家族と共に野菜を収穫しています。
◇コメンテーターをしています。家庭菜園と農家のお助けコメンテーター
テレビ出演しました。
◇好評のラジオ番組を放送中「家庭菜園の聞きながらラジオ 月刊さいこうやさい」

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