ナスの育てやすい品種と購入時の苗の選び方

美味しいナスを食べましょう。うまく作ると、とろけるような美味しいナスが作れます

家庭菜園の費用 農業のやり方

【農家が選ぶ】ナスの育てやすい品種と購入時の苗の選び方

  • まずはたくさんとりたい、おいしいナスを食べたい人は黒陽をえらびます。
  • 黒陽で10本とれる腕なら、フィレンツェナスは2本程度です。
  • 品種とはそれほどの差があります。

この記事を書いている人

さいこうやさい
さいこうやさいです。(Twitter)
さいこうやさい
「ゼロイチ農大 / さいこうやさい」野菜作り初心者向けの家庭菜園&農家向け栽培レッスン。
・農大レベルでしっかり育てられる現役農家の解説動画
・栽培の流れが月単位でわかります。
・コメントで質問ができるので、今より上手になる(youtube)
  • 農業経験0から14年以上やっている農家(愛知県の知多半島)
  • 耕作する畑の土は9割が硬い粘土の土地で、雑草地からのスタート(農業初心者から、野菜を解説する側になりました)
  • 年間100トンほど野菜を生産、出荷しています。
  • このサイトの内容を実践し、反収50万を超える畑も出ています

【PR】動画でさくっと見たい方は

60秒でわかる野菜のトラブル対処法「さいこうやさいのYouTube」

🍆農家が選ぶ、ナスの育てやすい品種、種類

ナスの品種が違うと

  • ナスの育てやすさ
  • ナスの大きさ
  • ナスのなる数
  • ナス1本ができるまでの期間

が変わってきます。

まずは一番育てやすく、ナスが大きく、ナスのなる数も多い品種から順番に紹介していき、変わり種もご紹介します。

一番育てやすいナス品種「黒陽」の特徴と、苗の選び方

育てやすく、ナスが大きく、ナスのなる数も多いことで

特に私の地域の阿久比町では黒陽が指定品種になっています。

指定品種とは、農家がナスを栽培して出荷するために「農家が品種を揃えて栽培すること」で、地域で一番栽培されている本数が多い品種です。

 

長ナス黒陽の特徴

  • タキイの品種
  • 極早生(ごくわせ:一番早く収穫できる品種)で、初期収量の多い長ナス品種
  • 形は太め、重量感があり、揃いがよく、秀品率が高い
  • 色は濃い黒紫色でツヤがあり、色ボケ果と石ナスの発生が少ない。
  • 草姿は中開性で、枝の発生がよく初期から多収穫

 

育てやすいナスの苗「黒陽」を栽培する時の選び方

 

  1. 黒陽の苗を植えるときは、1番花開花直前の苗が適時期です。
  2. 連作障害予防に接木苗がおすすめ。
  3. 接木苗は、収穫量も増えるので、100円〜200円高くなるけど、回収できるのでオススメです。
  4. 1番花収穫の頃から追肥を行い、以後は草勢を見ながら追肥する。

という感じです。

 

4番目の追肥のところで「以後は草勢を見ながら追肥する。」とあるのですが、難しいですよね。ここは別の記事で、ナスの追肥のタイミングと追肥の種類で解説しています。茄子は黒陽の接木苗で作っていますのでそのまま再現することができます。

 

一番メジャーな品種「千両2号」

長ナスの黒陽が今のように人気になる前は千両2号が一番メジャーな品種でした。

今でもその名残で千両2号は「家庭菜園でナスといえば千両2号」となっていますが、

 

スーパーで購入時に選ぶのは同じ価格でボリュームが多い黒陽になっていますので、作る農家も黒陽を作るかたが多くなってきています。

ナス千両2号の特徴

  • タキイの品種
  • トンネル、夏秋どり用を中心に、広範囲な作型で品質と栽培のしやすさで定評のある長い卵形ナス品種
  • 皮が柔らかくて品質がよく、調理の幅が広い
  • 色は濃い黒紫色でツヤがあり、そろいが良い。
  • 節間はやや長い。早勢旺盛でスタミナがあり、実の肥大が早い。長期間栽培しても生産が安定して、多収穫。

 

 

一番メジャーなナス、千両2号の苗を栽培する時の選び方

 

  1. 黒陽の苗を植えるときは、1番花開花直前の苗が適時期です。
  2. 連作障害予防に接木苗がおすすめ。
  3. 接木苗は、収穫量も増えるので、100円〜200円高くなるけど、回収できるのでオススメです。
  4. 1番花収穫の頃から追肥を行い、以後は草勢を見ながら追肥する。

という感じです。

 

タキイ種苗のナスは黒陽と、千両2号がメジャー

上記で紹介してきましたが、メジャーなナス

  • 長ナスの黒陽
  • 昔から有名な千両2号

の両方がタキイ種苗のナスです。

特別変わり種でなければ、

  • 育てやすさ
  • 収穫量

の2点で、タキイのナスの苗を選ぶと作りやすいです。

 

育てやすさは別の、変わり種品種のナス

イタリアンなナス品種フィレンツェナス

イタリアンナス、フィレンツェの特徴

  • ナチュラルハーベストが販売している品種(固定種)
  • イタリアのトスカーナ地方の伝統品種、丸ナスや賀茂茄子のようにずんぐりした形
  • オリーブオイルとの相性が抜群で、パスタやナスのラザニア、カポナータなど、調理の幅が広い
  • 色はトスカーナパープル(少し濃いめの紫)色でツヤが少しあり色ムラがある感じ
  • 暑い乾燥した大地で日光に十分当てて育てると、極上の味になる。

 

イタリアンナス、フィレンツェの栽培の特徴

とてもマイナーなナスなので、まず苗は売っていない感じです。

 

 

漬物用にごく一部栽培されている子茄子と購入方法

子茄子は流通量が少なく、市場流通はほぼしていません。

子茄子を作ってみる場合は、やはり専用の品種が一番収穫できるので、

購入しやすい子茄子の品種をご紹介します。

子茄子、ちび丸の特徴

  • 渡辺採種場が販売している子茄子の品種「ちび丸」
  • 色がよく、柔らかいのが特徴の一口用の子茄子
  • 浅漬け用として評判があります。
  • 一般的には浅漬け用、地域の名物としてはカラシ漬けが有名
  • 暑い乾燥した大地で日光に十分当てて育てると、極上の味になる。

 

子茄子、ちび丸の栽培の特徴

とてもマイナーなナスなので、まず苗は売っていません。

  • ナス苗を育てるのは難しいですが、ハウスがあれば割と育てられるものです。
  • ナスの特徴的に、黒陽や千両2号と同じ栽培方法で大丈夫です。
  • 小さいうちに収穫するので、どんどん花をつかせて、長さ3〜8cmほどで収穫します。

 

まずナスを植えるときに必要な添え木は、5分くらいでできて、苗を風で折れたりしないようにすることができます。

家庭菜園で一番やりやすく、たくさんとれるナスの3本仕立て。支柱の立て方を詳しく解説します。

 

ナスの1番花も収穫し、1株から100本以上収穫する方法を見るとナスの初期生育の育て方がよくわかります。

 

ナスを3本仕立てにしたら、誘引が難しいとうまくいきません。

カンタンでひもを使わない誘引方法で、楽にたくさん収穫しましょう。

もっと分かりやすい。ナスの害虫アブラムシの対策方法は、長期間ナス栽培したい方は必読の記事です。

ナスの脇芽をうまくコントロールしてたくさん実を収穫する方法を知ると「どうやって剪定すれば良いかわからない。ということを解決できます。

 

ナスの品種に興味がある方は、農家が選ぶナスの品種を読んでみてください。一般的な千両2号から、フィレンツェナス、子茄子まで解説しています。

さいこうやさいで夏野菜栽培を学ぶ

夏野菜 植え付け&収穫カレンダー

夏野菜の栽培収穫カレンダー。

夏野菜の栽培収穫カレンダー。オクラは日にちだけでなく、「最低気温が15℃以上になってから」というのもポイントです。

夏野菜のトラブルを大体解決する液肥

【安くて使いやすい】効果と倍率。ハイポネックス原液の使い方

オクラの栽培

2023オクラの苗が枯れる原因は低温。5月中旬に植えれば大丈夫

【元気にする方法】6月以降のオクラの苗が伸びないときの対処

【3本植え】オクラの苗の植え方。小面積で3倍収穫

ナスの栽培

3倍増やす】ナスの一番花も実にして苗1本でナス100本

【1日で活着】ナスの苗の植え方、畝間、株間

【5月の添え木】ナス苗の添え木は5分。100円で完了

【3本仕立て】家庭菜園で◎! ナス栽培の支柱の立て方

【超カンタン】ひもを使わないナス栽培の誘引で100本収穫

【もっとわかりやすい】ナスの害虫、アブラムシ対策

【農家が選ぶ】ナスの育てやすい品種と購入時の苗の選び方

【脇芽=ナス豊作】ナス栽培の脇芽をどうやって実にするか知る方法

 

キュウリの栽培

キュウリの支柱の間隔は40センチ。5年連続で使えます

【5年】キュウリの支柱とネットなしでたくさん収穫

 

保育園の夏野菜活用術!

【園児が楽しめる】*夏野菜を活用した栄養満点レシピとおやつアイデア*夏野菜栽培を保育園で低コストに行う方法

夏野菜の草取りをゼロにする

「400本収穫」マルチキーパーの使い方【草とりなし】の家庭菜園

  • この記事を書いた人

さいこうやさい

愛知県知多半島でニンジン、キャベツ、白菜などを生産している認定農業者です。高級店20店舗に有機JASニンジンを出荷していました。現在は収穫祭などを開催し、直接、美味しい野菜を自分で収穫して食べたい家族と共に野菜を収穫しています。
◇コメンテーターをしています。家庭菜園と農家のお助けコメンテーター
テレビ出演しました。
◇好評のラジオ番組を放送中「家庭菜園の聞きながらラジオ 月刊さいこうやさい」

-家庭菜園の費用, 農業のやり方

© 2024 さいこうやさい