上の画像見えますか?一番外の苗が小さかったり、枯れ葉がありますよね。セルトレイのふちが乾きやすいからです。こういうリアルなポイント知りたいですよね(保存版)
種まきの時期、方法、苗の作り方、育つ条件がわかります。
キャベツの苗を育てることを育苗(いくびょう)と言います。
良いキャベツ苗を育てるポイント
- キャベツの葉がコンパクトな苗を育てる
- キャベツの苗の根がしっかりと出ている
この2点です。
コンパクトで根がしっかりした苗を作るために、水やりと液肥で健康的に育苗することが大切です。
キャベツの種まきの時期、方法、苗の作り方、育つ条件
しぶき2号(おいしいキャベツ徹底解説)
- 種まきの時期:7月20日
- 植える時期 :8月20日~30日(30日後)
- 種まきの方法:タキイ種まき培土+128穴セルトレイに1粒まき
- 苗の作り方 :このページの通りに30日育苗後、本葉5枚前後で畑に植える
- 育つ条件 :1日1~2回の水やり+液肥で調整し、病気や台風に負けない強い苗に育てる(このページで解説)
- 収穫時期 :11月~翌年の1月中
とっても明確に決まっています。
種まきの時期をずらすとすれば、7月20日~7月30日までにしてください。そこを外すと、不作の一番の原因になります。
(愛知県と似た気候であれば特にいいものができます。)
私は毎年7月20日と決めています。
■【動画】キャベツ苗の種まきの水やり(種から育てる)
種まきは、最初のタネの温度が大切です。
タネの温度をあげすぎると発芽不良になります。
すみません、この見出しの解説は動画を見たうえでの解説にさせてください。画像では成功する方法をお伝えするのに限界があります。
動画でのポイントは・・・
タネをまくときに、土をしっかり水分を含ませます。
泥にしてしまうようなイメージです。
土を泥にするように水を染み込ませる効果
- タネの温度上昇が防げる
- タネの発芽までの水分が確保出来る
発芽するまで水をやらないので、地温が変化しない
発芽が揃う。
過剰な乾燥や、過剰な温度変化がないので、発芽が揃うというわけです。
ということで、
発芽するまで基本的に水やりをしません。
□「水やりが肝心」キャベツ苗を作る種まきを写真で解説します。(タキイ培土)
□キャベツ苗のトレイの種まきがおわったら、水やりをせず冷暗所で1日。
キャベツなどのアブラナ科のタネは、種まきしてから1日から2日程度で発芽しはじめます。
最初の一日は、20度程度の日の当たらない場所に置いておくととても発芽が揃います。
翌日から発芽のためにキャベツのタネが動き始めるので、揃いを良くするために冷暗所で寝かせましょう。
冷暗所の場所のイメージ
- 昔の家の土間のようなところ
- 20度程度の冷蔵庫
- クーラーの効いた涼しい部屋
などです。
◇種をまいてから~キャベツ苗の発芽は水やりゼロ(種まき後から発芽まで)
これで、キャベツが発芽するまでの準備は整いました。
あとは、セルトレイを苗場に並べます。
並べたら、40%の遮光シートをかけて、発芽まで水をかけずに待ちます。
確認するタイミングは、半日おきに確認します。
ココに注意
一日置きの確認だと、発芽のタイミングを逃して、徒長してしまいます。
徒長は病気に弱い苗になるので、防ぎたいところです。
土がモコモコと盛り上がり、
発芽してきました。
ここまで出たら、シートをはがします。
□キャベツ苗のトレイの表面が乾いてしまったら水をやります。(種は違う)
もし暑すぎたり、直射日光が当たる場所だったり、風が強く吹いていて
苗のトレイの表面がかわいてしまったら、表面が湿るように水やりをします。
ココに注意
種まきが終わってから、発芽する前には乾かないようにしてください。乾いてしまえば水をかけるしかないのですが、発芽不良や発芽がそろわない原因です。
□キャベツの苗の水やり(種や苗が高温で煮えないようにする)
キャベツ苗の水やりの基本は、枯れるほど乾燥しないようにする
ということを基本に置きます。
キャベツ苗の失敗の理由の2つ
- 過剰な乾燥でカリカリになってしまって、枯れる。
- 高温のときに根が煮えてしまって、枯れる。
この2点です。
過剰に乾かないようにするには、水やりを忘れなければ大丈夫だけど、 煮えないようにって、どうすればいいの?
煮えるという感覚がとても難しいのです。
キャベツ苗が煮えてしまった!と言うことについて、次の項目から解説していきます。
◇種まきの「原因解明」キャベツ苗に水やりを毎日乾かないようにやってるのに、元気がなくなって枯れてしまった。
キャベツ苗に水は毎日しっかりやっているのに、元気がなくなって枯れてしまった。
ここがとてもわかりにくくて難しいのです。
ココがダメ
原因は、「水のやり過ぎで根が煮えて腐ったから枯れた。」ということになります。
■種からキャベツ苗が発芽したら、水やりは様子をみて(写真で解説)
キャベツが発芽したら、すぐに水をかけなければいけないわけではありません。
キャベツの発芽の時の温度によって、全然乾き方が違います。
今回はキャベツの苗が発芽してから8日目までずっと曇りか雨で、セルトレイの土は全然乾きません。
だから、8日間、水は一切かけませんでした。(土が乾かなかったから)
裏側を見ても、乾いていません。
ココに注意
土が湿っているのに、水をかければ、苗の根が溺れて腐ってしまいます。
基本的に、苗の土は1日の終わりには乾いている状態にします。
□種まき後30日分、キャベツ苗の水やりを写真で解説。
実際のところ、ここくらいまで根が巻くと、キャベツ苗の植え付けができるタイミングになってきます。
あとは、30日まで
- 窒素の液肥をやりつつ、
- 水を切らさず、
- 水をやりすぎず
やっていきます。
■キャベツ苗の植え付け(苗の植え方)水やりは植え穴に。
キャベツの苗ができたら、植え付けます。
植え付けは簡単です。
良いキャベツ苗ができれば、植え付けは簡単です。
- 苗にしっかり水を含ませて
- 植え穴にも水を含ませて、
- 密着させて植え付けます。
□キャベツの 苗を植え付ける深さに注意しましょう。水やりゼロを目指す
キャベツの苗を植え付ける深さは、根鉢(ねばち:苗の根が巻いてる土のこと)が土に隠れる程度です。
根鉢(ねばち)の色が見えないくらい被せると、翌日以降に水をやらなくてもしっかりと活着してくれます。
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