農家の技で家庭菜園!しっぱいしない!農業のやり方をプロ農家が栽培技術を解説します

キャベツの外葉を大きく育てるのは、タイミングが大切。タイミングを外すと小さいキャベツになってしまう。

【品種公開】キャベツ栽培でキャベツの結球が小さい。大きく育つ方法

この記事は「今回のキャベツは小さかったけど、次回のキャベツ栽培はちゃんと大きく栽培したい方向け」の記事です。

 

 

この記事の最後の見出しでは、

「植え遅れたキャベツ苗との検証実験」も載せています。

 

 

 

今回の記事で使われている

キャベツの品種は

  • 「しぶき2号」
  • 「りくと」

です。

 

今回栽培した「小さいキャベツ」の適切な収穫時期は、こんな感じ。

キャベツ栽培で、小さく終わってしまったキャベツはわれます。ヒビが入ってきたり、表面の色が赤く、アントシアンが出てきたところで収穫するのがベストです。手でキャベツの頭を押してみると、ガチガチに詰まってきているはずです。

これが、小さいキャベツの適切な収穫時期をすぎたキャベツです。

 

我が大きくなると美味しくないので、早めに収穫してください。

  • アントシアンが出て赤くなってきたら
  • キャベツの頭を手で押して、ガチガチに詰まってきたら

収穫してください。

 

 

悩んでいる人
家庭菜園でキャベツを栽培していますが、あんまり玉が大きくならないのは、なんで?

 

どうしたら大きくなりますか?

 

キャベツ栽培で、小さく終わらせないための

方法は、

 

 

 

 

キャベツ栽培で玉を大きくするのに大切なことは

  • 追肥をすること
  • 追肥のタイミング

 

 

この2つです。

 

 

追肥をタイミングよくすることで

 

  1. キャベツの外葉が大きく育つ
  2. 大きなキャベツが出来る土台ができる

この2つが整うわけです。

 

 

 

こんなキャベツが出来てきます。

さいこうやさい が生産するキャベツ。

 

 

具体的にどうやるか、下記の目次を開いてみて下さい

 

■キャベツ栽培の悩みは玉が小さいこと。なんで?

小さなキャベツ。靴の爪先くらいしかないですよね。

キャベツの玉が小さいのしか出来ないのは、肥料が足りないから。

 

 

 

キャベツの肥料は、追肥も大切です。

 

やはり大きさがあって、色もいいキャベツを作ろうとすると、追肥はとても大切になってきます。

 

 

 

 

さいこうやさい
追肥をしないと、大きくならないのはわかった。 では追肥をするタイミングは、いつなのか、

ということで、

 

キャベツの追肥のタイミングを見てみましょう

 

■動画【小さいと悩む】キャベツ栽培の肥料のタイミング、合ってる?

今回の動画では、冬越しのキャベツで、9/20植え付けしたキャベツ

 

品種はりくと。

 

肥料のタイミングは10/28で、2回目です。

 

ちなみに、1回目は10/3にやっています。

 

□小さいと悩んだキャベツ栽培の追肥の量は?

 

目安を14・14・14の化成で計算します。

有機肥料を使う場合も、化成肥料を使う場合も、この肥料成分が計算する目安になります。

 

追肥の量はこれ

1回目の追肥も、2回目の追肥も、

1反(300坪)に、2袋を追肥します。

 

ここでいう1袋は20kg入っているもののことをいいますので、

 

肥料の成分と量で言えば

14・14・14の成分の肥料を40kg、300坪の面積に追肥するということになります。

 

これは、1回の量なので、2回目も40kgで、合計80kg.4袋になります。

 

さらに詳しく

10坪なら、1.3kg.を、1回の追肥の量に使います。

 

□小さいキャベツにならないために、追肥そんなに使うの?

 

さいこうやさい
そうですね、使います。

こんなにたくさん使いたくない方は、半分くらいにしてみて、回数を増やしてみてください。

 

2回追肥するところを、

 

量を半分にして、4回にします。

 

そして、これくらい外葉が育てばいいかな?というところで、追肥をストップすれば良いです。

 

 

 

3回目で外葉が大きく育てば、1/4節約出来ます。

 

ただ、それだけ肥料をこまめにやるので、ちょっと大変ですが、ちょうどいい肥料の量がわかるようになります。

 

■キャベツ栽培で、小さい原因。結球しはじめてからの追肥は、大きくなりません

外葉が大きいのが、わかりますよね。キャベツ栽培は外葉の大きさがとても大切です。

 

キャベツの性質は、外葉の大きさで玉が決まります

 

つまり、玉ができ始めるまでの今「外葉が大きくなっていく今の時期」に、

追肥をして大きくしていけば、ちゃんと取れるようになってきます。

 

 

 

玉ができ初めて、小さいから肥料やらなきゃ!

 

というタイミングでは、うまくおおきくなりません。

 

肥料が遅過ぎるからです。

 

■キャベツ栽培で小さくなる問題を防ぐには、タイミングよくキャベツの外葉を大きくしよう

ココがポイント

キャベツの外葉が大きくなる時期に大きくすることで、

玉のサイズが決まります。

 

タイミングはこの記事でよくわかったと思います。

 

 

 

あとは、こまめに畑のキャベツの様子を見て、大きな美味しいキャベツを収穫してください

 

キャベツ栽培の全体像は、ここではかききれないので、キャベツ栽培のこよみをみてくださいね。

こちらもCHECK

 

■小さくなる原因を【動画でも実証】キャベツを植え遅れしてしっかり追肥のタイミングを合わせて栽培した結果

植え遅れたキャベツが小さいことを実証実験

実験結果

  • 期日通りに植えたしぶき2号は、キャベツ1玉の重量が2kg〜4kgで収穫できた。
  • 期日から外れて植えたしぶき2号は、キャベツ1玉の重量が500gから800gで収穫できた。
  • 収穫は出来るが、まともなサイズのキャベツを収穫することはできなかった。

実験内容

  1. 8月20日〜8月30日に植える品種「しぶき2号」を使う
  2. この記事で紹介したキャベツ品種「りくと」と同じ、9月16日に植える
  3. (りくとは9月16日に植えて、3月に収穫する品種)
  4. どのように結球するか、追肥をしっかりあげて、外葉を大きく、結球するようにした。
  5. 1月3日に計測、その結果、植え遅れしたしぶき2号は、小さな結球で終わってしまった。

 

実験結果からの評価

りくとの収穫時期の3月まで待てば、しぶき2号も大きくなるのではないか?と思うのですが、

上手くいかない。

  • 植え時期が遅いので外葉が大きくならない
  • キャベツの結球の頂点がパツパツで、これ以上大きくなる余地がないこと

 

というのが理由です。

栽培期間の比較(しぶき2号とりくとの比較)

しぶき2号の栽培期間(8月から11月、12月収穫)

  1. 8月20日植え付け
  2. 9月20日外葉の枚数が増え、葉の大きさが大きくなる
  3. 10月20日結球開始
  4. 11月20日収穫開始
  5. 12月30日収穫終了

 

りくとの栽培期間(8月から2月、3月収穫)

  1. 9月16日植え付け
  2. 10月16日外葉の枚数が増え、葉の大きさが大きくなる
  3. 11月16日外葉が大きくなり切り、結球の準備が整う(前項目の動画でも説明した追肥のタイミングを参照)
  4. 12月16日結球開始
  5. 1月16日結球中
  6. 2月16日結球後半
  7. 3月16日収穫開始

 

 

期日通りに植えたしぶき2号と、植え遅れしたしぶき2号の収穫したキャベツの重量の比較の表です。











しぶき2号の本来の結球タイミング(8月20日植え) 10月20日結球開始 外葉のサイズ直径80cm できたキャベツの重量2kg〜4kg
しぶき2号を植え遅れしたときの結球タイミング(9月16日植え) 11月20日結球開始 外葉のサイズ直径60cm できたキャベツの重量500g〜800g