農家の技で家庭菜園!しっぱいしない!農業のやり方をプロ農家が栽培技術を解説します

有機JASの殺虫剤を使い、効果的に、悩まずにキャベツ栽培の害虫を防ぐ

【低コスト】有機JAS対応農薬でのキャベツの虫対策

家庭菜園を始めても、キャベツの害虫に対する知識や、具体的な対策方法はほとんど見る機会はないですよね。

 

近くの農家の畑が「きれいなキャベツが出来ているな〜・・・」と見ていても

 

  • どんな害虫対策を
  • どんな風に
  • どのくらいの頻度で

対策しているか、わからないのが実際です。

 

それに、最初から最後まで教えてくれる人を探すことも難しいですよね。

 

私がキャベツ栽培していて、害虫対策するための1つのやり方で、

有機JAS認証に合格する農薬を使用した、化学農薬少なめの、かかる経費も少なめの方法を紹介します。

キャベツの害虫の発生パターンを知って対策できるようにします。いつどんな害虫が出るか、わかりますよね。数値が高いほど、虫の数が多い時期です。害虫対策をするには、大発生する前に予防的に減らしていくことが、重要です。

グラフを見ると、キャベツ苗を定植してから収穫する時期まで、害虫が種別ごとにどんどんピークを迎えていることがわかります。

これらの虫が発生した初期に、有機JASの殺虫剤などで少ないうちから害虫をゼロにするように対策していくことで、害虫の被害対策ができます。

いかに農薬といっても、害虫が大発生した畑ではもう手遅れです。 つまり、「初期の対策が大切」だから、このキャベツの害虫の発生パターンを見て、対策してください。

 

優先順位としては

こんな方におすすめ

  • キャベツ栽培が害虫被害によって食べれないほどにならない
  • 次に出来るだけ農薬を使わない
  • 最後に、もし害虫にキャベツが食べられても、復活できる

この記事のキャベツの害虫対策通りで、こんなキャベツもできました。重さが4,5kgもあります。(外葉もついた状態ですけども)

 

 

決して、かろうじて食べれるかな・・・?というキャベツができるわけではなく

量販店に出荷できるレベルに作ることが出来る。

 

 

という方法です。

 

かなり丁寧に、

農薬の薬剤名まで書いて解説している記事なので、

 

 

 

気になる項目からチェックしても、

キャベツ栽培と農薬の関係の知識も深まる内容になっています。

 

 

キャベツ栽培で、害虫にどうしても困っている方は、

この内容をやってみるだけで害虫被害で食べられなくなることはなくなると思うくらい、

しっかりと野菜栽培の現場からの記事になっています。

 

 

 

■【質が違う】キャベツを栽培するのに害虫対策してまでやる意味は「楽しいから」

真剣にキャベツを作る遊びが楽しい。収穫するコンテナを広げるのも、楽しいんよ

一番カンタンで、農薬も経費もかけない方法はテデトール(てでとる)こと

 

しかし、手でとるより

スーパーや直売所で買ったキャベツと同等か、

「それよりも減農薬野菜なら、農薬を使おうと思う方へ」

キャベツの害虫対策の記事です。

 

 

 

何故スーパーで手軽に買えるキャベツを、農薬使ってでも育てるのかって?

 

 

 

 

さいこうやさい
そりゃ、自分で作るのが、楽しいからですよね。 工夫と苦労を重ねて出来たキャベツは、例え同じキャベツでも、うまいんですよね。

 

 

 

あとは、農薬はある程度使わなきゃダメとしても、

 

有機肥料とか、工夫したら全然違うし。

 

それだけ自由度があるんです。

自分で作るっていうのはね。

 

 

 

何より、子どもが一緒に畑に来て、

キャベツをぽんぽん手で叩いて

美味しい!おいしくない!と言いながら食べる。

このキャベツを一緒に作って、触った子どもは何を思うのか?美味しそう!よくできている!それとも?

 

こんな体験を子どもと一緒にするために、

やっぱりキャベツ栽培を、害虫にやられずに成功したい。

ですので、

 

 

 

 

ふんわりとやんわりと書いてよく分からない。という内容ではなく、

 

ちゃんとキャベツの収穫まで害虫対策出来る内容です。

 

さいこうやさい
いわゆるガチなやつです。

 

■キャベツは害虫との戦い。対策方法、知っていますか?

キャベツは害虫との戦いとよく言います。

 

実際のところ、ニンジンに比べれば、無農薬ではとても安定して作るのは難しいです。

 

実際に手でとっても失敗した方はわかると思います。

5株とかならなんとか出来ても、20株とか作ろうと思ったら手でとってなんていられない。

 

 

 

 

キャベツの害虫との戦い方は、いくつかあって、

予防的な戦い方か、対処的な戦い方があります。

 

キャベツが害虫にやられるのは、ほとんど予想が出来ていて、大体、どの時期にどんな害虫がキャベツに着くのかは知っていれば、対処出来ます。

 

□キャベツにつく害虫をざっと1分で知り、対策法も知る。

キャベツの害虫対策は「害虫の密度を減らす」というのが根本的な対策です。

どんな害虫が出てくるのか?

 

知らないと、「虫にやられた」としか言えませんが

知っていると、「シンクイムシにやられた」と言えます。

 

 

すると、シンクイムシはどうするの?とわかってきます。

◇「虫対策」キャベツを植えた直後のシンクイムシ

シンクイムシはコガネムシの幼虫で、前作で雑草が生えたりすると、よくでます。

 

ふつうに10株とか1日で切ってしまうので、絶対防ぎたいキャベツの害虫です。

 

「虫対策」キャベツ夏場に多いアオムシ

青虫はモンシロチョウの幼虫で、夏場に多いですが、実は冬でもいます。

 

1月とかでも日中は暖かくなった日は、あれ!?モンシロチョウ飛んでるし!と発見することもあるくらい。

 

しかし、11月に入ると青虫自体はほとんど活動しなくなってくるので、

 

やっぱり被害として多いのは夏場です。

 

「虫対策」もう涼しくなってきたころのコナガとヨトウムシ

青虫と入れ替わるように、10月から涼しくなってきたころに、コナガとヨトウムシがすごく活発になってきます。

 

青虫をしのげば大丈夫かな。

なんて安心していると、おかしいな、網になったキャベツを発見することになります。

キャベツの害虫はいないと思ったのに、10月からコナガとヨトウムシが活発化。このたくさんいるのはヨトウムシ。コナガは写っていないけど、白く薄皮だけ残った食べ方はコナガの証拠。

このように、収穫するまでキャベツの害虫はいるんです。

 

ただ、「密度」が高いか、低いかということで、【被害が減る】んですよね。

 

これから紹介するキャベツの害虫駆除方法は、農薬を使った方法です。

こんな方におすすめ

  • 化学農薬を少なく
  • 有機JAS対応の農薬を出来るだけ使った
  • 化学農薬少なめの方法

です。

 

 

キャベツの害虫の「密度」を減らして

キャベツを収穫するまでの【害虫の被害を減らす】ことが出来ます。

 

■キャベツの害虫対策法は?化学農薬少なめの方法

□キャベツの害虫対策農薬 有機JAS対応

  • ゼンターリ
  • スピノエース

この2つが代表的なもので、

 

使用単価も比較的安めです。

(使用単価とは、1回に散布する経費のこと。)

 

この2つを中心に使って、キャベツの害虫駆除をしていきます。

 

□キャベツの害虫対策農薬 ローテーションを組む

先程紹介した2つ

  • ゼンターリ
  • スピノエース

この2つが代表的な有機JAS対応の農薬ですが、ここに1つ、化学農薬を加えます。

 

  • アニキ乳剤

 

です。

 

 

 

何故この化学農薬を1つ加えるかというと、

 

農薬の効き方が違うんです。

 

作用性(さようせい:害虫に作用するメカニズム)

が違うのですが、

アニキ乳剤の作用性

アニキ乳剤は、接触性の作用を持っています。

キャベツが食べられる前に、被害を抑えられるんです。

 

他の2つは食毒性(しょくどくせい:食べてからの効き目)なので、害虫が体内に取り入れてからの効き目になります。

 

 

このように、3種類用意する意味は。

全部同じ食毒性のものでは、効き目がなくなってきたり、キャベツの成長に必要な部分が被害を受けることもある。

 

といったことを防ぐためです。

 

■キャベツ初心者向けの害虫対策【抵抗性を知る】

前の項目で、キャベツの害虫の農薬を紹介しました。

3種類紹介したのは理由があって、

 

3種類を使う必要があるわけです。

 

ローテーションって聞いたことありますか?

3種類をクルクル回して使うことです。

 

農薬をかけて、キャベツの害虫が100%駆除できればいいけど、実際そうではないのです。

 

農薬って、本当はかけたくないから、

あまり積極的に買いたくない。

 

でも、同じ農薬を連続してかけると、

3回目は効かなくなるわけです。

 

ココに注意

これは、害虫の抵抗性というのですが、

どんな農薬でも、害虫が生き残る場合はあります。

生き残った害虫が、成虫になって次の卵を産むことで、次の幼虫は効かなくなる。

 

その期間は、約2週間で次の成虫になります。

2週間後には蝶や蛾となって直前で使った農薬に耐性を持った卵が産卵されていくわけです。

 

 

 

だから、私たち農家が農薬を使うときは、そういう害虫が増えないように、

 

ローテーションを組んで使います。

 

■キャベツの害虫対策とは言え、出来るだけ農薬を使わない方法

出来るだけ農薬を使わないために、

  • 農薬のかける頻度を下げるための、展着剤
  • 効果を発揮するための農薬の混ぜ方
  • 多量にかけなくても済む、薬量のコントロール方法

の項目に分けて、手順を見ていきます。

 

 

□キャベツの害虫対策の減農薬のための展着剤

展着剤は、キャベツには欲しいよね。と思います。

キャベツの葉はワックスがかかっているように水を弾くので、

 

せっかく用意した散布液を弾いてしまう。

さらに、展着剤を使うと7日ほど大丈夫だな、という体感もあるのですが、

展着剤を使わないだけで、3日ほどで効き目が切れていると感じます。

 

 

キャベツの害虫へ対策した効果がかわる。展着剤を混ぜるタイミング

展着剤を混ぜるタイミングで、効果が変わります。

 

大切なのは順番です。

  1. スカッシュを水に溶かす
  2. 散布予定の薬剤を溶かす

この順番を守ることが大切です。

 

 

■キャベツの害虫対策の農薬のかけ方。裏にもかけるの?薬量のコントロール

自分でキャベツを栽培することで、農薬の使用量を半分にすることもできます。

 

 

いざ農薬をキャベツにかけるとなると、農薬のラベルを読んでみます。

 

すると

「葉の裏側にも丁寧にかけてください」

と書いてあるものが多いです。

 

実はキャベツの害虫被害を防ぐためにとても大切なことなのですが、

 

表と裏の両面かけるってことは

片面に比べると、2倍かけるってことです。

 

ここを、展着剤(スカッシュ)を使うことで、

表裏の両面かける場合と比較して、

キャベツにかける農薬の使用量を半分にしています。

 

 

表だけで大丈夫なので、

  • 労力も半分
  • 時間も半分
  • 薬量も半分

実は、自分で野菜を育てることにより

労力、時間、農薬の使用量もコントロールできます。

 

キャベツが作れるようになれば、

ちょっとタイミングよく世話してあげるだけで、いつでも新鮮な自分の好きな味の野菜を食べれる生活も出来ます。

 

■一番効果のあるキャベツの害虫対策

こまめに畑の様子を見ること。

 

1週間に一度畑に行くとして、こまめに畑をみると、

あ、これはヤバイな、対策いるな。

 

と気がつくようになります。

 

 

私が畑に行って、キャベツの害虫対策に観察していることは

こんな方におすすめ

  • キャベツの色が黄色くなってないか?
  • 葉の表面に異常はないか?(白い点など)
  • 葉の裏に産卵されていないか?

ということを見ています。

 

 

 

 

葉が黄色くなるのは肥料切れや病気もありますが、一番に気がつきます。

キャベツの下葉が黄色い。肥料が切れてきている?ちょっと要観察して、どんどん葉が黄色くなっていくようなら液肥と追肥

次に、葉の表面が害虫に食べられた跡があると、白くなっていることもあります。

コナガに一気にやられて、キャベツの葉が白くなっている。ここまでひどいと、ゼンターリでは役不足。アニキ乳剤が1番効果ある

特に、コナガはキャベツの葉の薄皮だけ残して食べるので、葉が白く見えます。

 

最後に、上の2点を観察していると、キャベツの葉の裏も見たりしますので、そこで産卵を発見すると、次の世代のキャベツの害虫がいることを発見できます。

 

発見した卵は3日で孵化し、2週間で成虫になります。

 

合計15日ほどで、次世代に生まれ変わるので、キャベツに被害が大きい害虫が、15日サイクルで進化していきます。

 

では、15日以内に倒せばいい?

と考えますが

 

成虫は四六時中産卵していますので、

毎日15日サイクルが発生していくのです。

 

このサイクルにはまってしまうと、

あっという間に虫食いのレースの外葉になってしまう。

 

今回はキャベツの害虫対策の記事なので、害虫対策の見回り項目です。

 

その他にも、

 

  • 水のたまり具合や
  • 草の生え具合
  • 病気の予兆など

 

見回りして、キャベツが収穫までちゃんと行けるか、観察していきます。

 

■「対策効果の確認」キャベツの害虫チェックは一週間単位で

 

キャベツの害虫チェックは1週間単位でするのが、家庭菜園ではベターだと思います。

 

その理由は、週末農業というペース配分にあわせるためです。

 

 

 

これくらいの見回りがおすすめ

3日おきくらいに畑を見回り、

あ、虫がいるな、準備して明日か明後日に消毒しようかなという流れが

キャベツにとっては一番被害が少ないです。

 

 

 

 

しかし、難しいですよね。

 

一週間単位で見ていく家庭菜園では、時間も足りません。

他の野菜を植えるために耕したり別の作業をしたいです。

 

 

そこで、先程の農薬ローテーションが役に立ってきます。

 

 

 

 

毎週消毒をかける前提で、持っていくのです。

 

農薬ローテーションは3種類の農薬が準備してあるので、

使ったら、次の農薬を準備するだけです。

 

 

あらかじめ持っていくことが分かっていれば、

畑に行って、

虫がいるか見回りして、

かけるかどうか判断するだけです。

 

 

 

実際にかけると決めても、

キャベツ20株程度なら、

キャベツの害虫用に農薬を調合する時間と、散布する時間もあわせて30分かかりません。

 

さいこうやさい
ゆっくりと、他のやりたい作業も出来るし、 苗を買いに行く時間も出来るというわけです。

□キャベツの害虫対策に使う農薬ローテーション表と、散布機。

ここで紹介した農薬ローテーションは

展着剤が

  • スカッシュ

農薬は

  • アニキ乳剤
  • ゼンターリ
  • スピノエース

実際に使うときは

キャベツ20株程度ならこのKOSHINの散布機。私も使う、使い勝手がいいです。

 

農薬ローテーションの、一回にかける配合は

 

混ぜる順番通りに記載しています

農薬ローテーション(左から順に混ぜる)(上から順に使う)

  • スカッシュ➕アニキ乳剤
  • スカッシュ➕ゼンターリ
  • スカッシュ➕スピノエース

 

という順番です。

 

 

 

□「対策した効果は?」キャベツの害虫を防ぐ具体的な効果

先程の組み合わせ、それぞれ特性があります。

  • スカッシュ➕アニキ乳剤=害虫が大きくても効きやすい。葉を食べられなくても退治できる
  • スカッシュ➕ゼンターリ=害虫が大きいとあまり効かない。孵化した直後に、食べたら効く。効果は低いが化学農薬ではない
  • スカッシュ➕スピノエース=害虫が大きくても効きやすい。葉を食べて効くタイプ

 

という効果の組み合わせになっています。

 

アニキ乳剤と、スピノエースはキャベツの害虫が大きくても効きやすいことが分かります。

 

□キャベツの害虫に使う対策農薬、どんなタイミングで使うの?

 

週末農業をやっている場合、畑に行くのが週に一度か二度になりますよね。

 

限られた日数の中、出来るだけキャベツの害虫被害が少なく、

 

なおかつ、農薬の特性にあわせた使用方法をお伝えしようと思います。

 

優先順位としては

  1. キャベツ栽培が害虫被害によって食べれないほどにならない
  2. 次に出来るだけ農薬を使わない
  3. 最後に、もし害虫にキャベツが食べられても、復活できる

という方法です。

 

◇キャベツの害虫対策のために揃える農薬と、金額

 

まず、下記の農薬を3種類➕展着剤1種類

を用意している前提で話していきます。

 

  • スカッシュ➕アニキ乳剤
  • スカッシュ➕ゼンターリ
  • スカッシュ➕スピノエース

ちょっと多く感じますよね。

 

金額も、全部で8000円くらいかかってしまいますが、キャベツ1個あたりに換算すると

 

キャベツが2000玉育てられるので、1個あたり4円という金額です。

 

キャベツ以外にも白菜、大根、アブラナ科、ナスなど使えるので、

1年の家庭菜園にかかる害虫を防ぐ金額と考えると、月に800円以下という感じです

 

◇キャベツの害虫対策。減農薬で防ぐタイミングと、手順

キャベツを植えて、害虫に食べられた!

と見えてからがスタートです。

 

使う順番は下記の通り

  1. スカッシュ➕アニキ乳剤
  2. スカッシュ➕ゼンターリ
  3. スカッシュ➕スピノエース

 

スピノエースまで使ったら、またアニキ乳剤へ戻ります。

 

step.1 毎週1回畑に行くときに、スカッシュ➕アニキ乳剤を持っていきます。

 

25株植えて、

1株なんか害虫?に食われた後がある

 

そんな場合、

その日にスカッシュ➕アニキ乳剤を丁寧にかけます

 

これで、来週まではほぼ大丈夫です。

私も、4000玉育てて、スカッシュ➕アニキ乳剤をかけて、被害はほとんどないです。ごくたまに、ネキリムシにやられることはありますが、

 

まあしょうがないな…と思うことにしています。

ネキリムシにはダイアジノンという農薬もあるのですが、そんなに農薬を使わないという前提なので、使わないことにします。

 

そして、これで翌週までは大丈夫です。

 

step.2 次の週、スカッシュ➕ゼンターリをもって、畑に行きます。

 

ここで、虫はあまりいないはず。

被害もネキリムシ以外は害虫被害はないと思うんです。

 

一安心です。

 

ここで、もう1週間待とうと思うのですが、

ゼンターリの農薬特性は、卵から孵化したばかりの小さい害虫しか効き目が薄いということがあります。

 

もう1週間待つと、おそらく虫がいて、慌ててゼンターリをかけても効果薄いな…となることが予測されるので

 

ココがポイント

ゼンターリの番では、虫がいないとしたら、ベストタイミングだと思って散布します。

 

まあ、有機JASの農薬なので、化学的なものではないので、予防的にかけるというわけです。

 

予防なので、前もってかけれるタイミングが大事ということです。

 

step.3 そして次の週、スカッシュ➕スピノエースを持って畑に行きます。

 

このスピノエースは優秀で、有機JASの農薬でありながら、殺虫性も優れています。

 

ここで、減農薬のタイミングを作れます。

 

虫がいなければ、かけなくていいです。

これで1回減農薬です。

 

step.4 そして、翌週、同じスカッシュ➕スピノエースを持って畑に行きます。

 

いなければラッキーですが、よほどいるでしょう。

 

そしたら、スカッシュ➕スピノエースを散布してください。

 

翌週までは大丈夫です。

 

step.5 そして、翌週は最初に戻って、スカッシュ➕アニキ乳剤を持って畑に行きます。

 

ここでついていなければ、またかけなくて大丈夫です。

 

そして翌週、またかけなかったスカッシュ➕アニキ乳剤を持って畑に行きます。

キャベツに害虫がついていても、アニキ乳剤の特性で、キャベツの葉を食べなくてもほとんど駆除することが出来ます。

 

 

 

この繰り返しです。

 

ここまでの流れで、1か月、キャベツの害虫からキャベツを守ることが出来ます。

収穫まで3か月、3回繰り返しで、減農薬のタイミングを3回から6回作れます。

 

 

 

 

スカッシュを最初に入れることで、農薬をかけて、害虫の被害を3日ほどから1週間ほどまで伸ばすことが出来て、

 

アニキ乳剤とスピノエースで確実性が高く、害虫を防ぐことができる。

 

その間にタイミングよく、有機JASのゼンターリを予防で入れることによって、化学農薬の使用を控えていく。予防なので害虫が着く前にかけるという先手が大事。

 

これで、実際に化学農薬は収穫まで2~3回しか使いません。

 

市販で売られているキャベツより、圧倒的に減農薬なキャベツが作れるわけです。

 

ここに、防虫ネットをあわせると、もっと減らせることも可能です。

 

どこまで減農薬にするか、手間をかけるかは自由に組み立てできるので面白いところですよね。

 

キャベツの害虫対策の、実践編でした。