ビニールハウスは換気と遮光が上手に出来ると、とても苗や作物が安定して育てられます。
ビニールハウス暑すぎ問題の解決済みの策
- ビニールハウスのお手軽換気方法(熱気を逃す)
- 1万円以下でできるおてがる換気ツールのカンキットの取り付け方(写真で全部を説明)
- ビニールハウスのお手軽な遮光方法(光を少なくする)
■ビニールハウスで暑い時の作物への影響
暑いビニールハウスは、苗の葉がしんなりして、今にも枯れてしまいそう。
あまりに暑すぎるハウスは、当たり前ですが、苗や作物は煮えてしまいます。
50度以上では大抵の野菜は健康に生きられません。
□ビニールハウスが暑いとき、作物はたくさん呼吸する(作物の水管理が大変)
ビニールハウスは日中日差しが出ている間は温度が高いのでたくさん光合成して成長します。
暑いほどよく水も吸うので、水管理が大変です。
30度から40度の間できると、一日1回から2回の水管理で苗を育てることができるので、作業も安定します。
□ビニールハウスで暑いのは、42度程度なら大丈夫。(暑さの最大値)
最高は44度近くまで行ったことがあります。
滅多に44度はなく、日中のハウスの最高気温が42度程度なら8月はよくあります。
■ビニールハウスは暑すぎず、風通しよくすると健康に育つ。そんな理想にするために
ビニールハウス暑すぎと思う場合、温度が高すぎて問題があります。
理想的なビニールハウスにしていくために、換気方法と遮光方法を紹介します。
□ビニールハウスで最大42度程度の暑さにする対策は、換気と遮光
ビニールハウスでの42度の暑さに対する対策は、換気と遮光です。
換気といっても、高価な換気扇をつけるとかのことではなく、シンプルに行う方法です。
◇ビニールハウスの暑さ対策の換気をタニカンキで対応
タニカンキットという道具があります。
タニカンキットをつけることで、タニカンキができるようになります。
こんな効果があるのでとりつけしました。
タニカンキットはこんな方にオススメ
- ビニールハウスの暑さをなんとかしたい
- 風通しを良くして作物を健やかに育てたい
- 水管理の手間を減らしたい
- 異常なビニールハウスの暑さをなんとかしたい
さらに詳しく
タニカンキットをつけて42度以上あがらなくなったので、あわててハウスに戻るなんてこともなくなったのが一番安心ですね。
◇タニカンキットの組み立て方法(10万円のビニールハウスでもちょっと改造で取り付けられます)
10万円のビニールハウスに取り付けるときは、別でビニペットというビニール押さえが必要になります。
これでタニカンキットが完成です。
◇タニカンキットを完成後、ハウスに取り付ける方法です。
◇ビニールハウスの暑さ対策の遮光を散乱光ビニールで対応
ビニールハウスの暑さ対策に、散乱光のビニールにしたことが、苗の管理が楽になりました。
ノーマルのビニールだと、日光がじかに入ってくるので光が強すぎるし、影が出来やすくてやはり日陰になりやすいビニールハウスの北側は生育が3日くらい遅れます。
散乱光にしてから、生育遅れが目立たなくなりました。
また、散水したときの水滴での葉焼けも防げるので、かなり気を使うポイントが減り、管理が楽になりました。
◇ビニールハウスの暑さ対策に遮光ネットで対応
遮光ネットで40%日光を遮光することで、苗の水管理の安定度がかなり高くなります。
日光が40%遮光されることで、温度上昇が緩やかになって、温度もたかすぎないので
管理が楽です。
「ビニールハウスが暑すぎて苗が干からびてる!ヤバイ!」なんてことが遮光をしたことでなくなりました。
遮光ネットがないときに比べると、
うわ、水やりすぎた…
ということが起こるくらい、散水回数が減ってきます。
■ビニールハウスで暑い時の私への影響(人への暑すぎ対策)
めちゃくちゃ暑いです。
発芽しなかった苗のトレイの入れ替えをやるときは、雨の日を選びます。
そうでなきゃ暑くてやれないですよ。
□ビニールハウスで42度は、人間は脱水してしまう。【早朝作業にする。】
ビニールハウスで42度になってしまうと、少しビニールハウスにいるだけで汗が滝のように流れてきます。
30分も作業をしたら、おかしくなってしまうほど。
やはり、5時くらいからの2時間くらいの早朝作業で、ビニールハウスの暑すぎ問題を回避しています。
□ビニールハウスの早朝作業と夕方作業は、【暑い時期の安全策】
苗の散水は朝8時と、夕方3時の2回に基本的には分けています。
それ以外はビニールハウスは暑すぎなので、作業をしないようにしています。
□ビニールハウスの暑さ対策に空調服を入れてみたい。
ビニールハウスは暑すぎなので、苗の植え付け時期にあわせて空調服を導入しようと思っています。
ハウス内の空気も暑いのでどうかと心配していますが、調べていると効果はありそうなので、また記事にしようと思います。
■ハウスにビニール(被膜)を新調した際の暑さの影響
古いビニールハウスのビニールから、新しいビニールに変えると、ビニールの汚れがなくなるので光が強すぎるし、暑くなります。
□ビニールを新調すると光の透光率が上がるから暑くなる。
新しくしたビニールは光を良く通して暑くなります。
でも、タニカンキットをつけたので、暑い空気もタニカンキより下には来なくなります。
ココがポイント
谷換気をするとビニールハウスの暑さがかなり改善されるので、苗が暑すぎて枯れる心配をすることもなくなりました。
タニカンキットをつけた時の効果の比較
- タニカンキを開けない場合は45度超える
- タニカンキを開ける場合は42度超えない
■夏場のビニールハウスでの私自身への暑さ対策
苗が大丈夫でも、自分自身がへばっては意味がない…
遮光ネットや扇風機を使うことで、かなり作業する人間も楽になったので、紹介します。
□ビニールハウスの暑さを抑えるために遮光シートを活用して、日陰を作る
ハウスの一部に光を通さない遮光シートをつけて、日陰を作ります。
そうすることで、機材や肥料が日光での劣化することを防げますし、何より私が涼しい。
風がない日は、外よりもハウスの日陰の方が涼しいくらいです。
□ビニールハウスの妻面(縦側)をビニールを外して換気し、暑さを逃す
意外とやっていないのが、ビニールハウスの妻面をビニールを外すこと。
両サイド外すことで勝手に外気と同じ温度に近づいていってくれます。
□ハウスの暑さを調節できる換気扇を使う
ハウスには換気扇が付いていますが、この換気扇、とにかく電気代が高いのであまり使いたくありません。
夏場にフルで動かすと温度は3度くらい下げられます。
とても効果的ですが、電気代が1万円超えました。(換気扇だけで…)
(強さ(電気代)が調節できればいいんですが。)
換気扇がやくに立つということがわかりましたので、私は扇風機にしました。
扇風機の効果は後述します。
■夏場のビニールハウス栽培に役立つ暑さ対策設備
□家庭用扇風機が1台あると全然違う
家庭用扇風機が暑さ対策に役立ちます。
苗の上の空気を動かすことで、暑い空気が拡散されて、降りてくることを防げるので、それだけで苗の病気が発生しなくなりました。
そして、電気代は月に2円程度。24時間フルで回していても、そのくらいです。
ハウスの温度は下げれませんが、高温による障害は避けられますので満足です。
ビニールハウスが暑すぎて、とても苗が育たない。そんな環境を「苗が育つ環境」にするために工夫したことを書いています。タニカンキットの取付方も詳しく書いています。
ビニールハウスで苗を育てるポイントを30日分、全て写真を載せて解説しています。(キャベツ、ブロッコリー苗)
暑すぎる日本の夏の農業で、空調服がどんなものか体験している記事もあります。効果は○。