植えてからまずいなと感じたら、基本的にはアウトなんですがセーフにする手段もあります。あとは試してみてコストをかけて経験を積むか、あきらめるかかなと思います。私は専門家に聞きまくって試しまくった結果、この記事ができました。
準備するのは、シーズン前。もしミスっても、取り返せるのがホストップ。
あれ?!?!?!!??
野菜の苗の調子がおかしい!!!
ヤバくない?????? どうしよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー やばいやばい
こんなやばい焦りに効くのがホストップです。
と言っても、あっという間にミルミル回復していく
「ゲーム感覚のヒール」とはいきません。
しかし、3日単位でホストップを与えることで
「確実に回復」していく感じがあります。
ホストップは「瀕死の経験をした農家」の間では知られている液肥ですが、
一般的には無名です。
- 見えない部分である「根」を助ける液肥で
- 根が痛むから、状態が悪い野菜を回復させる「原因に対処するための液肥」
- 使い方があり、正しく使わないと効果が見られない(基本的に根なので、とてもわかりづらい)
- しかしちゃんと回復させてくれる、正直言って素晴らしい道具
今まであきらめてきたけど、
「何か対処できる方法があるはず・・・」と探してきた方には、ぜひ使い方をマスターしていただきたい。
私はこのホストップで、10000株以上の苗が助けられてきたのです。
- 苗にも使えます。
- 植えた野菜にも使えます。
【回復効果】肥料焼けで弱った野菜の根にホストップの使い方
ホストップの使い道は3種類
- 肥料を与えてもなんだか効かない場合(肥料焼け)
- 水没してしまった場合
- 苗が徒長してしまった場合
この3つに、しっかりとした効果があります。
「6日見る」肥料焼けをしてしまった野菜に、ホストップを与える
肥料焼けをした場合、野菜は
- 肥料が多すぎて苦しんでいるというより
- 肥料の濃度が高すぎて、植物の毛細根(もうさいこん:根の先に生えている、もっと細かい根。そこで肥料を吸う)部分が、溶けてしまっている状態。もう肥料は吸えません。
- そんな時に、ホストップを与えて、新しく発根させます。(発根に全エネルギーを使うので、見た目大きく育つ余裕はありません)
こんな流れになっています。
発根できるのが植物の凄いところで、
発根さえできれば、また成長し、結球したり、実をつけたりすることができます。
枯れてしまう場合は、発根できないからです。
6日間で肥料焼け対処に与えるホストップの倍率、量、かけ方、回数を解説。
- 6日間でホストップを使うのは、1日目、3日目です。
- かけ方は、葉面散布(ようめん散布:葉、茎、実と地上に出ている野菜全てに満遍なくかける。)+余った物を根に灌注(かんちゅう:野菜の根に液肥を流し込むこと。)します。
- 葉面散布&灌注は野菜1株(生育中期以降〜収穫までの期間)だと、300坪あたり、100リットル、苗の初期〜植える前だと1トレイ(128穴)あたり、2リットルです。
- ホストップの使い方は1000倍稀釈と書いてありますが、最初の1日目は2000倍で、薄めにかけてリスク回避します。(リスクとは、ホストップの濃度が高いと、焼けが起こることがあるからです。とはいえ、今まで起こったことないですけど。)
- 2日目、3日目に根が張っていることを確かめます。(掘ってみる。白い根が新しく出ていればOK!)(苗の場合はセルトレイから抜いて、新しい発根があるか確かめる)
- うまく伸びていたら、次は1500倍にして、すこし濃くしてみる。全然変わらなかったら、1000倍で、かけてみる。
- 4日目、5日目に根が張っていることを確かめます。
正直、これくらいやれば大抵復活してきます。
ここまで事細かに肥料焼け対処方法に答える理由
正直、ここまで公開する農家もいないと思うのですが、
それは2つの理由で公開できないからです。
- 公開するほど、実験していない。(自分の畑ではうまくいったけど、他の畑では同じように効果が現れるとは限らないから。)
- あまり、教えたくない。(生産技術が農家の生きていく術なので、トラブルがあっても野菜を作り切る人を増やしたくない)
農家としては、やっぱり難しいところがあるので、公開しないのですが、
私としては、コロナ渦になり、社会のいろんな流れが変わって
家庭菜園で必死に答えを探している方に、1つの解決手段を届けたい。
家庭菜園が生活の1部になれば、とても人生が豊かになりますし、食糧のコントロールも少しできるようになるので、生活に余裕と楽しさが生まれますし、そんな楽しみを共有したいなと思います。
youtubeでももっと詳しいピンポイントな動画を載せて、
もっとわかりやすく、これが見たかった!という動画を撮影しています、
ピンポイントしか撮影していないので、
無駄なものは見たくないです。という方は一度youtubeを見てみてくださいね。
ダラダラみたい方は、きっと楽しめないのでみないでください。
水没してしまった場合に、ホストップを与えると根が回復する。
実は、水没してしまった時、肥料焼けと同じで、
野菜の根が溶けている状態になっています。
つまり、肥料が吸えないのです。
この時も、先ほどと同じように
- 葉面散布&灌注は野菜1株(生育中期以降〜収穫までの期間)だと、300坪あたり、100リットル、
- ホストップの使い方は1000倍稀釈と書いてありますが、最初の1日目は2000倍で、薄めにかけてリスク回避します。(リスクとは、ホストップの濃度が高いと、焼けが起こることがあるからです。とはいえ、今まで起こったことないですけど。)
- 2日目、3日目に根が張っていることを確かめます。(掘ってみる。白い根が新しく出ていればOK!)(苗の場合はセルトレイから抜いて、新しい発根があるか確かめる)
- うまく伸びていたら、次は1500倍にして、すこし濃くしてみる。全然変わらなかったら、1000倍で、かけてみる。
- 4日目、5日目に根が張っていることを確かめます。
という感じで行えば、大丈夫。
なれてきたら、最初から1000倍で散布しても大丈夫です。
水没している場合、大抵露地栽培なので、
2回も散布するために入るのはとても大変。
だから少し葉が焼けてしまっても、
1回で1000倍でホストップを散布する方が、効果が早く、コストも減ります。
- ホストップは、葉面散布が効果あるのですが、
- 葉面散布だけでは効果が足りません。
つまり、できるだけ根に浸透するようにかける必要があります。
稀釈量を守り、灌注できる水分量をしっかりと染み込ませることで、効果が出ます。
苗が徒長してしまった。これはやばい。となる前に、ホストップを与えると、止まる。
ホストップは、苗が徒長してしまった場合によく聞きます。
窒素による徒長を、窒素ストップして、徒長を止めることができるからです。
- かけ方は、葉面散布(ようめん散布:葉、茎、実と地上に出ている野菜全てに満遍なくかける。)+余った物を根に灌注(かんちゅう:野菜の根に液肥を流し込むこと。)します。
- 葉面散布&灌注は苗の初期〜植える前だと1トレイ(128穴)あたり、2リットルです。
- ホストップの使い方は1000倍稀釈と書いてありますが、最初の1日目は2000倍で、薄めにかけてリスク回避します。(リスクとは、ホストップの濃度が高いと、焼けが起こることがあるからです。苗はかけすぎると、成長がとまります。かけ過ぎの頻度は、毎日です。でも、枯れることはありません。)
ホストップといえど、苗の水分過剰は徒長します。
セルトレイの根鉢が乾かない時は、とにかく乾かせるのが先、
その次に、散水がわりにホストップを散布することが効果を出せます。
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