- 苗が枯れてしまったり
- キャベツが小さくて大きく育たなかったり
- キャベツの生育スピードが遅すぎて草だらけになったり
- せっかくできたキャベツが軽すぎたりというトラブルが起こります。
水と肥料がちゃんと整っていればキャベツは結構簡単にできるので、 一度見ておくとポイントが分かるように書いています。
また、水がしっかりと整った環境で育ったキャベツはみずみずしく、柔らかく育つので、とても美味しく育ちます。
キャベツ栽培は水没と、過乾燥に気をつけて美味しく作りましょう。
■キャベツの栽培で肝心な水やり方法
キャベツ栽培は案外水やりは必要ありませんが、2020年以降はさらに乾燥、多湿の差が極端になってきています。
ちょうど良い天気がなく、難しい中でどのように「キャベツを健康的に育てるための水管理をしているか」解説していきます。
■キャベツを植え付ける前までの水やり方法
キャベツを植え付ける8月までは
- 土づくり
- キャベツの苗づくり
という2つの作業があります。
その時、私がどのようなポイントに気をつけて水をやっているか、順に解説していきます。
□キャベツ栽培の土づくりの時の水やりポイント
キャベツ栽培で一番肝心な土づくりですが、
- 堆肥をまいた後
- 元肥をまく時の土の湿り具合
の2つに気を使います。
◇【堆肥をまいた後の水やり】キャベツの土づくり
キャベツの土づくりに堆肥を使う時、1つ注意していることがあります。
それは、土の中で悪い腐敗をしないようにすることです。
そのために、堆肥を土にまいた後、
ココがポイント
1度雨に雨に雨に当てること
そうすることで、
- 土の中で腐敗して、ガスが沸くことがなく、
- キャベツの苗を植えた時に植え痛みしたり、
- 根が腐って枯れてしまうということを防げたり
様々なキャベツ栽培の初期トラブルを防ぐことができます。
◇キャベツの元肥をまく時の土の湿り具合と水やり
どうしてもカラカラになってしまう時に、
- スプリンクラーで2時間ほど散水したり
- 雨で程よく土が湿るのを期待します。
夏まきキャベツの元肥をまく時期は8月〜9月です。
1年の中で一番気温が高い時期なので、土はとても乾燥しやすい
土がカラカラでは、元肥をまいても肥料が土に浸透せず、
高温すぎて、キャベツ苗の根が煮えてしまうこともあります。
□キャベツ苗の種まきの時期の水やり方法
キャベツ苗を作るための水やりは、
- 朝8時
- 昼14時
- 夕方5時
の3回、苗の様子を見にいきます。
特に、キャベツ苗を育てる時期は7月〜9月と高温で、
ハウスの中で苗栽培をしますので
3回できるだけ行きます。
必ず行くと言いたいところですが、
この時期のキャベツ栽培の仕事の段取りは多く
- キャベツを植えるための元肥散布
- キャベツ苗を植えるための畝立て
- キャベツ苗の植え付けと、活着までの水やり
ととても多忙です。
キャベツ苗の水の程度
- 朝8時の水やりはたっぷり、しっかり。
- 昼14時の水やりは、苗が煮えてしまわないように葉水(はみず:葉に水が降りかかる程度)
- 夕方5時の水やりは、苗の徒長を防ぐために葉水
と、昼と夕方はあまり難しい作業ではないため、
- 朝の繊細な水やりだけは自分で行う
- 昼と、夕方の水やりは家族などに頼む
などして、仕事を忙しくしすぎないことも可能です。
■キャベツの苗植えの時期以降の水やり方法
□キャベツの苗を植えてからの水やり
キャベツ苗を植えてから一番失敗しやすいポイントは、
植えてから枯れてしまうことです。
そのため、
- キャベツを植えてから2時間ほど散水し、
- キャベツの苗の根の深さまで水を浸透させる
そうすることで、しっかりとキャベツの苗を活着させることができます。
□キャベツ栽培の追肥時の水やり方法
キャベツを植え終わってから20日後に追肥が始まりますが、
このときはよほど乾燥していない限り、水はやっていません。
□キャベツ栽培のお手入れ方法
□キャベツの結球時期の水やり方法
8月20日に植えたしぶき2号という品種のキャベツは、10月から結球が開始してきます。
その時期にもう一度追肥を行います。
キャベツの玉をしっかりと大きくさせるためのものです。
- 結球時期に全く雨が降らず、土がカリカリに乾燥しているようであればしっかりとスプリンクラーなどで灌水します。
- このとき、2時間程度の灌水ではなく、土がしっかりと湿るまで灌水します。
- 目安は、2時間*3日ほどです。
□キャベツ栽培での収穫時期の水やり方法
キャベツが収穫時期になったとき、水やりは特に必要ありません。
水が多すぎると、
- キャベツが腐ったり
- 結球したキャベツが割れたり
してしまいます。
雨で十分なので、特に水やりはしていません。