- コナガとモンシロチョウは別物
- 大きさも対策も違います。
生物学的な違いではなく、
キャベツを育てるために知っておくべき違い
を解説していきます。
最後まで読むと、「キャベツの肥料設計の裏技」がわかるリンクもあります。
■コナガとモンシロチョウの違いを知ってキャベツを育てる
コナガとモンシロチョウって、キャベツを育てるのに話を聞いているとたまに出てきます。
モンシロチョウって、アオムシくんの親だよね。
□コナガって?モンシロチョウとの違いを知らないと、キャベツ栽培でとても困る。
コナガは、蛾(ガ)の仲間でとっても小さいガです。
成虫でも、小指の爪くらいで、体長は2センチくらい。
とても小さくて捕まえられない。
その上、コナガの幼虫は葉の薄い膜だけ残して、食べてきます。
ココに注意
モンシロチョウよりも、コナガの方が被害が大きくて、正直困るレベルです。
■コナガとモンシロチョウの違いは体色
コナガとモンシロチョウの違いは、体の色が違います。
モンシロチョウの幼虫はアオムシで、その名の通りの緑色の幼虫です。
コナガはどちらかというと白っぽい。
それでも、はっきり言うと色では分かりにくいし、私はわかりません。
色ではない部分で判断しています。
□コナガとモンシロチョウの違いは体の大きさ
コナガとモンシロチョウの違いは体の大きさも違います。
アオムシは3センチくらいあって大きいですが、コナガは1センチくらいです。
比べてみれば全然違います。
それでも、はっきり言うと全然わかりません。
だってアオムシがまだ小さいだけかもしれないじゃない。
農家の私としては、体の大きさではコナガとモンシロチョウの違いを見分けるのは間違えることがあります。
□コナガとモンシロチョウの違いは幼虫の食べ方が違う。(ここで見分ける)
農家の私はコナガとモンシロチョウの違いを、食べ方で判断しています。
コナガとモンシロチョウの食べ方で見分ける
- コナガの食べ方は、薄い葉の表面を残して食べるので、食べられたところが白くなって見えます。
- アオムシの食べ方は、ガジガジと普通に食べます。
コナガの食べ方は全然モンシロチョウの幼虫の食べ方と違うんです。
つまり、コナガとモンシロチョウの違いは食べ方で判断できます。
■コナガとモンシロチョウの防除の違いはあるが、コナガを抑えればどちらも防げる
コナガとモンシロチョウの対策の農薬は3種類あります。
- コナガ用の殺虫剤
- アオムシ(モンシロチョウ)用の殺虫剤
- コナガとアオムシ(モンシロチョウ)の両方の殺虫剤
価格は
- アオムシ(モンシロチョウ)用は安い
- コナガ用はそこそこ高い
- コナガとアオムシ(モンシロチョウ)の両方用はそこそこ高い
と言う感じですので、両方用を用意するのがいいです。
ココがポイント
問題点は、アオムシ(モンシロチョウ)用は、コナガには効かないし、
コナガ用は、アオムシ(モンシロチョウ)には効かないので、
両方に効くものを選ぶべき。
ということです。
現場の畑としては、コナガとモンシロチョウの違いがわかったとしても、別のところにアオムシがいたり、別のところにコナガがいたりします。
どちらか1種類ということがなくて、どうせ混合して使うのであれば、コナガとモンシロチョウのどちらにも効果があるものを選んだ方が失敗しません。
■コナガとモンシロチョウの違いは、コナガの方が駆除が難しい
コナガは農家の間でも、難防除害虫(なんぼうじょがいちゅう:被害が多くて、対策も難しい害虫のこと)としてコナガは見られています。
ハウスの中でもコナガはあっという間に増えてしまうので、本当に難しいです。
コナガの特に難しい時期は、3月から7月の暑い時期です。
■コナガとモンシロチョウ、違っても同時に防ぐ農薬の話
コナガとモンシロチョウ、違いはあるけど、同時に防ぐ農薬はあります。
- アニキ乳剤
- トルネードDF
- マッチ乳剤
- ディアナSC
などです。
上記の農薬は、コナガとモンシロチョウを同時に防ぐので、とても使い勝手がいいです。
家庭菜園で失敗を防ぎたい方は、上記の農薬がオススメです。
■コナガとモンシロチョウが違っていて、農薬が効いているか確かめる方法
コナガとモンシロチョウに農薬が効いているかどうか、効果を確かめる方法です。
農薬の散布の方法は展着剤の作り方を参考にしてください。展着剤があると、減農薬栽培がしやすくなります。
効果を確かめるためには?
まず効果を確かめるには、農薬を散布してから、翌日に虫のいた所を見てみます。
コナガやモンシロチョウの幼虫がいなければ効いています。
□コナガとモンシロチョウを防ぎつつ、成長を促進する農薬のかけかた。【キャベツが元気になる!】
コナガとモンシロチョウに散布する農薬をつくるときに、液肥もいっしょに混合します。
ココがポイント
散布した翌日に見に行ってみると、コナガとモンシロチョウを退治した上、食べられた穴がふさがりつつ、キャベツの葉が大きくなっています。
■コナガとモンシロチョウの違いを無視して、農薬を使わずに退治する方法
それは、テデトールと、テデコスールです。
テデトールは手で取ること。アオムシには有効です。
コナガは小さすぎ、葉の裏面にびっしりいたりします。
葉を手でこするしか無いと思います。
1、2株見ていたらテデトール、テデコスールを試すのもありです。
私も時々やりますよ。全部はとても無理ですし、翌日にまた発生してなえるので、キャベツに関しては農薬は減農薬で使うと割り切っています。
■コナガとモンシロチョウの違いがわかって対処がわかれば、キャベツの他にも白菜やブロッコリーが作れる
キャベツのほかに、白菜やブロッコリーが作れます。
同じアブラナ科で、サイクルや栽培時期が似ているので、作れるようになります。
ぜひコナガとモンシロチョウの違いを知って退治方法を知ったら、キャベツと一緒に畑のとなりで挑戦してみてください。
■私もコナガとモンシロチョウの違いをまず勉強しました。
キャベツ栽培を学ぶ上で、私もまずコナガとモンシロチョウを防ぐための農薬の使い方を学びました。
最初は教えてもらった通りにやり、うまくいきました。
次に、安い農薬で、経費を削減しようとしましたが、うまくいきませんでした。
コナガに効かなかったり、効果が短かったりしたのです。
この記事には惜しみなくちゃんとコナガとモンシロチョウに効果のある農薬を書いたので、一度は試してから、自分の考えで変化させてみると失敗が少なくていいと思います。