やさいが育つための耕し方を学べる記事です
畑を耕すタイミングって、よくわかりません。
畑といえば
- 細かく耕されたさらっとした土だと
- 野菜が植えやすくて
- 根がしっかり伸びて
- 良い野菜ができる
と、思いますよね。
だからこそ、サラサラに耕すべきと
頑張って耕す回数を増やしたり
土がゴロゴロで、細かくならなくて悩んだりすると思います。
このページを読むと
野菜が育つ土づくりをみることができます。
- 決してサラサラに細かく耕さなくても大丈夫
- 植える表面が細かいと植えやすい
- 根が張る部分はゴロゴロでも大丈夫。
- 畝を作ることが大切。
ということが、実際の写真を見ながら、土をどのような状態に持っていけば良いか具体的に知ることができます。
■ゴロゴロ土の畑を細かく耕すタイミングは、雨の後に程よく濡れているとき
程よく濡れている時が畑を耕すタイミングといわれても、よくわからないですよね
土の様子を見ながら、畑を耕すタイミングを掴んでもらえればと思って書いています。
この耕すタイミングさえ「感覚で掴んでくると、とても良い土づくりができるようになってきます。」
良い土づくりとは
- ゴロゴロの土でも、野菜ができる土づくりができる
- 決して、サラサラ=野菜ができる土ではないとわかる
- 実際に、ゴロゴロの土でもいい野菜が作れるようになる。
ここらへんのポイントが、「野菜ができた!」時点で「あ、こういうことね」とわかってきます。
サラサラ、ふかふかの見た目がいい土ではなく、
美味しい野菜ができる土が「いい土」ということです。
ゴロゴロ土でも、使い用ということです。
■最初の1回目の耕し方(濡れ感を解説)程よく濡れているタイミングで畑を耕すと、ゴロゴロ土でも細かくなる。
ゴロゴロ土を細かくサラサラにしたい。
そんなときは、濡れているタイミングで耕してみてください。
濡れているタイミングは以下の通り
- 大雨が降ってズブズブ(耕せません)
- 耕運機のタイヤが少し沈むけど耕せる(耕せます。1回目はこの程度の水分で耕しても大丈夫)
- 耕運機のタイヤは沈まないけど、かなり濡れている(耕せます。この段階はベター)
- 耕運機のタイヤも沈まないし、表面も濡れていない(耕せるのですが、細かくはなりにくい。カチカチ)
4つの湿り具合のうち、真ん中2つのタイミングがいいタイミングです。
□畑を細かく耕すタイミングは3回で仕上げるイメージ
一回目は上記の通りのタイミングです。
2回目以降は翌日、その翌日と耕していくと、細かくなります。
これで合計3回です。
3回で仕上げるイメージですが、耕すときから仕上げるまでを毎回繰り返して畑をたがやしていきます。
□少なすぎる雨は、ゴロゴロ土の畑を細かく砕くために耕すタイミングではない。(草退治にはオーケー)
例えば
降水量が1ミリ二ミリくらいのときは、アスファルトの道路はしっかりと濡れますが、畑に行ってみれば全然濡れてない!草に雨のしずくがついているくらいです。
畑にとって雨は降っていないのと同じです。
この状態を葉水(はみず:葉の表面が水でしめるくらい。植物には元気になるのに葉水が有効です。)
といいます。
ココに注意
葉水程度の雨では、ゴロゴロ土の土は細かくなりません。
■粘土のゴロゴロ土の畑を耕すタイミングは、乾燥しすぎは細かくならない
粘土のひどいところは、茶碗の破片か?と思うような固い土ですよね。
ひどい粘土土の畑は、耕すタイミングを工夫するだけで、かなり畑の土が変わっていきます。
粘土のゴロゴロ土の畑を耕すタイミング
- 水分が多めの時に一回、ゴロゴロ土に耕す
- 翌日、ゴロゴロ土の表面が乾いたら、もう一度耕す
この2つのタイミングである程度細かくなります。
□乾き過ぎのタイミングで畑を耕しても、あまり細かくなりません。
乾き過ぎのタイミングで畑を耕しても細かくならない理由は、土が隙間がなくてくっついてしまっているからです。
ココがダメ
乾燥して隙間のない土は、まるでアスファルトのようなもの。
クワや耕運機の刃が入る余地がないのです。
濡れているとカチカチの粘土に刃が入ります。
浅く浅くたがやしていきます。
■ゴロゴロ土の畑でも、活着すれば野菜は育つ。畑をタイミングよく細かく耕すだけが重要ではない。
畑を耕すタイミングも大事ですが、土を細かくすればいいわけではありません。
土に隙間を作ることが大切なので、
極端な話を言えば、
さらさら粘土土よりも、ゴロゴロ粘土土の方が野菜が育つ
- サラサラの粘土の畑は野菜の根が窒息してしまう
- ゴロゴロ土の粘土の畑は酸素が豊富で、隙間も多く根が窒息しないので、野菜の成長が良い
ということがよくあります。
細かくすることだけが大切ではありません。
ココに注意
細かくしなければ野菜が育たないわけではないので、心配しすぎないでくださいね。
□タイミングよく畑を耕して、表面の土を細かくできれば活着しやすい
タイミングよく耕して土を細かくすると、野菜の苗の根が活着(根が成長をはじめること)しやすいです。
野菜の苗の根にとっては幸せなことですので、ある程度の細かさは大切。それも、表面の部分だけで充分です。
具体的に野菜を植えれるようにするまでの土づくりを、ステップ1〜4で解説している
固い粘土質の畑を効果的に野菜ができるようにする手順を見ることで、籾殻や堆肥を入れて植え付けするまでのタイミングも知ることができます。
そのような手順を使うことによって、キャベツや人参、白菜などを栽培するための土づくりをしています。
水没した畑も溝の切り方を傾斜も考えてしっかり行うことで、しっかりと野菜が作れる畑に変えることができます。
上記の土づくりをした上で、キャベツの苗を植えて、上手に収穫するまでの手順を全部書いている「キャベツ栽培の完全ガイド プロ農家の種まきから収穫まで」も用意しています。
ゴロゴロの土はとても野菜ができない。そう思いがちですが、
キャベツやブロッコリー、白菜はゴロゴロの土でもとても作りやすく、美味しく作ることできる、とても育てやすい野菜です。
むしろ、ゴロゴロ土の方がよりキャベツの根が喜び、美味しく育つ。