固い粘土質の畑を野菜の作れる畑にしていく

耕運、堆肥、環境づくりの3つで固い粘土質の畑で野菜を作る方法

農業のやり方・基礎知識

【ステップ1〜4】固い粘土質の畑を効果的に野菜ができるようにする手順

悩んでいる人
土が固い粘土質の畑で、野菜がうまくできません。

いちろう
私の畑は3000坪のほとんどが固い粘土質の畑です。 固い粘土質の畑でも野菜を作る方法を解説します。 他にも、固い粘土質をふかふかにできる方法を解説します。

■固い粘土質の畑を土づくりできるかどうか知りたい

固い粘土質の畑で野菜はできます。

  • もちろん、土をふかふかにすることは出来ます。
  • 固い状態の粘土質の畑でも、野菜を作ることは出来ます。

□固い粘土質の畑でも、野菜はできます。今も作っています。

固い粘土質での野菜の作り方、砂地での野菜の作り方は別です。
土が固いと野菜が出来ないわけでもなく、砂でサラサラだから野菜ができるわけでもないのですね。

今も3000坪ほどでニンジン、キャベツ、白菜、ブロッコリーを作っています。
ほとんどが固い粘土質の畑で作っています。
もちろん、ちゃんとスーパーに並ぶ品質のお野菜ですから、ちゃんと固い粘土質の畑で作れるわけです。

□固い粘土質の畑で出来ないことは、砂の畑にすること

どうしても無理なことは、固い粘土質の畑で砂地の畑にすることは出来ないということです。

物理的に砂を買ってきて入れることは可能ですが、砂の畑にはなりません。

ここでは、固い粘土質の畑で野菜を作る方法を解説します。

■ステップ1〜4:固い粘土質の畑を収穫0から4000玉取れる畑にした方法

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10年経った今でも、固い粘土質の畑は固いままです。
なぜなら、土の性質が粘土質だからです。

10年前、有機JASで野菜を作るときに、土が粘土質で水はけが悪く、どうしようもありませんでした。とにかく、山のような土壌改良作業ののち、収穫0.または微々たるニンジン150本程度でした。
そんな様子をつくれるようになるまでのステップ別で説明していきます。

□ステップ1:固い粘土質の畑で、泡立草がボーボーのときの対処

畑を借りた1年目は、背高泡立草(セイタカアワダチソウ)が2メートルの高さで生い茂っています。
耕作されていない畑や田んぼが2年以上経つとこんな感じです。

とにかく、セイタカアワダチソウを刈り取らなければはじまりません。
トラクタが借りれる方か、やってもらえるあてがある方は、ハンマーナイフモアで粉々に裁断してしまうのが1番良いです。

私は当時あてがなかったので、草刈機で刈り取りました。
セイタカアワダチソウを刈り取る草刈機は、エンジン式の草刈機でないとパワーが足りません。

◇刈り刃は直径が30センチの幅広で、チップの接着が固いものがオススメです。

その理由は、直径が30センチと24センチでは、刈り取る幅が6センチ違うので、作業時間が相当かわります。

チップの接着が固いものは値段が高いのですが、耐久力がとても高いです。
安いものはすぐに刈り刄であるチップが飛んでしまい、切れなくなり追加で買うことになり高くつきます。

安いものに比べ価格は1.3倍程度で、耐久力が2倍はありますし、上手に使えば4倍持ちます。

私はクボタの純正品30センチのチップソーを使っています。価格は展示会価格で2500円でした。

□ステップ2:固い粘土質の畑で、水はけも悪かった時の対処

ステップ1で借り終わると、ようやく水はけが悪いことに気がつけます。
様々な方法を使った結果、めいきょが1番水はけをよくすることができます。
しかも、長期間(5年ほど)作物が作れるレベルになります。

緑肥、籾殻、土壌改良材、明渠(めいきょ 溝のこと)、弾丸暗渠(だんがんあんきょ 直径10センチほどの鉄の弾丸を地中に走らせて、即席あんきょをつくるトラクターのアタッチメント)など様々な対応をしました。

新しく畑を借りても、まずめいきょ(みぞ)を畑の四すみに掘ります。
土手から流れてくる水を畑に入れないように水路をつくるのです。
それだけで劇的に粘土質の固い畑の水はけがかわります。

□ステップ3:固い粘土質の畑で、有機JAS農法でニンジンを作った方法

野菜といったら無農薬野菜ですよね!
無農薬で虫がつかない野菜といえばニンジンです。

固い粘土質の土をサラサラに耕しました。
高さ20センチの畝を作って、ニンジンの種を蒔きました。
ニンジンは出来ましたが、短いものや、まっすぐでないものが多く、腐ったものも多かったです。

ニンジンを粘土質で上手に出荷レベルで作る方法は、また別の記事で書きたいと思います。

□ステップ4:固い粘土質の畑で、慣行農法でキャベツを作った方法

キッカケは、キャベツ農家の先輩に、「俺ならここでキャベツ作るよ。キャベツにはめっちゃ良い畑!」と言われたことでした。
ならば作ろうと思い、キャベツ、白菜、ブロッコリーを作りました。

結果はとてもよくでき、腐りはほとんどなく、ほぼ95%収穫できました。

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■固い粘土質の畑を土づくりするための耕運方法

固い粘土質の畑はダメなのか?ダメじゃないです。
その理由は、私の野菜を作る畑のほとんどが固い粘土質畑で野菜が出来ているからです。

悩んでいる人
固い粘土質の畑ではダメ。ふかふかの畑でないとダメ。よく言われます。

それはふかふかの畑で野菜を作るための作り方をしているからです。

固い粘土質の畑で野菜が出来る作り方をすればちゃんとできます。

□固い粘土質の畑をよくするには耕運が基本。

耕運することで、固い粘土質の畑に酸素が入ります。
ただそれだけのことですが、耕運を繰り返すだけで、畑は良くなっていきます。

◇耕運のタイミング(固い粘土質の畑の場合)

草の芽が出てきたら耕運する。
雨が降ったら、乾いてきたら耕運する。

表面が乾ききらないうちに耕運すると、負荷が少ないです。

粘土質の畑の耕運方法の特徴ですね。

◇耕運の深さ(固い粘土質の畑の場合)

最初は1センチでも大丈夫です。
1センチで野菜が出来る?と聞かれれば、立派なものは出来ません。
1センチしか耕運出来ない土で野菜を作るなんて早すぎます。

  1. 1センチ耕運したら、次は2センチは簡単です。
  2. 2センチ耕運したら、5センチ入るようになるでしょう。
  3. 5センチ耕運したら、10センチくらいに耕運出来るようになります。

 

このように、耕運するたびに少しずつ深くしていきます。

◇耕運の頻度(固い粘土質の畑の場合)

上記の耕運方法で、耕運していく頻度についてです。
耕運の頻度は1日でも大丈夫です。

  1. 1センチ耕運し
  2. 2センチ耕運し
  3. 5センチ耕運し
  4. 10センチ耕運する

 

これを1日でやってしまっても大丈夫です。

□固い粘土質の畑の対処方法(草がよく生える土)

よく耕すことが、対処方法です。

緑肥をまいたり、堆肥を入れたりしましたが、

緑肥も、堆肥も単体ではうまくいきません。

  • よく耕す+緑肥を入れる
  • よく耕す+堆肥を入れる

というように、「よく耕す」ことを基本に、緑肥や堆肥を入れるとどんどん畑が良くなっていきます。

これは有機JASのニンジンを作っていたときに習得した方法です。

◇草がよく生える畑は、野菜の作りにくい(管理、測定のしにくい)畑です。

つまり、野菜の健康度や、生育状況を把握、測定がとてもやりにくいのです。

具体例ナスはプロ農家は1株で200本収穫します。

草を生えないようにするのはナスの葉の色の微妙な変化や、アザミウマやアブラムシの少しの発生を見極めるためです。

ココがダメ

草が生えていると、草に隠れてしまったり、草の色で葉が黄色がかっている「初期症状を見逃します。」

気がついたときには手遅れになる事を最初の3年くらい気が付きませんでした。

◇野菜が失敗する原因(草がよく生える畑の場合)

  • 草の対処が間に合わないことによる生育不足
  • 草が多いことによる害虫の発生

だからです。

◇よく耕す頻度(草がよく生える畑の場合)

草の芽が出てきたら耕す。

1番作りやすい畑になるのが早く、良い方法です。

春から夏場は2週間に1回耕したりもします。

□固い粘土質の畑を耕し続けれる環境づくり

  • 草が生えすぎないようにする。
  • 水没しないようにする。

この2点を対策しておくことが大切です。

固い土を耕すと、とても野菜が作りやすくなります。

それでも、耕せなくなって作れなくなることはよくあります。

 

耕せなくなる原因は

  • 草が生えすぎて、耕せない
  • よく水没していて、耕せない

という理由で、耕すところまで行きません。

つまりは、草が生えすぎないようにする。
水没しないようにする。ということです。

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■固い粘土質の畑をふかふかに柔らかくする資材の入れ方

□固い粘土質の畑に籾殻(もみがら)を混ぜる方法

もみがらをいれることで、物理的に粘土質をふかふかに出来ます。

◇もみがらを入れる量

もみがらの量の目安は、土が見えなくなるくらいです。
もみがらを入れて、よく耕します。

◇もみがらを入れるタイミング

作付け前に入れるなら、1ヶ月以上前がオススメです。

もみがらをいれるとき、もみがらマルチとして入れるのもいいです。
もみがらマルチとして入れる場合は、畝間や野菜を覆うように入れます。畝間なら耕運できますが、野菜を覆うようにしていれたら、次の作付けまでそのままです。
作付けする前に一緒に耕すことができます。

□固い粘土質の畑に腐葉土を混ぜる方法

腐葉土を畑に混ぜるのは、微生物による土の改良が目的です。
物理的に改善した感じが感じにくいので、わかりにくいと思います。

□固い粘土質の畑に堆肥(牛フン堆肥)を混ぜる方法

牛フン堆肥をいれることで、物理的に粘土質をふかふかに出来ます。ついでに肥料成分があります。

◇牛フン堆肥を選ぶポイント

発酵している牛フンを選ぶことがポイントです。

◇生の牛フンは入れません。

生の牛フンは分解していく過程で地中の窒素を使ってしまいます。
腐敗臭もすごく、野菜が出来ません。

◇畑に野積みもしません。

野積みは不便です。草が生えますし、とにかく扱いにくい。
使う分だけ毎回用意するのが一番便利で楽な方法です。

◇牛フン堆肥を入れる量

牛フン堆肥の量の目安は、土が見えなくなるくらいから、土から5センチ程度です。
牛フン堆肥を入れて、よく耕します。

◇牛フン堆肥を5センチ入れた時の肥料換算

根菜類であれば、元肥とします。
私は牛フン堆肥の他に元肥を入れません。

キャベツ、白菜、ブロッコリーであれば、基準通りの元肥を別で入れます。

◇牛フン堆肥を入れるタイミング

作付け前に入れるなら、1ヶ月以上前がオススメです。
私は根菜類の場合は半年前に入れます。
キャベツ、白菜、ブロッコリーの場合は1ヶ月以上前に入れます。
1回では馴染まないので、畝立て前までに3回は耕しています。

牛フン堆肥をいれるとき、もみがらのようにマルチとして入れることはしません。
ハエや虫を呼ぶのであまりよくありません。

□固い粘土質の畑に土壌改良材を散布する方法

土壌改良材をいれることで、微生物的に改善することができます。
土壌改良材はわかりにくいですが効果はあります。

◇土壌改良材を入れる量

土壌改良材の量の目安は、それぞれの基準で散布します。

◇土壌改良材を入れるタイミング

タイミングの目安はその土壌改良材によります。

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