粘土質の硬い土を野菜ができるふかふかの土にした方法

粘土質の硬い土をふかふかに柔らかくする方法

家庭菜園の費用

2021実証】硬い粘土質の土をふかふかの柔らかい土にした方法

粘土質で土が硬いから、野菜がうまく作れない・・・

確かにその通りです。

 

硬すぎる粘土質の畑は、野菜の根が張らないので、うまく野菜が作れません。

この記事は、硬い重粘土と言われる農地で、野菜を栽培している農家が土づくりの現場を記事にしたものです。

 

私を含めた硬い粘土の土で野菜を栽培する農家さん4人の実感をグラフ化しました。

粘土質の硬い土をふかふかにした方法、農家4人のの実感

粘土質の硬い土をふかふかにした方法、農家4人の実感です。堆肥は未完熟のものは良くありませんでした。完熟しているもの(醗酵しているもの)が大丈夫です。

そして、

実際に「粘土質の固い土がふかふかになるまで」の流れはこんな感じです。

  1. 1作目:思ったように野菜ができなかった。(やっぱりできないか・・・と感じる)
  2. 2作目:大きくて、品質の良い野菜が作れるだけの土づくりをして、収穫する(土壌改良と肥料の力を使い、良い野菜が取れる)
  3. 3作目:良い野菜が継続して作れるようになってくる(2作目と同じ方法で、上手く収穫できる)
  4. 4作目:粘土質の固い土が、ふかふかになってくるのを実感する。(3作目より、良い土で作れることを実感してくる)

 

もちろん、慣れてくれば1作目から上手く作れるようになってきます。

 

 

ふかふかになるまでは3年くらいかかりますが、

野菜は1年目から良いものを収穫していくことができます。

 

そこで、今回の記事に書いている

 

この方法を毎年1回続けていくと、

期待できる効果(実証済みで、毎年続けている)

  • 柔らかな土になる
  • 野菜が育つようになる
  • 自然で、昔からの方法で確実に良くなっていく

 

そんな効果が得られました。

いちろう
実体験です。この方法が、私の土づくりを支えています。

私は10年以上、粘土質の硬い土からはじめてキャベツ、白菜、ニンジンなどを出荷している農家です。

 

 

この記事でお伝えしたいのは・・・

こんなところで野菜なんか作れるかい!

 

 

みたいな粘土質の硬い土でも、

今では野菜が収穫出来ています。

 

3相分布で言えば…

少し難しい理屈で言えば、三相分布の気相(きそう:空気の層)を増やす方法です。

 

様々な土壌分析や、一回1万円もする土壌診断を受けて、たくさんの方法を試した結果、

 

10年続けて一番続けやすい、そして効果のある

 

 

【ここでいう効果とは、野菜がつくれること】

 

この方法に落ち着きました。

 

家庭菜園で粘土質の硬い土に困っている方の助けになればいいなと思って書いています。

 

 

 

この記事を読んで、少しずつできることからやってみると、

こんな方におすすめ

  • いい野菜ができるようになる
  • 美味しい野菜ができるようになる
  • 粘土質のふかふかの土を作ることができる。

動画(1分)は、この方法で10年作った畑です。

 

 

 

3年くらいすると、「土が変わってきたぞ!」と土自体の変化を感じ始めます。

(野菜は1年目からよくできるようになりますね)

*この動画では「堆肥を入れ続けている結果」の畑と「入れていない畑の結果」が比較できます。

実際の使い方は記事を読んでいってくださいね。

 

 

 

粘土質の畑を柔らかくするには

  • p H(ペーハー:土の酸性度)を測定したり
  • 高い資材を土に入れたり

という方法もありますが、

高い資材を入れなくても「粘土質の土を柔らかくする方法」はあります。

 

 

私は10年以上、専業農家として野菜を作っていますが、

9割以上の畑は硬い粘土質です。

硬い粘土質の土は、私にとっても大きな問題でした。 最初は全然野菜が作れませんでした。

 

硬い粘土質の土を柔らかくするために、無料のものから、高い資材まで様々なものを使って試してきました。

 

ココがポイント

最短の1年で効果が出てくるのは、

3つの方法と+1つのことに気をつけることでした。

 

3つの方法と、+1つのことに気をつければ、野菜を作れる柔らかい粘土質の土が出来上がります。

 

 

粘土質の土を野菜ができるようにするには、耕すタイミングと、有機質を混ぜる方法があります。
耕すタイミングはこちら

ココがポイント

土の密度を減らすことで、粘土質の土は柔らかくなります。
粘土質の土が固いのは隙間がないからです。

 

粘土質の土を柔らかくする方法(隙間を作るために)

  • 耕す
  • 有機物を入れる
  • 水分を減らす

という3つの作業を行います。

草刈りした草を業者からもらって混ぜた。半年で粘土質の土が柔らかくなる

草刈りした草を業者からもらって混ぜた。 表層2cm入れて、幸運もしたところです。 半年で粘土質の土が柔らかくなる

いちろう
有機質を混ぜることで、粘土質の土をふかふかに柔らかくする方法を説明します。

🥕粘土質の土をふかふかに柔らかくする方法(混ぜる方法)

粘土質の土をふかふかに柔らかくするのは、有機質を混ぜることで出来ます。

粘土質の土をふかふかに柔らかくするには、隙間が必要です。

粘土質の土をふかふかに柔らかくするには、隙間が必要です。

続けなければいけないわけではありません。

期間は毎年続けていくことで、その度にふかふかになっていくイメージです。
毎年続けなければいけないこともないので、入れれる時に入れれば良くなっていく。

という感じに思うといいと思います。

 

👒実際に、農家4人に聞きました。粘土質の土をふかふかに柔らかくできましたか?

粘土質の土をふかふかに柔らかくするための農家の意見

🐮堆肥で土が柔らかくなった 🌾もみ殻で土が柔らかくなった 🌿落ち葉や草で土が柔らかくなった
農家4人の満足度 75% 100% 100%
農家の感想 堆肥は微生物も増え、土づくりに役立つ。*未発酵の堆肥は不作になったので注意が必要です。 もみ殻を散布すると土の隙間ができて柔らかくなる 半年後、土が柔らかくなる。(草を分解するために土中の窒素を使うので、治るのが半年後)
頻度はどの程度やる? 年1回ほどやりたい もみ殻が手に入る時にやりたい(年1回) 3年に1回ほどやれれば充分
(*未完熟堆肥は野菜栽培にあまり良い効果が出ませんでした。発芽不良、生育不良など。近くの農家さんが使っていて、うまく野菜ができているものを手に入れると、うまくいきます。)

粘土質の硬い土をふかふかにした方法、農家4人のの実感

粘土質の硬い土をふかふかにした方法、農家4人の実感です。堆肥は未完熟のものは良くありませんでした。完熟しているもの(醗酵しているもの)が大丈夫です。

🐮粘土質の土を有機質を混ぜて柔らかくする有機質3種類

粘土質の土を混ぜて柔らかくする有機質3種類

  • 籾殻(もみがら)を混ぜる
  • 腐葉土を混ぜる
  • 堆肥を混ぜる

どの方法も、土の団粒化を進める上で効果がありますし、全て私も実証しましたので確実に出来ます。

 

🌾籾殻(もみがら)を混ぜて粘土質の土は柔らかくなる

籾殻(もみがら)は、分解しにくい有機質の1つ。

土の表面が隠れるほど入れても大丈夫です。

玉ねぎのタネをまいて、土が見えなくなるほど籾殻を入れた。生育や発芽は大丈夫。

玉ねぎのタネをまいて、土が見えなくなるほど籾殻を入れた。生育や発芽は大丈夫。

をいれて混ぜることで、粘土質の土のあいだにもみがらが入り、空気の隙間を作ってくれます。

空気の隙間を野菜の根が伸びて、水分や、酸素の調節ができるようになります。

この作用により、物理的に野菜の根の環境が良くなります。
籾殻(もみがら)は、コメ農家さんが地域にいると、結構簡単に手に入るのでオススメです。

🌿腐葉土を混ぜて粘土質の土は柔らかくなる

腐葉土を混ぜて粘土質の土は柔らかくなります。

腐葉土はホームセンターで購入することができますが、正直言って費用対効果が低いです。

ごく少量では、土に隙間を作るほど入れることができないからです。

腐葉土を使うなら、プランターくらいの大きさならばコスパいいかなと思います。

または、近くに落葉樹のある山があると、タダで手に入りますね。(地主に許可をもらうことが必要です)

腐葉土を安く手に入れる方法(地域の草刈り業者から手に入れる)

では、粘土質の土で困っている場合どうするかというと、近場にあれば地域の草刈りした草を集めている産廃業者から頂くのがコスパいい方法です。

草刈りした草を業者からもらって混ぜた。半年で粘土質の土が柔らかくなる

草刈りした草を業者からもらって混ぜた。半年で粘土質の土が柔らかくなる

産廃業者といっても、私のところでは建築業者が別事業で行なっていることもあります。

さらに詳しく

「ご自由にお持ちください」という場所もあるので、そういったところがあればラッキーですね。

手に入れることができたら、畑に混ぜていきます。
細かく裁断してあることも多く、そのまま混ぜ込めると思います。

手に入れた草の使い方

耕運機で耕せる程度(表層2センチくらい)敷いて、混ぜ込んで行きます。


分解するのに時間がかかり、分解中は野菜が育ちませんので、半年前に入れるか、敷き藁のように使って後で混ぜこむのもありです。

草の堆肥を入れてから半年後に作付け。7回は耕運した。人参は無事発芽し、長いものが取れた。

草の堆肥を入れてから半年後に作付け。7回は耕運した。人参は無事発芽し、長いものが取れた。

 

特に根菜類は土の隙間が必要なので、堆肥を混ぜた上で畝の高さを30cmにします。

特に根菜類は土の隙間が必要なので、堆肥を混ぜた上で畝の高さを30cmにします。

🐄堆肥を混ぜて粘土質の土は柔らかくなる

牛フン堆肥ですが、かなり粘土質の土は柔らかくなります。

堆肥を混ぜることで、粘土質の土に隙間ができて柔らかくなる。

堆肥を混ぜることで、粘土質の土に隙間ができて柔らかくなる。

牛フン堆肥をお礼肥(おれいごえ:野菜を作った後に、土にありがとうという意味を込めて堆肥を入れ、土を豊かにしていく工程)で使う方法は別記事で詳しく書いていますのでそちらを参考にしてください。

雑草の根が土を肥やしてくれています。
参考土を肥やす植物「雑草」を、畑作に利用する

続きを見る

💡粘土質の土をふかふかに柔らかくする方法(畑から減らす方法)

こんな方におすすめ

  • 畑が雨が降ったら1週間以上入れなくなる粘土質の場合

畑から減らす方法2つ

  • 畑の水分を減らす
  • 土の密度を減らす

 

 

💧畑の水分を減らして、粘土質の土は柔らかくなる

粘土質の土が固い原因は、粘土質の土に隙間がないこと。隙間に水が多いことの2つです。

粘土質の土が硬い原因は、粘土質のつちに隙間がないこと。

粘土質の土が硬い原因は、粘土質のつちに隙間がないこと。

 

 

畑の水分を減らすことで、粘土質の土は柔らかくなる土台になります。

土の隙間に植物の根が進み、ひげ根から酸素、水分、栄養を調節しています。隙間がないと育たない

土の隙間に植物の根が進み、ひげ根から酸素、水分、栄養を調節しています。隙間がないと育たない

🉑土の密度を減らして、粘土質の土は柔らかくなる

土の密度を減らすことで、粘土質の土は柔らかくなります。
粘土質の土が固いのは隙間がないからです。

粘土質の土を柔らかくする方法(隙間を作るために)

  • 耕す
  • 有機物を入れる
  • 水分を減らす

という3つの作業を行います。

 

具体的な作業は上記で解説してみたとおりです。

そのほかにも、

草をすき込んで表面を発酵させて、土を作っていくやり方でも、とても効果があります。

「雑草堆肥」手法。畑の雑草をすき込み、土づくりと、除草に生かす。
参考畑の雑草をすき込んだ「雑草堆肥」で健康的な野菜を作る方法

続きを見る

 

⏳粘土質の土に砂を入れたら、柔らかくなるか?

□砂で粘土質の土が柔らかくなる理由とどのように変化するか

砂を入れることで、固い粘土質の土は、かたさが和らぎます。

  • 砂を入れることで、粘土同士の結着が緩くなるから
  • 粘土同士の結びつきが緩くなることで、スコップなどの刃は入りやすくなる

という効果があります。

 

では、そこまで効果を実感するために、まずはどのくらい砂を入れればいいのでしょうか、次の項目で解説していきます。

□粘土質の硬い土をふかふかの土にするために砂をどのくらい入れればいい?

  • 砂を入れる量は、5cmくらい量増し(かさまし)するくらい入れます。
  • 耕運する深さは、耕運機では10cm程度なので、感覚的には砂:粘土=1:1くらいになります。

まずは5cm程度入れてみて、少ない面積で試してみることをお勧めします。

 

◇砂の種類はどんなものがあるか?粘土土にどのような作用がある?

また、砂の種類もあります。

土地柄にもよりますが、愛知県のホームセンターでは川砂が多く販売されています。

  • 黒土(くろ土):火山培土で、有機物が多く、保水性、保肥力にすぐれる
  • 川砂(かわすな):通気性、排水性に優れた砂。水はけが良い土を好む根菜類などに

粘土質で困っている方は、黒土は近くに売っていないかもしれません。愛知県のホームセンターでは見たことがないので、基本的には川砂を使います。

□粘土質の土に砂を入れることのデメリットも解説します。

砂の畑特有のデメリット

  • 砂はとても乾燥しやすい(野菜に頻繁に水を与える必要も出る)
  • 砂は肥料もちが悪く、今までよりも2倍肥料が必要になる(すぐに肥料切れしやすくなる)
  • 粘土よりもミネラル分が少なく、味が落ちることもある

という感じで、かなり環境が変わり、野菜を作る感覚も変わります。

 

 

砂を入れれば土が柔らかくなり、野菜ができると思いがちですが、実は特別に野菜が作りやすい土にはなりません。

ではどうなるのかというと

  • 粘土質での野菜の作り方から、
  • 砂混じりの粘土土で作る野菜の作り方

へ変わるということです。

 

 

つまり、土質は変わるのですが、

  • 水はけが悪いとか
  • 日陰で野菜が作りにくい

という環境は変わっていないということです。

 

今までの硬い粘土質とは違い、砂を混ぜることで、変化を感じると思います。

特に

  • ニンジンが真っ直ぐできるようになった
  • ゴボウが長くできるようになった
  • 雨が多くてなかなか植え付けしにくかった野菜植えやすい

などという、いい点もたくさんあります。

 

畑が長期の雨で水没してしまい、野菜がうまく作れない場合は、水抜きの方法や畝の作り方を変えると、野菜がうまく作れるようになります。

具体的に野菜を植えれるようにするまでの土づくりを、ステップ1〜4で解説している

固い粘土質の畑を効果的に野菜ができるようにする手順を見ることで、籾殻や堆肥を入れて植え付けするまでのタイミングも知ることができます。

そのような手順を使うことによって、キャベツや人参、白菜などを栽培するための土づくりをしています

 

堆肥を使うことで、野菜はよくなりました。入れる価値はあります。具体的にニンジンは糖度が13度になり、とても美味しく育つようになりました。

堆肥を使うことで、肥料が減る実例を公開しました。2021年の秋から肥料がさらに値上げしますが、堆肥を使うことでコスト増加分を削減可能です。

 

 

 

初めて野菜作りに触れる人はちょっと難しいかもですが、

この土づくりを使い、野菜が上手に家庭菜園でできるように解説したのが、「キャベツの作り方完全ガイド」です。

  • 11月〜6月「春キャベツの栽培期間(種まきから、収穫までの期間)」
  • 7月〜4月「秋冬キャベツの栽培期間(種まきから、収穫までの期間)」

上記の期間に、キャベツの作り方完全ガイドを見ておくだけで、成功率がグッと上がるように書いています。

  • キャベツ栽培の全体の流れが見える
  • もっと詳しくみたい時は、1つ1つの記事を細かく見ることができる

 

そんなキャベツ栽培ガイドに仕上がっています。

 

たった1ヶ月の期間で苗を植えるだけで、

家庭菜園での収穫が半年楽しめるゴールデンタイムの植え付け時期は8月です。

  • コスパ最高「さいこうやさい の植え付けプラン」
  • 苗を植える期間は1ヶ月だけ
  • 収穫は半年間、たくさん野菜が食べられる

という内容になっています。

8月の植え付けをメインに、畑の作物のローテーションを考えてみると、とても有効に畑を使えます。

1株から100本以上収穫した、ナスの1番花の時期に3倍に増やす方法も人気の記事です。ナスを植えて、1番花を捨ててしまう前に読んでみてください。

  • この記事を書いた人

いちろう

愛知県知多半島でニンジン、キャベツ、白菜などを生産している認定農業者です。高級店20店舗に有機JASニンジンを出荷していました。現在は収穫祭などを開催し、直接、美味しい野菜を自分で収穫して食べたい家族と共に野菜を収穫しています。

-家庭菜園の費用

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