- まずはたくさんとりたい、おいしいナスを食べたい人は黒陽をえらびます。
- 黒陽で10本とれる腕なら、フィレンツェナスは2本程度です。
- 品種とはそれほどの差があります。
🍆農家が選ぶ、ナスの育てやすい品種、種類
ナスの品種が違うと
- ナスの育てやすさ
- ナスの大きさ
- ナスのなる数
- ナス1本ができるまでの期間
が変わってきます。
まずは一番育てやすく、ナスが大きく、ナスのなる数も多い品種から順番に紹介していき、変わり種もご紹介します。
一番育てやすいナス品種「黒陽」の特徴と、苗の選び方
育てやすく、ナスが大きく、ナスのなる数も多いことで
特に私の地域の阿久比町では黒陽が指定品種になっています。
指定品種とは、農家がナスを栽培して出荷するために「農家が品種を揃えて栽培すること」で、地域で一番栽培されている本数が多い品種です。
長ナス黒陽の特徴
- タキイの品種
- 極早生(ごくわせ:一番早く収穫できる品種)で、初期収量の多い長ナス品種
- 形は太め、重量感があり、揃いがよく、秀品率が高い
- 色は濃い黒紫色でツヤがあり、色ボケ果と石ナスの発生が少ない。
- 草姿は中開性で、枝の発生がよく初期から多収穫
育てやすいナスの苗「黒陽」を栽培する時の選び方
- 黒陽の苗を植えるときは、1番花開花直前の苗が適時期です。
- 連作障害予防に接木苗がおすすめ。
- 接木苗は、収穫量も増えるので、100円〜200円高くなるけど、回収できるのでオススメです。
- 1番花収穫の頃から追肥を行い、以後は草勢を見ながら追肥する。
という感じです。
4番目の追肥のところで「以後は草勢を見ながら追肥する。」とあるのですが、難しいですよね。ここは別の記事で、ナスの追肥のタイミングと追肥の種類で解説しています。茄子は黒陽の接木苗で作っていますのでそのまま再現することができます。
一番メジャーな品種「千両2号」
長ナスの黒陽が今のように人気になる前は千両2号が一番メジャーな品種でした。
今でもその名残で千両2号は「家庭菜園でナスといえば千両2号」となっていますが、
スーパーで購入時に選ぶのは同じ価格でボリュームが多い黒陽になっていますので、作る農家も黒陽を作るかたが多くなってきています。
ナス千両2号の特徴
- タキイの品種
- トンネル、夏秋どり用を中心に、広範囲な作型で品質と栽培のしやすさで定評のある長い卵形ナス品種
- 皮が柔らかくて品質がよく、調理の幅が広い
- 色は濃い黒紫色でツヤがあり、そろいが良い。
- 節間はやや長い。早勢旺盛でスタミナがあり、実の肥大が早い。長期間栽培しても生産が安定して、多収穫。
一番メジャーなナス、千両2号の苗を栽培する時の選び方
- 黒陽の苗を植えるときは、1番花開花直前の苗が適時期です。
- 連作障害予防に接木苗がおすすめ。
- 接木苗は、収穫量も増えるので、100円〜200円高くなるけど、回収できるのでオススメです。
- 1番花収穫の頃から追肥を行い、以後は草勢を見ながら追肥する。
という感じです。
タキイ種苗のナスは黒陽と、千両2号がメジャー
上記で紹介してきましたが、メジャーなナス
- 長ナスの黒陽
- 昔から有名な千両2号
の両方がタキイ種苗のナスです。
特別変わり種でなければ、
- 育てやすさ
- 収穫量
の2点で、タキイのナスの苗を選ぶと作りやすいです。
育てやすさは別の、変わり種品種のナス
イタリアンなナス品種フィレンツェナス
イタリアンナス、フィレンツェの特徴
- ナチュラルハーベストが販売している品種(固定種)
- イタリアのトスカーナ地方の伝統品種、丸ナスや賀茂茄子のようにずんぐりした形
- オリーブオイルとの相性が抜群で、パスタやナスのラザニア、カポナータなど、調理の幅が広い
- 色はトスカーナパープル(少し濃いめの紫)色でツヤが少しあり色ムラがある感じ
- 暑い乾燥した大地で日光に十分当てて育てると、極上の味になる。
イタリアンナス、フィレンツェの栽培の特徴
とてもマイナーなナスなので、まず苗は売っていない感じです。
- フィレンツェは種が販売されています。ナチュラルハーベストという種メーカー
- ナス苗を育てるのは難しいですが、ハウスがあれば割と育てられるものです。
- ナスの特徴的に、暑い乾燥した土で育てると、味のノリが良い。
- とはいえ、干からびては生育しないので、水を潤沢ではなく少なめに育てる感じです。
漬物用にごく一部栽培されている子茄子と購入方法
子茄子は流通量が少なく、市場流通はほぼしていません。
子茄子を作ってみる場合は、やはり専用の品種が一番収穫できるので、
購入しやすい子茄子の品種をご紹介します。
子茄子、ちび丸の特徴
- 渡辺採種場が販売している子茄子の品種「ちび丸」
- 色がよく、柔らかいのが特徴の一口用の子茄子
- 浅漬け用として評判があります。
- 一般的には浅漬け用、地域の名物としてはカラシ漬けが有名
- 暑い乾燥した大地で日光に十分当てて育てると、極上の味になる。
子茄子、ちび丸の栽培の特徴
とてもマイナーなナスなので、まず苗は売っていません。
- ナス苗を育てるのは難しいですが、ハウスがあれば割と育てられるものです。
- ナスの特徴的に、黒陽や千両2号と同じ栽培方法で大丈夫です。
- 小さいうちに収穫するので、どんどん花をつかせて、長さ3〜8cmほどで収穫します。
まずナスを植えるときに必要な添え木は、5分くらいでできて、苗を風で折れたりしないようにすることができます。
家庭菜園で一番やりやすく、たくさんとれるナスの3本仕立て。支柱の立て方を詳しく解説します。
ナスの1番花も収穫し、1株から100本以上収穫する方法を見るとナスの初期生育の育て方がよくわかります。
ナスを3本仕立てにしたら、誘引が難しいとうまくいきません。
カンタンでひもを使わない誘引方法で、楽にたくさん収穫しましょう。
もっと分かりやすい。ナスの害虫アブラムシの対策方法は、長期間ナス栽培したい方は必読の記事です。
ナスの脇芽をうまくコントロールしてたくさん実を収穫する方法を知ると「どうやって剪定すれば良いかわからない。ということを解決できます。
ナスの品種に興味がある方は、農家が選ぶナスの品種を読んでみてください。一般的な千両2号から、フィレンツェナス、子茄子まで解説しています。