堆肥を入れると肥料が減る実例

肥料が高い。堆肥を使って、コスト削減は可能です。数値で解説します。

農業の基礎知識

2021【コスト削減】堆肥を入れると肥料が減る実例

肥料が値上がり。時期は令和3年秋からと発表されました。

 

  1. 肥料値上がりは4年連続
  2. 値上がりの原因はコロナによる運賃増加と、肥料需要の拡大
  3. 値上がりする肥料は高度化成が約10%の値上げ
  4. 今回の値上がりはオイルショック並み

というように、「また値上げ・・・、経費ばかり上がっていくよ」

という状況。

 

 

「値段はどの肥料が高く、どの肥料が安いか・・・」と考えてしまいますが、同じ成分、数値の肥料なら野菜の生育は同じだよね!(ニッコリ☺️)

というわけにもいかない場合が多々発生するのが、野菜栽培の世界。

 

 

  • 今まで堆肥を使って
  • 堆肥を入れると、肥料が減る
  • 堆肥を使うとどの程度肥料が減るのか
  • 堆肥を使うと肥料自体、やらなくなった。

という実体験を踏まえて、周りにある堆肥(牛糞堆肥、草の堆肥、腐葉土など)を上手に使うことで、野菜作りの肥料をコストダウンし、より化学肥料頼みにならず、継続可能な農業、家庭菜園をやっていこうという内容です。

 

家庭菜園も、ちゃんと黒字になるんですよ。

 

【コスト削減】堆肥を入れると肥料が減る実例

私はニンジン、大根を栽培していますが、基本的に肥料を入れず、収穫を迎えることが可能な土になっています。

収穫が終わったら、お礼肥(おれいごえ:土に微生物の餌となる堆肥を散布すること)を与えるだけです。

  • 堆肥を入れると肥料が減るというのは本当
  • 【注意】堆肥=肥料ではない
  • 堆肥を入れている土は微生物が豊富

特に、5年〜10年程度堆肥を入れ続けている経験がある方は、

肥料がなくても野菜は「ある程度できるね」という感覚がわかると思います。

 

【欲しい情報】堆肥を入れて、肥料減らせるのか。削減量の実際

ニンジン、大根については、

堆肥を入れることによって肥料を減らせているので、とても現実的です。

 

  1. 例えば、ニンジンの元肥、大根の元肥を「極端に言えばゼロにすることが可能」です。
  2. 生育途中で追肥を与えることにより、地上部(ニンジンの葉や大根の葉)を旺盛にすることができて、結果ちゃんと目標の収穫サイズまで太ったニンジンや大根を収穫することができます。

急に元肥をゼロにするのはあまり現実的なことではないので、

10%減らしてみるなどのリスクを少なく減らしていくことをオススメします。

【削減できてる?】堆肥をやった場合の施肥(肥料)についてはどうしている?

例えば、今回の約10%値上がりする予定の肥料ですが、

10%分の削減は堆肥を入れた初年度でも可能です。

 

現在まで肥料を1反あたり5袋、100kgの肥料を使っていたとして、

10kgの削減は可能だということです。

 

条件によっても異なる場合はあります。

  • 作る作物(ニンジン、大根などは削減しやすい)
  • 作る土質(砂地で作る場合は肥料が抜けやすいなど、机上の計算通りにはいかない例もある)

 

堆肥を使って、実際に肥料が減った増減を数値で解説

ニンジンの堆肥を使った栽培事例の比較

 

堆肥を使わない栽培(碧南市など、ニンジン産地の例) 堆肥のみ使った栽培 堆肥と肥料を使った栽培 堆肥と追肥を使った栽培(元肥なし)
元肥の量(300坪) 100kg 0kg(半年前に堆肥を投入するのみ) 90kg+(半年前に堆肥を投入する) 0kg(半年前に堆肥を投入するのみ)
追肥の量(300坪) 40kg*2回 0kg 40kg*1回 40kg*1回
できるニンジンのサイズ L中心〜2Lサイズ M〜L中心(Sサイズもあり) L中心〜2Lサイズ 2Lサイズ中心
使った肥料の数量(kg) 180kg(基準値) 0kg 130kg 40kg
肥料の削減率(%) 基準値 100%削減 約30%削減 約80%削減
(株間は8cm、1畝4条での種まきを基準としています。堆肥のみを使った栽培では、サイズダウンしますので、収量が減少しています。)

肥料を使った方がサイズが安定するので、肥料ゼロよりも、30%削減できる「堆肥と肥料を使った栽培」が一番安定します。

 

 

堆肥を使うようになって、肥料自体を使わなくなったということがある。

ニンジンの堆肥のみ使った栽培と、肥料のみ使った栽培の比較

 

堆肥を使わない栽培(碧南市など、ニンジン産地の例) 堆肥のみ使った栽培
元肥の量(300坪) 100kg 0kg(半年前に堆肥を投入するのみ)
追肥の量(300坪) 40kg*2回 0kg
できるニンジンのサイズ L中心〜2Lサイズ M〜L中心(Sサイズもあり)
使った肥料の数量(kg) 180kg(基準値) 0kg
肥料の削減率(%) 基準値 100%削減
(株間は8cm、1畝4条での種まきを基準としています。堆肥のみを使った栽培では、サイズダウンしますので、収量が減少しています。)

上記の肥料の表を見てわかる通り、肥料自体を使わなくても栽培をすることができています。

 

肥料自体を使わずに、野菜を栽培することは不可能ではありませんので、

堆肥などを使って土の微生物、ミネラル、栄養などが豊富な状態であれば肥料を使わずとも野菜作りは可能です。

ココに注意

勘違いしやすいのは、栽培していなかった草だらけだった土を1作目から肥料なしで栽培すると、実際のところはうまくいかないことが多いです。

感覚が掴めてくるまで、肥料+堆肥で栽培するのが一番「良い野菜」が作りやすく、おすすめです。

堆肥と肥料は同時にやってもいい?

同時に堆肥と肥料をやっても大丈夫です。

  • 根菜類の場合は、堆肥は半年前に
  • キャベツ、ブロッコリーなど地上部の野菜であれば同時にやっても大丈夫です。

堆肥を散布するタイミングは雨の直前がとてもベスト。

野菜の苗を植える前に、直前に堆肥をまく場合は、一雨当てる必要があり、雨を当てることで苗のトラブルを防ぐことができます。

 

 

具体的に野菜を植えれるようにするまでの土づくりを、ステップ1〜4で解説している

固い粘土質の畑を効果的に野菜ができるようにする手順を見ることで、籾殻や堆肥を入れて植え付けするまでのタイミングも知ることができます。

そのような手順を使うことによって、キャベツや人参、白菜などを栽培するための土づくりをしています。

 

上記の土づくりをした上で、キャベツの苗を植えて、上手に収穫するまでの手順を全部書いている「キャベツ栽培の完全ガイド プロ農家の種まきから収穫まで」も用意しています。

 

 

堆肥を使うことで、野菜はよくなりました。入れる価値はあります。具体的にニンジンは糖度が13度になり、とても美味しく育つようになりました。

 

また、農家4人が答えた「固い土をふかふかに柔らかくした方法」を解説しています。

堆肥を使うことで、肥料が減る実例を公開しました。2021年の秋から肥料がさらに値上げしますが、堆肥を使うことでコスト増加分を削減可能です。

  • この記事を書いた人

いちろう

愛知県知多半島でニンジン、キャベツ、白菜などを生産している認定農業者です。高級店20店舗に有機JASニンジンを出荷していました。現在は収穫祭などを開催し、直接、美味しい野菜を自分で収穫して食べたい家族と共に野菜を収穫しています。

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