水没の悩みが解消!軽量スコップのおかげで、簡単に水抜きが可能に。挫折しかけた野菜作りが、安定的に実現できるようになりました。力を入れずに溝を掘ることができ、農作業が前よりもずっと楽に。
さいこうやさいがスコップで畑の水抜きをする時期
- 3月~5月 :カボチャ(夏野菜)を植える前の土づくりのための溝堀り
- 5月~9月 :かぼちゃのうどん粉病予防が終わるまで
- 6月~8月 :雨時期の畑を3日で乾かすための溝堀り
- 8月~9月 :キャベツや白菜、ニンジンの種をまくための畑の排水
- 10月~12月:植えた野菜の生育シーズンの畝間の水没を防ぐため
粘土質の畑では、トラクターのアタッチメントなどで機械化して水抜きをすることは 現実的ではありませんでした。
なぜなら、水没する場所が一定ではなく、
緊急の時はトラクターが入れないことばかりだから。
植え付け作業が終わっても生育ステージごとに溝を掘ってあげるとかなりうまくいくようになるからです。
畑の水抜きをしたい場合、「水没している状態」ですよね。
粘土質の畑は、雨が降ったら1週間は耕せないのは、粘土質で野菜を作る方々には共通の悩みです。
この記事を書いている人
・農大レベルでしっかり育てられる現役農家の解説動画
・栽培の流れが月単位でわかります。
・コメントで質問ができるので、今より上手になる(youtube)
- 農業経験0から14年以上やっている農家(愛知県の知多半島)
- 耕作する畑の土は9割が硬い粘土の土地で、雑草地からのスタート(農業初心者から、野菜を解説する側になりました)
- 年間100トンほど野菜を生産、出荷しています。
- このサイトの内容を実践し、反収50万を超える畑も出ています
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60秒でわかる野菜のトラブル対処法「さいこうやさいのYouTube」
ぬかるんで畑に入れない状態からでは、スコップで掘るのが1番早いです。
\実際に、このスコップでキャベツを出荷するための基礎の土づくりを行う動画です/
カンタンに聞こえますが、
実は大変な重労働。軽くてさびにくくて、粘土質でも土によくささるスコップを使うと
疲れかたが全然違います。
/軽くて丈夫。楽にできることが1番大切だと思います。\
1週間耕せないところが、3日で「そろそろ行けるかも。」というレベルまで、持ってくることも可能です。
キャベツ、白菜、ブロッコリー、小松菜、ほうれん草、レタス、玉ねぎなど、
根菜類で、根の形が重要な野菜でなければ、この方法は有効です。
さらに、簡単です。(30秒の動画です)
私が最近愛用しているスコップはこちら。
軽くてさびにくくて、粘土質でも土によくささります。
/もう5年使って、錆びてもいないし、軽くて丈夫。\
そして、スコップで掘った結果が
この動画。(1分の動画です)
多分、これだけキャベツができれば、問題ないですよね。
■農家さんに質問です。畑が水たまりになります。畑から水を抜くには?【動画】
畑が水たまりになる場合は、水路を掘って排水路をつくることが大切です。
こんなに水没するうちの畑で、排水路掘ったくらいで大丈夫?
と思うかもしれませんが、水抜きをやってみると、作物は限定されますが、水抜き出来ますし、野菜も作れるようになります。
水抜きした畑はこんな野菜がおすすめ
- キャベツ、ブロッコリーなど上にできる野菜
- ニンジン、大根など下にできる野菜は出来が悪いか、できません。
畑の水抜きタイミングは大雨が降って水没している時が一番排水しやすいです。
ユーチューブ動画に撮ったので、見てみてください。こんな畑ですが、私はキャベツを作っています。
もと田んぼです。
こういった粘土質の畑は水没しやすく、1週間乾かないこともざらです。
しかし、排水路を作ると、3日で乾いたりもします。
■水抜きするために畑は草を無くしておく必要があります。
排水路を掘るには草がボーボーの畑ではとても難しく、難易度マックスです。
草がないだけで、かなり排水路が掘れます。
草を無くす方法はこの記事が参考になります。
参考
先ほどのユーチューブ動画で、足で踏むだけで排水できたのは、
簡単に畑の水抜きをするために
- たがやしてあって、やわらかかったから。
- 耕してすぐに大雨が降って、水没していて土壌がやわらかいから
- 草がすき込んであって、根が張っていないから
という理由です。
土が固ければクワやスコップを使って水路を作っています。
軽くて土ばなれがいいスコップなら、粘土質の土でも、手が泥だらけにならずに、水はけをよくできます。
/土離れの良さは、ストレスなく作業ができて、快適です。\
■畑の土が粘土質で困ってます。畑の水抜きをどうすればいいですか?
砂地か、火山灰土でない畑はとても水が溜まりやすいので困ってしまいます。
私の畑の土も粘土質で、かなり困っていました。
□畑に水がたまってしまう場合、水抜き出来ないと根菜類は難しい
畝の高さを30センチにしても、畑に水がたまってしまう粘土質の畑はニンジンは難しいです。
歩留まり(ぶどまり:健康な野菜ができる割合)でいうと3割です。
10本作って、3本くらい。
ココがポイント
根菜類は諦めて、キャベツやブロッコリーなどの葉物にすると、まともにできるようになります。
■畑の畝の周りに水が溜まってしまう。畑から水を抜くには?
畑の畝の周りに水が溜まりやすいという場合は、畝を真っ二つに水路を掘ってあげるだけで、水が抜けていきます。
ココがダメ
この畑はニンジンですが、根菜類では致命傷です。
8時間水没すると、真っ直ぐなニンジンにはなりません。
□次の作付けから、畝の周りに水がたまらないようにして水抜きしなくて済むようにする方法
今回はどうしようもないので、水路を掘って排水するしかありませんが、完璧は無理です。
次回の作付けから水抜きしなくて済む方法は、畝の向きを変えることです。
畝の向きを変えることで、排水路を掘る必要もなくなりますし、今回よりも畝の間に水が溜まることも減らせます。
それでも、やはりもともとが水が溜まる畑です。
雨が降ればズブズブになる場所はあるので、そこだけスコップで手直ししています。
これでまともに野菜が作れます。
手頃な価格で買えるスコップは、水はけの良い畑作りをラクにしてくれます。
/軽トラに1本積んでおくにも、邪魔にならないサイズが気に入っています。\
上記の土づくりをした上で、キャベツの苗を植えて、上手に収穫するまでの手順を全部書いている「キャベツ栽培の完全ガイド プロ農家の種まきから収穫まで」も用意しています。
また、農家4人が答えた「固い土をふかふかに柔らかくした方法」を解説しています。
畑が長期の雨で水没してしまい、野菜がうまく作れない場合は、水抜きの方法や畝の作り方を変えると、野菜がうまく作れるようになります。
具体的に野菜を植えれるようにするまでの土づくりを、ステップ1〜4で解説している
固い粘土質の畑を効果的に野菜ができるようにする手順を見ることで、籾殻や堆肥を入れて植え付けするまでのタイミングも知ることができます。
そのような手順を使うことによって、キャベツや人参、白菜などを栽培するための土づくりをしています
堆肥を使うことで、野菜はよくなりました。入れる価値はあります。具体的にニンジンは糖度が13度になり、とても美味しく育つようになりました。
堆肥を使うことで、肥料が減る実例を公開しました。2021年の秋から肥料がさらに値上げしますが、堆肥を使うことでコスト増加分を削減可能です。
やさい作りのすべての根っこ!「土づくり」
粘土質で作れる野菜は
楽に作れる:キャベツ、白菜、ブロッコリー、葉物
中 級 :かぼちゃ、ミニトマト、レタス
上 級 :ニンジン、大根、短根ゴボウ
2021肥料値上げ💦対抗手段は【コスト削減】堆肥を入れると肥料が減る実例
【1分で読める】粘土質の畑の三相分布(固相、液相、気相)の知識