畝を作れば、植えれる面積が半分ぐらいになってしまいます。
畝を作らない方が、
土地を有効活用できるんでしょうか?
yahoo!知恵袋より。元の記事URLはこちら
こんな質問にお答えする記事です。
- 畝なし栽培・・・植えれる株数が増える
- 畝あり栽培・・・できた作物の重量が増える
こんな方におすすめ
- 畝を作る場合と作らない場合でどの程度作物の違いが現れるのか
- 畝の高さでどの程度野菜の出来が変わるのか
- 結局、畝あり?なし?どっちが良い?
がわかります。
実際に計算してみると・・・
畝を作らない方がとても効率的だし、
植えれる苗の本数も、格段に増える計算になります。
つまり、畝がない方が、少ない畑を有効に使える。
しかし、
実際に作ってみると、「畝がある方が、作物は格段にいいものができます。」
つまり、
- 畝を作らないで済む方法を探すよりも、
- 畝を作る前提で、どのようにいい作物を作るか腕を磨いた方が
- 素晴らしい野菜を作る近道だということです。
■畑に畝を作らない方が、有効に収穫を増やすことができる?
計算上なら畝を作らない方が、
種をまく数と、
苗を植える数は
すごい量になりますよね。(増える)
しかし、
現実の野菜づくりは、
ほとんどの場合、畝を作ったほうが【上手にできる】という結果が出てくるわけです。
畝を作らないなら、畑の面積を最高の効率で使えるんですよね!
だから、畝を作らないで済む方法を探すんです。
私もやっぱりやりました。畝なし栽培。
しかし、
畝を作らない栽培方法は、
ほとんどの場合、収穫したときの収穫量【重量】が減ります。
つまり、作物でとても大切になってくる
収穫量が、
畝がないと減る。
畝を作れば、
収穫量が増えるわけです。
■畝を作ると、植え付ける場所が減るのに収穫量が増えるの?
ココがポイント
畝は野菜作りの最大の発明と言われる
そうです、植え付ける場所が減るのに、
収穫量は上がる場合が多いです。
畝を作ることにより、計算上100株が植えれる予定のところ、
実際に植えた本数が90株に減ってしまっても、
A品の割合が変わってきます。
畝をなくして100株植えたところのA品が70%とれてたとして
畝ありの90株を植えたところのA品が90%を超えるからです。
ココに注意
つまり、畝を立てたほうがA品が81個とれて
畝をたてないと、たとえ10株多く植えれてもA品は70個しかとれない。
こういうのが畑の現実だったりします。
小さい野菜を作るなら、畝を作らなくてもいいのでは?
畝を作らなければ、重量が減るなら、
小さい野菜を作るなら、畝がなくてもいいのでは?というふうに考えるのもアリかもしれません。
もしかしたら、それでうまくいくかもしれませんが、
畝がないことによる弊害は、
根が育っていかないことです。
つまり、
キャベツのような2kgもあるものや、
ハクサイのように3kgもある重量野菜でも、
根が大切です。
小松菜や、ほうれん草のような
1株が20gから50g程度の
軽い野菜も、根が大事です。
野菜の大きい小さいの差はありますが、
どの野菜も、大切なのは「根が育つ」こと
健康な根を育てるのに、
それほど畝って大切。ってことでした。
■畝を作り、収穫量が上がる理由
動画でも話した内容ですが、1個あたりの重量が2倍変わったりします
2倍って、キャベツだったら700gしかない小さなキャベツではなく、
1.5kgもある、スーパーと同じピッカピカのキャベツが出来るってことです。
これは見出し的に誇張している感じなんですが、
誤解してほしくないポイントは、
ココに注意
畝を作ると収穫量が増えるのではなくて、
畝をつくらないと、収穫量が減ってしまうということなんです。
とはいえ、現場が大事です。
畝をつくらなくても作物が育つ地域はいくつかあります。
一番の先生は、となりのよく出来ている畑だったりしますので、同じ地域のとなりの畑はとても大切な情報源です。
■畝を作らないと、生育不良が多い
先ほどのA品が減る話のカラクリは
つまりは下記のことなのです。
畝をつくらないと
- 排水が出来なくて
- 地温は乾かないから上がらない
- 排水不良の土で、野菜の根は伸びない
- ちょっとした雨で水没し、
- 乾く期間が短い、管理にしにくい
- これだけ悪条件で、大抵の野菜は育たない訳で…
畝をたてるのが大変だからとか言っている場合ではない訳になってますよね…
畝を作らないと、うまく育たないことが多いわけです。とくに粘土質では。
逆に畝を作ると、
畝を作ることで、根が育つ環境を作る
- 排水がよくなる
- 地温が上がる
- 野菜の根が健全に育つ
- 管理がしやすい
などの効果によって、いい作物が出来ます。
■畝を5センチ高くするだけで、とても作物がよく育つ事例
粘土質の畑で人参がうまく作れるようになった。
畝の高さは20センチ→25センチに変更
私の畑は粘土質。
それも、ネトネトの、酸素の入っていない青いヤツです。
耕運機で畝を作り、頑張って畝は20センチの高さです。
(畝を立てたばかりで20センチ。1か月もすれば、やはり15センチくらいに低くなります)
人参の形がズングリするんですよね。
1本あたりの重さは、市販の人参より太っていてお得なんですが、
見た目が悪い。
そこを畝の高さを25センチにしただけで、かなりスマートな人参になった訳です。
たった5センチでも、人参の出来が見違えるほどよくなる。
畝の高さでそれだけの変化があるという実例です。
具体的に野菜を植えれるようにするまでの土づくりを、ステップ1〜4で解説している
固い粘土質の畑を効果的に野菜ができるようにする手順を見ることで、籾殻や堆肥を入れて植え付けするまでのタイミングも知ることができます。
そのような手順を使うことによって、キャベツや人参、白菜などを栽培するための土づくりをしています。
水没した畑も溝の切り方を傾斜も考えてしっかり行うことで、しっかりと野菜が作れる畑に変えることができます。
畝を作らなくても野菜ができる土質の畑ももちろんあります。
農家の私も、畝を作らずに植える畑もあります。
そんな畑でも、キャベツを植える場合にはキャベツの植え付け機を走らせて植えますが、タイヤの跡がくぼみ、結局は畝ができます。
また、ゴロゴロの土質ではやはり畝が必要になります。
どちらにしても、畝は野菜にとってとても大切な場所ですので、うまく使って良い野菜を作ってください。
ポイント
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