ハイポネックスってどこでも売ってるけど、実際野菜に使ってる実例を見たい人向け
\安くて、使いやすい液肥。初めて液肥を使う方は、おすすめ/
*ちゃんとした液肥を選ぶと、「効果がわからない」という失敗が減るので、とてもうまく育てることができます。
農家が本気でハイポネックス 原液を使ってみます。
この記事を書いている人
・農大レベルでしっかり育てられる現役農家の解説動画
・栽培の流れが月単位でわかります。
・コメントで質問ができるので、今より上手になる(youtube)
- 農業経験0から14年以上やっている農家(愛知県の知多半島)
- 耕作する畑の土は9割が硬い粘土の土地で、雑草地からのスタート(農業初心者から、野菜を解説する側になりました)
- 年間100トンほど野菜を生産、出荷しています。
- このサイトの内容を実践し、反収50万を超える畑も出ています
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液肥にはいくつか種類があり
- 安くて、効果のある液肥
- 高くて、効果のある液肥
- あまり効果の感じられない液肥
と3つのタイプがあります。
私は主に高くて効果のある液肥を使います。
なぜなら、肥料効果+機能性を求めるからです。
- 台風にやられても、回復できる液肥
- 水没しても、回復できる液肥
- 病気になっても、回復できる液肥
このように、液肥に求めるものは、即効性があって、なんとかしたい時です。
ハイポネックスは安くて、特殊な機能はあまり感じない液肥ですが、
お手軽な価格もあり、肥料効果はあるので、最初に使ってみるのには良い液肥です。
【効果と倍率の動画】ハイポネックス原液800mlの使い方。
ハイポネックスは価格が安いんです。
だから、ちょっと液肥を使ってみたい。そんな方におすすめです。
\苗がどれだけ大きくなったか、よくわかる動画です。/
【稀釈方法】植える前の苗〜植えた直後からハイポネックス 原液を使いたい場合
苗を植える前、植えた後の場合、液量は10リットルも使わないですよね。
ペットボトル500ml1本くらいで十分だと思います。
ハイポネックス 原液の稀釈方法
- ペットボトル500mlの水(最近は420mlとかもありますが、500mlとみなして平気でした)
- 倍率は500倍です。(500mlの水に1mlの液肥)
- ハイポネックス 原液を1ml(キャップの内側の輪っかくらいの量)
- 苗のポットや、植えた後の苗の根元にかける
このように使うだけで、かなり効果を実感できると思います。
私自身は、この使い方でかなり効果を実感できました。
幼苗に対して2000倍でハイポネックス 原液を使う方法。
\500倍でも肥料焼けはしませんでした。苗の根をもっと伸ばしたいときに、使う方法です/
「幼苗に対して、2000倍」とハイポネックス 原液には書いてあります。
苗なのに、500倍で使っていいの?肥料焼けしない?
ととても不安になると思います。
その結果は、1つ前の見出しの通り、肥料焼けしませんでした。
(ただ、失敗しても責任を取ることはできないので、少しずつ、試してみることをおすすめします。)
2000倍で使う場合、
プロ農家として苗を生育させるために使うなら、
- 2000倍で薄めて、水代わりにかける。
- 頻度は1日おき、または毎日。そこは様子を見ながらかける
- 苗の根をしっかり張らせるための窒素分補給として使う
このように使う方法として、使います。
【肥料焼けとは?】ハイポネックス 原液を少しずつ、失敗しないように試す方法を解説
失敗しないようにハイポネックス 原液を使う方法は、
少しずつ、使うことです。
まず、ハイポネックス 原液を使った場合の失敗とは「肥料焼け」です。
- かけたところの葉が茶色く枯れてしまったり
- 苗が枯れてしまったり
というトラブルのことです。
肥料焼けと聞くと怖いですが、肥料焼けする場合は限られています。
- 倍率(濃度)が高すぎる場合
- 過剰に散布、灌注しすぎた場合
に起こります。
【具体例】ハイポネックス 原液を少しずつ、失敗しないように試す方法を解説
まず、ハイポネックス 原液を500倍で作ります。
ハイポネックス 原液の稀釈方法
- ペットボトル500mlの水(最近は420mlとかもありますが、500mlとみなして平気でした)
- 倍率は500倍です。(500mlの水に1mlの液肥)
- ハイポネックス 原液を1ml(キャップの内側の輪っかくらいの量)
- 苗のポットや、植えた後の苗の根元にかける
このように作ります。
次に、苗を2つ以上用意します。
この手順でハイポネックス 原液を実験していきます。
- 1日目、1つの苗は、ハイポネックス を使う、もう2つは水でOK
- 2日目、ハイポネックス を使った苗が大きくなっていれば、大丈夫。もう1つの苗に使っても安全です。
- 3日目、苗に対して、500倍は濃いので、液肥は連続であげないようにします。3日に1回程度が基準で、成長が遅ければ、2日に1回と頻度を増やします。
上記の中の工程で、苗が茶色くなったり、根が茶色くなったり、枯れてしまったりしたら倍率が高すぎるので、500倍から1000倍まで倍率を下げます。
このように、「複数ある苗の中で、1日目に1苗だけ実験するのがとても安全」です。
\安くて、使いやすい液肥。初めて液肥を使う方は、おすすめ/
*ちゃんとした液肥を選ぶと、「効果がわからない」という失敗が減るので、とてもうまく育てることができます。
ハイポネックス原液800mlの使い方。ハイポネックスを選ぶ理由
ハイポネックスを選ぶ理由は
- 製造国が日本
- いろいろな花や野菜を元気に育てる幅広さ
- 水で薄めれるからコスパがいい
- N :P:K=6:10:5と標準的な液肥で使いやすい
- 植物の生育に必要な15種類の栄養素をバランス良く配合している
というところです。
何よりも、安いからです。
安く、使いやすい液肥なので一番最初にチャレンジしてみるのには、とっても良い液肥です。
ハイポネックス原液800mlを使う時のN・P・Kの見方
ハイポネックスの成分とともに、解説していきます。
でも、ぶっちゃけていいますと、ちゃんと効くかどうかを知りたいと思うので、
ハイポネックス 原液の成分が野菜にどのように効くかということを解説します。
ハイポネックスを使う時の窒素の解説
ハイポネックス 原液のN6(窒素:葉を育てる。特に葉を育てたい場合は、葉面散布をします)
定植後の苗があまり大きくならないと感じたときによく効きました。
使わない場合と大きな差が出てくるくらいの効力です。
窒素について
窒素はタンパク質の元となる元素なので、不足すると葉や茎が太くならなくなります。
大きな葉が作れるのは、十分な窒素が供給され、植物に十分タンパク質を供給できる結果大きな葉ができています。
- 窒素全量:6.00%
- 内アンモニア性窒素:2.90%
- 内硝酸性窒素:1.05%(水に溶けやすく、即効性がある。土壌を酸化させない)
ハイポネックス 原液のP10(リン酸:根の伸長、花芽の付きをよくする)
こちらも、定植後のなえによく効いていると思います。
きゅうりの苗があまり生育がよくなく、ハイポネックス原液を500倍で毎日少しずつかけていくと、きゅうりの根がグングン伸びていっているのがわかります。
リン酸について
水溶性りん酸:10.0%
リン酸:根の伸長、花芽の付きをよくする
(水溶性のリン酸は即効性があるので、液肥としておすすめ。実際にきゅうりの苗にもよく効きました)
ハイポネックス 原液のK5(カリ:根の発育促進、病気の抵抗力をあげる、下葉の黄化、果実の品質低下を防ぐ)
こちらも、きゅうりの苗、オクラの苗の定植後に使用しました。特に下葉の黄化も発生しておらず、悪くない感じです。
カリについて
水溶性加里:5.0%
カリ:根の発育促進、病気の抵抗力をあげる、下葉の黄化、果実の品質低下を防ぐ
カリについて、悪くないと思います。きゅうり苗の根は伸びていますし、下葉(子葉(しよう:双葉のこと)も黄化していなくて、ちゃんと効いています。)
ハイポネックス 原液の苦土(Mg)マンガン、ホウ素がなり疲れなどをカバーする
苦土(Mg:マグネシウム)について
水溶性苦土(Mg):0.05%
マグネシウムは、ナスの実がなってくると、ナスの葉が急に黄化してきたりします。
ココがポイント
なり疲れによるMg(マグネシウム)不足で、葉面散布(ようめんさんぷ:葉や茎など、土の上に出ている植物体にたっぷりかけること)をすると、なり疲れを防げます。
ハイポネックス 原液にマグネシウムが入っているのはとても優秀だと思います。
マンガンについて
水溶性マンガン:0.001%
マンガンは過剰症や欠乏症どちらも問題があって、葉が黄化したりしますが、この濃度で過剰症が出ることはないと思います。
微量要素としてマンガンは野菜の代謝の補酵素として働くので、含まれていると代謝促進の効果で液肥が効きやすくなる、と思います。
ホウ素について
水溶性ほう素:0.005%
新芽の促進や、根の発根促進の効果があり、結構重要な成分です。
自然界の中ではあまりなくて、不足しやすい微量要素なので、添える程度に入っている肥料は積極的に選んで使っています。水溶性なのもよく、効きやすい。
ハイポネックス原液800mlの使い方。原液と活力剤の違い
活力剤とは、ハイポネックス 原液800mlの液肥と組み合わせて使うことで、
より良い効果を目指しているものです。
活力剤はこんな方におすすめ
- 液肥を使っているけど、葉が黄色くなってきた。
- もう少し野菜の味をよくしたい。
ハイポネックス 原液は、液肥なので肥料成分効果が高く設定してあります。
今回紹介したように、500倍で使うと、見た目にも反応がよく、効果が出ています。
ハイポネックス原液800mlの使い方。
植える直前の苗、苗を植えてからの野菜に関しては500倍で希釈して使います。
頻度は、1週間に1度くらい、成長を見ながら使うのがおすすめです。
ハイポネックス活力剤の使い方。
活力剤は、ハイポネックス 原液を与えるときに併用して使います。
活力剤の目的は
- なり疲れを防ぐ
- 果実や実がなることによる微量要素の不足を補う
というものです。
ハイポネックス 原液を使うだけで、なり疲れは防げないの?
防げないことはないのですが、難しい時があります。
ハイポネックス 原液はNPKの他に、苦土(クド、Mg:マグネシウムのこと)、ホウ素、マンガンが入っているので、
NPKだけの液肥よりはなり疲れを予防してくれます。
しかし、どうしても足りなくなってくる時がきます。
そんな時どうすればいいか、次の見出しで解説していきます。
ハイポネックス 原液+活力剤で、「予防的になり疲れを防ぐ」方法
なり疲れはどうしても出てきます。
なり疲れの症状は
- 花が咲かなくなってくる
- 葉が黄色くなってくる
- 葉が小さい
といった感じです。
こういった症状を少しでも感じた場合、
ハイポネックス 原液+活力剤を葉面散布(ようめんさんぷ:葉や茎にしっかりかかるように噴霧器で散布すること)していきます。
ポイントは、ボタボタと滴るくらいかけていくこと。 霧吹きでシュッとかけるくらいでは足りません。
頻度は、2週間に1度くらい。
農薬が必要なタイミングの時は、殺虫剤や殺菌剤と一緒に混ぜて散布すると、楽です。
\安くて、使いやすい液肥。初めて液肥を使う方は、おすすめ/
*ちゃんとした液肥を選ぶと、「効果がわからない」という失敗が減るので、とてもうまく育てることができます。
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