この記事は6月に読むことをオススメします。
- キャベツの品種
- 植える日にち
の2つです。
失敗すると両方とも致命的なので、苗を用意する前の6月に読んで欲しいです。
2つ守れば小さくても必ず巻くので、安心して下さいね。
■結球しないキャベツは食べられる?
結球しないキャベツ≒ケールです。食べられます。
外葉の軸の甘さは砂糖のようです。
キャベツの食感と味とは違いますが、食べることはできます。
キャベツの外葉を食べているような感じです。
苗1000株に1つくらい巻かないキャベツがでてきますので、もしそのようなことがあれば、食べてみるのが面白いですよ。
■キャベツの葉を巻くための条件2つ、品種と日にち
品種と、植え付けの日にち。この2つだけです。
□11月、12月収穫のキャベツを8月30日までに植える事。
年内に収穫したいキャベツの植え付け時期は最終が決まっています。
8月30日までに植え付けを終わることが必須です。ここで植えきれないと、年内に収穫出来ません。
◇年内に収穫するキャベツの品種
私が選んでいるキャベツの品種は、
- YRしぶき と
- YRしぶき2号です。
この2品種は農協の指定品種なんです。
簡単にいえば、スーパーに並んでいる11月から12月のキャベツが自分でも作れると思ってもらうと間違いありません。
□年明け収穫(冬越し)のキャベツを9月20日までに植える事。
9月20日までに植え付けを終わることが必須です。ここで植えきれないと、年明けに収穫出来ません。というか、多分キャベツにならずにとう立ちします…。
◇年明けに収穫するキャベツの品種
私が選んでいるキャベツの品種は、
- 冬まどか
- そらと
- りくと
- 冬のぼり
です。
この4品種は農協の指定品種なんです。
こちらも簡単にいえば、スーパーに並んでいる1月から4月のキャベツが自分でも作れると思ってもらうと間違いありません。
□キャベツの品種は、メーカーの代表品種を選ぶ
こんな感じで私の使っている品種を紹介しましたが、品種は有名品種で、栽培期間が明確なものを選びます。
中には、きちんと日にちを守っても100株のうち、50株しかキャベツ巻かなかった。ということもありました。
メーカーがこれは大丈夫です。というものを私は選んでいます。
■キャベツの葉が巻くのが難しい理由は、植え付けの時期が正しくないからです。
野菜を育てるのに結球するものは難しいってイメージがあるのですが、実はそうではありません。
ココがポイント
ココがダメ
気温が38度もあって暑すぎる。もう少し気温が下がって35度になってから植え付けた方が良さそう。と勝手に判断して、こよみをずらして植え付けました。1週間植え付けを遅らせて、結果収穫できませんでした。
農家1年生の時に、私がやった失敗談です。
□キャベツの結球は、温度ではなく生育日数で巻く
キャベツの巻きはじめは、植え付けしてから40日から50日程度で巻きはじめる感じです。
それまでにしっかり育てておくことが大切です。
◇植え付けが遅れると致命的
植え付けが7日遅れると、収穫が1ヶ月遅れます。
1ヶ月遅れると言っても、1ヶ月後に同じいいものができるわけではなく、劣化したものになりやすい。
その理由は、収穫が1ヶ月遅れるということは、時期外れだからです。
植え付け時期は外さないようにします。
■キャベツの葉がまく品種の選び方と条件
私が選んでいる品種は、スーパーに並ぶキャベツで、基準は農協が指定しているものです。ハズレはありません。
タネのカタログを見ると、美味しそうな品種や、面白そうな品種がたくさん並んでいます。
そこで、私が使う指定品種以外の品種の選び方を紹介します。
□メーカーの種で代表的なものを選ぶ
タキイやサカタやトーホクが出している代表的なキャベツの品種を選べば、巻かないことはないです。
凄いニッチな品種は、運が悪いと5割巻かないだろうなというイメージです。
□メーカーの種をまくタイミング
メーカーの種を蒔くタイミングは、基本的にその種に書いてある「は種時期」(はしゅ時期:タネをまく時期のこと)を守って、その年にまいてください。
翌年になると発芽率そのものが落ちます。冷蔵庫に入れていても、7割、6割になります。
■白菜の葉がまく品種と条件
私が使う白菜の品種は黄ごころで、9/20までに植え付けを終わります。
白菜もたくさん品種があり、定番の品種を使うのは巻かないリスクを減らすためです。
□白菜の結球は温度で巻く
白菜の結球は、低温で巻きます。
ちゃんと理想のサイズで白菜を作るために、植え付け時期を守り、外葉をしっかり育てます。
低温でまく段階の時に、外葉のサイズが出来上がりを決めます。
9/20以降に植え付けをすると、結球する段階で外葉のサイズが小さいままです。
外葉が小さいと結球せずに春を迎えて、とうだちしてしまいます。
ココがポイント
9/20までに植え付けをし、しっかりと外葉を作っていくのが白菜を上手にまく方法です。
■キャベツを上手に巻く方法
キャベツを上手にまくためには、品種と植え付け時期の他に、しっかりと成長させることが大切です。
□キャベツをしっかり成長させる事
キャベツの玉の大きさは、外葉のサイズで決まってきます。
外葉をしっかりと成長させるためには、肥料を計画通り与えます。
ココがポイント
キャベツの外葉をがっちりと畝間が見えなくなるくらいに育て上げることが重要です。
-
参考【裏ワザ】圧倒的にキャベツを上手に栽培する肥料設計と肥料のやり方動画
続きを見る
■キャベツの葉を巻くための条件は、品種と日にちの2つ
- 11月、12月の年内に収穫する品種のキャベツは、苗を8/30までに植え付けをする事
- 年明け(冬越し)に収穫する品種のキャベツは、苗を9/20までに植え付けをする事
品種と日にちの2つの条件を守って、しっかりと巻いた美味しいキャベツと白菜を作ってください。
ポイント
キャベツ栽培を成功させるサイトマップ
知りたい内容を探さなくていいように、栽培の流れでまとめています。
キャベツ栽培関連の購入方法
🥬キャベツ栽培の全体像
プランター栽培
🥬栽培の全体の流れ
🥬キャベツ栽培の土づくり(5月)
連作障害
堆肥の使い方
🥬キャベツの土づくり
🥬キャベツ栽培の種、苗、肥料、液肥、農薬の準備(6月)
種、品種の選び方、育ち方
ちゃんと育つ肥料
苗の選び方
農薬の選び方
🥬キャベツ栽培の苗づくり(7月)
🥬キャベツ栽培の苗植え(8月)
肥料のまき方(元肥)
畝の立て方
苗の植え方
🥬キャベツ栽培の追肥、肥料切れ、雑草、病気、害虫、液肥、農薬(8月〜11月)
キャベツの収穫(結球)までの流れ
草取りの方法
追肥の量とタイミング
肥料切れしても回復させたい時
土寄せ
キャベツの病気(予防→治療)
- 【防げます】冬キャベツの病気は「季節で出る」予防方法(イチョウ病、尻腐れ病、株腐れ病、黒腐れ病、黒斑細菌病、菌核病、べと病の対処と発生時期がわかります。)
- 【知らないと失敗】11月のキャベツの軟腐病の農薬、アブラムシ対策
キャベツの害虫の対処(キレイなキャベツが作れる)
- 【低コスト】有機JAS対応農薬でのキャベツの虫対策 キャベツの害虫の発生パターンのグラフが見れます。
- 展着剤の作り方「減農薬栽培に効果が出る手順」 損しない効果的な農薬の混ぜ方、展着剤の作り方
- コナガとモンシロチョウの違いを知って、キャベツを育てる対処を学ぶ
🥬キャベツの収穫(11月〜4月)
収穫道具で、キャベツの鮮度が長持ちする
うまくできていなくても食べられるキャベツの見分け
🥬キャベツ栽培を始める前に知っておきたいトラブル
初心者が失敗しやすいポイント