浅く耕す方法で、野菜が育つ畑を作る方法

農業のやり方・基礎知識

野菜が育つ畑の耕し方。楽に浅く耕す方法

悩んでいる人
畑の耕し方を、プロの農家さんから聞きたい

いい野菜を作りたい方にオススメの耕し方

  • 排水路をしっかり掘って、いつも乾く畑にする
  • 表面を浅く耕す

 

耕し方は、排水路を掘ることが肝心となります。

耕し方は、排水路を掘ることが肝心となります。

いちろう
この2つを実践するだけで、続けるほど理想の土に近づいていきます。 私が野菜をまともに出荷できるようになってきたのも、この2点を上手にできるようになったからです。

■水はけが良くて水持ちの良い耕し方(写真で解説)

とても理想的な土のように聞こえますが、ここまで到達するのに、手順があります。

水はけがよくて水持ちの良い畑の耕し方

  • とりあえず耕す
  • 耕して、水はけがわるいなら、四角(よすみ:耕した畑のまわりをぐるっと)に溝を掘る
  • 溝を崩さず、耕す
  • 耕せないほど水はけがわるいならもっと溝を深くする

 

 

この手順で、いつでも耕せる状態に土を持っていけます。

水捌けの悪い畑の耕し方

水捌けの悪い畑の耕し方。しっかり乾くのに時間がかかる畑

長靴で踏むと、ズブっと沈みます。耕せません。

長靴で踏むと、ズブっと沈みます。耕せません。

長靴で踏んだ後はすごい跡がつく。

長靴で踏んだ後はすごい跡がつく。

 

耕す前に排水路を掘って水を流す

耕す前に排水路を掘って水を流す

いい天気になり、畑が乾いていきます。耕し時です。

いい天気になり、畑が乾いていきます。耕し時です。梅雨の合間の晴天でも、溝を掘っておくとよく乾くようになります。

畑が乾いて、地割れしてきました。耕し時です。

畑が乾いて、地割れしてきました。耕し時です。

しっかりと耕すことができました。

しっかりと耕すことができました。

 

しっかりと耕す耕し方です。荒いですが、仕上げではないのでこれで十分です

しっかりと耕す耕し方です。荒いですが、仕上げではないのでこれで十分です

ここまで行けば、理想の土を作るのにあと少しです。
草がすぐ生えて困るときの対策はもちろんあります。

■野菜がのびのび育つ3層構造の土をつくる耕し方

野菜が育つ3層構造とは

  • 表面の第1層がサラサラ
  • 次の、第2層がコロコロ
  • 最後の第3層がゴロゴロ

といった感じです。

しかし、耕していない土の大体が

全く耕したことのない畑

  • 表面の第1層がカチカチ
  • 次の、第2層がカチカチ
  • 最後の第3層がカチカチ

の土になっています。

 

 

ココがポイント

私は10年以上畑を耕していて、

3層構造を作るために耕しているのではなく、

耕すことで3層構造になるということがわかりました。

□3層構造を作る耕し方とは

3層構造を作るまず最初ステップは
耕せる状態にすることです。

耕せる状態というのは、土の表面が見えている状態のこと。
草だらけでは難しいですので、まずは草の生えていない更地にします。

□草だらけの土を耕すために更地にする方法

草を対処して、土を耕せるようにする2つの方法

  • 草を刈って、刈った草を処分する
  • または除草剤を散布する

 

 

この2つの方法しかありません。

 

◇労力面での、土を耕すまでの選択方法

最初の草を刈る方法はとても労力がかかるので、自分自身の労力を抑えたい方は除草剤を散布する方法をオススメします。

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◇無農薬野菜で挫折する人を何人も見てきました。

今は無農薬野菜がとても人気ですし、その良さもとても理解しています。

ただ、無農薬野菜を作るまでの過程が過酷すぎて、挫折してしまうのが一番問題でもあります。

ココに注意

とても熱心に無農薬野菜について学び、就農した方が一年後にやめてしまうのを何人も見てきました。

専業で土を耕す仕事を選んだ人がやめてしまうほど、無農薬野菜にこだわって、農業を行う手段を自分で消してしまい、
更地にすることすら出来ず

野菜づくりをスタートすら出来ません。

無農薬の野菜が素晴らしいという理想はわかりますが、耕す方法を試すためにも、無理のない方法を選択できる知識を持っていてほしいと思います。

 

ココに注意

今まで耕されていなかった畑が、なぜ今は草だらけなのか?

それは、以前まで耕作(こうさく:畑を耕していた)していた方が、大変でやれなくなったからです。

 

 

□【耕し方の第1歩】土の表面がとにかく大事だ。

耕し方を知っておく上で、土の表面がとにかく大切です。
土の表面が発芽するためと、苗を植えるためにとても重要で、いい感じにしておく必要があります。

◇土の表面をとにかくいい感じに耕す耕し方

土の表面をいい感じに耕す耕し方というのは、ぜんぜん難しいことはなくて、「とにかく耕すこと」です。

いちろう
いつでも耕せる状態であることです。この感覚がわかってもらえると、嬉しいです。

それさえクリアできる環境であれば、

  • 野菜が育つ
  • 年々草を減らしていける

そんな畑を作る土台になります。

■家庭菜園の耕し方で、よくある誤解

家庭菜園を始めるときに、野菜を作ったことがない人でもわかることがあります。

それが、サラサラでフカフカの柔らかい土が理想的だから、そうできるように頑張る!という意識です。

□サラサラの土に耕すのがいい耕し方ではない。

サラサラ、ふかふかの土を作るのがいい野菜を作るコツというのは、野菜を作ったことのない人でも知っています。

もちろん、間違ってはいません。

しかし、砂地と火山灰地を除いて、粘土の畑では、深くまでサラサラの土にすると野菜が育ちにくくなります。

砂地と火山灰地は、何をしなくても最初からサラサラです。

粘土土の畑で深くまでサラサラに耕すと失敗する理由

  • 深くまでサラサラだと、雨が多い季節に水没する
  • 水没する理由は、サラサラの粘土土は、水を加えると焼き物が作れるくらい土が締まり、空気の隙間がなくなります。そうして作物が窒息するから
  • 要するに、サラサラの粘土の畑は沼になってしまうから。

 

 

という理由です。

■耕しすぎないことが3層構造の土のコツ

耕しすぎると、粘土の土での野菜作りは失敗します。

□耕し過ぎとはどういうこと?

土の表面がサラサラになっても大丈夫です。
耕しすぎとは、土の2層目、3層目までもサラサラに耕してしまうこと。
根菜類を作りたい場合も、耕し過ぎて水没し、腐ってしまいます。

□耕し過ぎないための耕し方

耕し過ぎない耕し方は、とても簡単です。
表面の5センチから10センチだけ耕すようにすればいいだけです。

■耕し方の “加減” を変える

耕し方を知らないときは、とにかく根が張るように深く耕すべき!と考えがちです。

実際は深くまで耕す必要はありますが、
深くまでサラサラに耕す必要はありません。
一年に一回、40センチまでたがやせれば十分です。(40センチまで1年に1回耕すのは、最大値です。30センチでも構いません。)

□40センチの耕し方(1年に1度、40センチまで耕せれば大丈夫。)

1年に1度、40センチの深さまでたがやせれば大丈夫です。(30センチでも大丈夫です。)

  • スコップで亀裂が入ればいいのです。
  • 備中グワ(びっちゅうぐわ:3本つめのくわのこと)でも大丈夫。

いつも耕している深さ+10cm〜20cmに亀裂を入れるイメージです。

□耕し方の加減とは、深さを変える(耕運機とトラクターの使い方の違いは耕運の幅)

深さは、機械によっては大差ありません。
家庭菜園での耕し方は、耕運機か、小型のトラクタです。
耕運機と、トラクターの違いは、簡単に言えば耕運の幅です。

比較すれば

  • トラクターならば、100センチが耕せて
  • 耕運機は60センチの幅が耕せます。
  • 深さはあまり変わらないと考えて大丈夫です。

スペックでいえば、幅なのですが、
私が家庭菜園で耕運機とトラクターを選ぶ基準は
どちらが楽か?ということです。

 

◇クワと、耕運機と、トラクターの楽さの違い(10センチの深さを耕すために)

クワで耕すイメージ

  • 耕す幅が10センチ
  • 100センチを耕すために、10回は全身を使って耕す必要があります。
  • (実際は3倍の30回ほど耕さないと土はほぐれません。)

耕運機で耕すイメージ

  • 耕運機は、幅が60センチ
  • 100センチを耕すために、2回、耕運機を支えながら耕せます。
  • (実際は固い土をほぐすために2往復したいところです。)

 

トラクターで耕すイメージ

  • トラクターは、幅が100センチ
  • 100センチを耕すために、1回で乗るだけで耕せます。
  • (実際は固い土をほぐすために、2往復したいところです。)

つまり、機械(道具)がかわると、耕せる幅が変わります。

□常に浅く耕せばいい(クワでも、耕運機でも、トラクターでも。)

ココがダメ

気合いで深く耕しても、ずっと家庭菜園を長く続けることは辛くなります。あまり負荷をかけすぎないことが大切です。

機械が大きくなれば深く耕せるわけではありません。深く耕すには、専用の機械がいります。

また別の機会に紹介したいと思います。

家庭菜園では、深く耕すにはスコップです。


クワ、耕運機、トラクターでは私も実践している方法ですが、浅く耕すのみに使っています。

 

■冬の耕し方(寒起こし)

冬に耕すことを寒起こし(かんおこし)といい、畑の土の中を寒さに当てるための方法です。

寒起こしはこんな方におすすめ

  • 畑の土の中の害虫を減らしたい
  • 畑の土を柔らかくしたい

寒起こしをすることで、寒く冷え固まった土が酸素に触れて、いい感じに柔らかくなります。
土の中で暖かい場所で生きている害虫が寒さに当たって減ります。

□寒起こしはどのタイミングで耕したらいいのか?

一番寒起こしにいいのは、2月の最も寒い時期です。

まだ野菜が植わっているところはもちろん、収穫が終わってからで大丈夫です。

寒起こしは畑が凍っている場合も多くて、クワや耕運機、トラクターが傷みます。
昼から夕方にかけて、土が凍っていない時間を狙って起こしますよ。

■さらに土づくりを極める基本の耕し方

いちろう
どれだけ水没する畑でも、排水路さえ出来れば必ず乾きます。

いつでも耕せる状態であるように畑を整備することが、とても大切です。

さらに詳しく

一番最初に借りた畑は、とにかく水はけの悪い畑で100個つくっても10個しかとれないような畑したが、排水路をしっかり掘ったおかげで、今では一番作物が育つ畑の1つです。

 

いい野菜を作りたい方におすすめの耕し方

  • 排水路をしっかり掘って、いつも乾く畑にする
  • 表面を浅く耕す

 

この2つを実践するだけで、野菜作りを続けるほど理想の土に近づいていきます。

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