ただ水をやるだけでは、予定の日数で理想の苗にたどり着けません。
目的を「25日で植えれる苗」にすると
- コンパクトで活着のいい苗
- 根がしっかり張る苗
- いいキャベツが収穫できる苗
という3つの要素を実現するために
液肥にお金をかけています。
(決して安くてそこそこを作るものではありません)
-
参考【保存版】種まき&キャベツの苗を育てる水やりポイントを30日解説
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■【動画】キャベツ苗の作り方。液肥を使う際に、均一に水をかけることが大切です。(均一な生育)
キャベツの苗の生育を揃えるために、
水を均一にかける方法を習得する必要があります。
均一に水をかけることができれば
キャベツの苗の生育を「水やり」で揃える
- キャベツの根の水分量が、揃う
- 液肥も同じ水分量、濃度が入るので、揃う
- 乾かしたい時も均一に乾くので、揃う
キャベツの苗の生育を揃えることができます。
ココがポイント
水の掛け方は、液肥をやる上での基本です。マスターするようにしましょう。
■キャベツ苗の上手な作り方。使う液肥は窒素ゼロで使う
大切なこと
キャベツ苗を作る前提として大切なことが
活着(かっちゃく:植えた時に、根が張って育ち始めること)が1日で出来ること
を重点に置いています。
この方法が出来るようになれば、
こんな方におすすめ
- キャベツ栽培の「苗半生」はバッチリにしたい!
- 自分でキャベツを育てられるようになりたい!
- 育てたキャベツを食べたり、売ったりしたい!
と言うようなことができるようになりますので、しっかりと読んで、実践していただければいいなと思います。
やってみると「どうやるのかわからないところが具体的にわからなくなってくる」ので、この記事を何度も見返して、他の記事も読んでいただければわかるように書いています。
わかりにくいところは、補足動画をつけている記事もありますので、動画でみてください。
□キャベツ苗を上手に作るには、窒素ゼロの液肥を使うことで根を育てる(家庭菜園で使える)
キャベツ苗の時点で、液肥を使って生育を豊かにするやり方です。
方法は農家によって様々です。
いろんな方法を試した中で、
キャベツ苗を育てている農家に高評価をいただいて「どうやるのか教えてほしい」と言われている内容です。
あくまでも、家庭菜園でこだわって作りたい方に向けて書いています。
もちろんプロ農家さんにとっても読み応えのあるものになっています。
◇キャベツ苗の根の作り方。窒素ゼロの液肥で、根を育てる。
キャベツ苗は、植える前に根がたくさんほしい野菜です。
根が多ければそれだけ強くたくましく生育していきますし、有機で栽培したい場合もかなり育ちやすいキャベツ苗です。
さらに詳しく
窒素ゼロの液肥は、ホストップを使います。倍率は、1500倍に薄めます。
液肥と言えば葉を育てて「大きくなった!」と、実感できるものですが、窒素ゼロのホストップは違います。
ホストップは、全然大きくならない!と思うものです。
しかし「根がめちゃくちゃ増えてる!」と実感していきます。
□キャベツ苗の上手な作り方のポイント。窒素ゼロの液肥で、最小限の葉のサイズにする
ホストップを使うことで、葉のサイズは全然大きくならないやん!というくらい
大きくなりません。
ココに注意
なぜ葉を小さく育てるかというと、キャベツ苗を植え付ける時、水がなくてもしっかり育つ苗にするためです。
□キャベツ苗を作るときの初期は、一度も窒素の入った液肥を使わない理由
葉のサイズが、苗の植え付け時点で大きいと、それだけたくさんの水分が必要になります。
たくさんの水分が必要ということは、水分がたくさん必要な苗に育ててしまうと言うことです。
畑でも水分がたくさんないと、活着(かっちゃく)しにくい苗ということになります。
ということは
葉の大きい苗のデメリット
- 水分不足で枯れやすい苗
- 枯れやすく活着(かっちゃく)しにくいので、たくさん植えても枯れて歯抜けになりやすい
- トラブルが多いので、栽培が大変
- つまり、最終的に植えた数より収穫できるキャベツが全然少ない
という結果になりがち。
■キャベツ苗の作り方は、常に液肥を使います。
キャベツ苗を育てる日数は20日から30日。
1日1回水をやるとして、20回しか水をやる機会がありません。
20回のチャンスをいかに有効に使うかと考えると、毎回、液肥を薄く使うことで、順調に成長させていくことができます。
□キャベツ苗を作るときの水やり。液肥を使う頻度は、毎日です。
ココがダメ
勘違いして欲しくないのは、水をたっぷりかけたあとに、ホストップを散布機で1500倍に薄めて表面に散布すればいい。と勘違いしないでほしいのです。
毎日の液肥の散布の方法。
- 毎日、キャベツ苗に水を与える量が10リットルだとしたら、
- 10リットルにホストップを1500倍に希釈して
- 1500倍のホストップ液を10リットル、散布することがポイントです。
葉面散布(ようめんさんぷ:葉にかけて吸収させる)ではなく、水代わりに与えることが大切です。
葉面散布ではそれほど効果はありません。
□液肥を使う濃度は、指定倍率の⅔程度
ホストップは、通常1000倍に薄めて使用しますが、今回は1500倍に薄めます。
毎日水代わりに少しずつ与えるからです。
ちなみに、1000倍でも害は出ないことを確認して実際に出ませんでした。
さらに詳しく
ちょっとしっかり根を伸ばしたい日には、1000倍でしっかりとホストップを散布しています。
□キャベツ苗を作るときに常に液肥を使う理由は、一日も無駄に出来ないから。
キャベツ苗を20日から30日で完成させるのは、慣れれば大丈夫なのですが、相当難しいと感じるはずです。
液肥の容器には1週間ごとに散布してくださいと書いてありますが、正直、20日から30日で1週間ごとにと言えば、3回から4回しかかけられません。
ココがポイント
薄めでも、20回から30回かけるのと、
規定の倍率で3回から4回では、効果は全然違います。
とくに初心者ほど、回数が多い方が慣れて、コツが掴みやすい上、効果がじっかんできます。
ホストップのキャベツ苗への液肥のやり方(要点のみ)
- ホストップのキャベツ苗への液肥のやり方
- 1日朝8時に、10リットルに1500倍で薄めてよく混ぜて、トレイの中の土までをしっかりと散布する。
- 葉面散布ではなく、水代わりに与える
- 毎日水代わりに与える。
- もう一息根が増えてほしいときは、10リットルに1000倍で薄めてトレイの中の土までしっかりと散布する
ホストップで1500倍で苗を育てる効果
- 根がしっかりまいたキャベツ苗になる
- キャベツ苗の葉が小さく、活着(かっちゃく)しやすい
- いいキャベツがたくさん収穫できる(実績あり)
■キャベツなえができた。植え付け前に最後に液肥。使い方も解説
20日から30日でキャベツ苗が完成して、いよいよ植え付けの時。
植え付けする前に、キャベツ苗の土に、1000倍のホストップをしっかり染み込ませて植え付けます。
植え付けて翌日までに「ぐっと根が伸びる」ので、しっかりと活着(かっちゃく)するのがわかります。
野菜苗を植えたことがある方はわかると思うのですが、活着した!と実感出来るのはとてもすごいことですし、「翌日に実感出来るのもすごい」ことです。
□植え付け前に最後に窒素ゼロの液肥。
植え付け前のホストップは、それはもうベトベトに与えます。
10リットルの1000倍のホストップをバケツやタライに入れて、苗をそのまま沈めてやるくらいのベトベト具合がとても効果があります。
□液肥を使う目的は、活着。根を最優先だから窒素ゼロ
ここまでホストップの使い方を細かく解説してきました。
全てはキャベツ苗を植え付ける時の活着(かっちゃく)をよくするためです。
一日でキャベツ苗が活着するのはとても理想的なことで、かなり苦労するところです。
活着がわるければ、何日も水をやる手間をかけなければいけないからです。
手塩にかけるという表現もありますが、不健康な根が少ないキャベツ苗では、
健康な苗に比べて手がかかるのは当然です。
なにより、1日で活着する健康なキャベツ苗を作る方法を身につけた方が、よほど良い野菜を食べることができます。
■液肥を使わなくてもいい。でも使う理由
正直言うと、液肥はなくてもキャベツ苗は出来ます。
しかし、「健康な素晴らしいキャベツ苗」であるかどうかは別問題です。
健康で、美味しいキャベツを食べるために、苗の時期はとても大切だからこそ、液肥を指定して、健康な苗を作る方法を作ったわけ
ということです。
液肥をもっと使いこなすための記事を紹介
苗に液肥を使いたい!実例
びっしりと揃えた苗栽培をしたい。液肥を使って揃った苗を作るための液肥の使い方
ナスの苗を植えるとき、液肥を与えてから植えるだけで1日で活着して、その後のスピードが全然違います。
オクラの苗が全然伸びない、植えたのに大きくならないとき、液肥をやって半日で大きくなってきたオクラ苗の液肥のやり方
液肥をもっと上手く使うための実例
液肥の倍率を毎回計算するのがとても大変!もっと楽にならないの?アプリの紹介。楽になりました。常用しています。
肥料焼けの回復、水没した!根が少ないときに、ホストップの使い方。
ポイント
キャベツ栽培を成功させるサイトマップ
知りたい内容を探さなくていいように、栽培の流れでまとめています。
キャベツ栽培関連の購入方法
🥬キャベツ栽培の全体像
プランター栽培
🥬栽培の全体の流れ
🥬キャベツ栽培の土づくり(5月)
連作障害
堆肥の使い方
🥬キャベツの土づくり
🥬キャベツ栽培の種、苗、肥料、液肥、農薬の準備(6月)
種、品種の選び方、育ち方
ちゃんと育つ肥料
苗の選び方
農薬の選び方
🥬キャベツ栽培の苗づくり(7月)
🥬キャベツ栽培の苗植え(8月)
肥料のまき方(元肥)
畝の立て方
苗の植え方
🥬キャベツ栽培の追肥、肥料切れ、雑草、病気、害虫、液肥、農薬(8月〜11月)
キャベツの収穫(結球)までの流れ
草取りの方法
追肥の量とタイミング
肥料切れしても回復させたい時
土寄せ
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